ハモコミ通信2021年2月号

  • ハモコミ通信2021年2月号

今月も街ネタを2つご用意しました。
生活に取り入れたり、仕事で生かすなどしていただけると本望です。


 

◎人間の徳性

明治生まれの陽明学者・哲学者である安岡正篤(まさひろ)氏は、多くの財界人を指南したことで有名です。

氏の遺した次のような名言があります。

「人間の徳性の中でも根本のものは、活々(いきいき)している。清新?刺(せいしんはつらつ)ということだ。いかなる場合にも、特に逆境・有事の時ほど活々していることが必要である」

徳性とは道徳的な意識、道徳心を意味します。難しく考えがちですが、「活きいきしていること」 が根本であるなら、誰もが身につけられるでしょう。

日々の生活や仕事でも、予期せぬことは起こります。

突然の事態に暗い表情でマイナスの発言を繰り返していたら、その状況は好転するのは難しいばかりか、ますます困難なことになっていくことが考えられます。

では、イキイキと生活していくにはどうすればよいのでしょう。

明るい声で挨拶をする、元気よく歯切れのよい返事をする、感謝の言葉を発する、笑顔を絶やさない、など身近にできることはたくさんあります。

自らの行ないが周囲にも波及していくよう、日々努めたいものです。

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<コメント>

「元気ハツラツ!オロナミンC」というCMは一世を風靡し、至るところに宣伝看板が掲げてありましたね。

安岡氏は、「元気」というのは実に高等な言葉であり、『気骨』とも言い換えられるとおっしゃっています。

確かに逆境や有事でも元気を出し続けるには、大いに意志の強さ信念の強さが必要になってきますね。

この通信も当初「活き活きハモコミ通信」という名前でした。イキイキと喜んでいないのはとてもMOTTAINAIと思うからです。元気こそが人間の徳性、いいですね!

 


 

◎他者への影響力

私たちは日々、家族や同僚、友人などと接しながら生きています。この接するという行為が、社会をつながりあるものにしています。

つながりを通して、様々な情報が人から人へと社会全体に伝わっていきます。ある商品の良し悪しの口コミなどは、その代表例として挙げられるでしょう。

最近の研究によって、体型も人に影響を及ぼすことがわかっています。

例えば、自分の体型が変わると、行動を共にしている知り合いも変わる傾向にあるというのです。そしてその影響が、知り合いの知り合いにまで伝わるそうです。

また、幸福感や感情など、精神状態に関わることも他者へ伝達します。

職場で、一部の人がモラルに反した言動を行なうと、それが職場全体に広がります。そのため、モラルに反した人が多くなることが知られています。

逆に、上司がメンバーを尊重する言動を行なうことで、チーム全体の成績が向上します。

分の言動は、自分だけに影響を及ぼすわけではありません。

知らず知らずのうちに、他者にも伝わっていることを自覚したいものです。

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<コメント>

池本克之氏は著書「すぐやるチームをつくるたった1つの考え方」 の中で、モラル合わせ価値観合わせが一番重要、と力説しておられます。

何気ない言葉や行動というものは、その人が普段から考えていることがポロっと出てくるもの。おおもとである「考え」の方を磨いていくしかありません。

それにしても体型までが周りに伝播するとは!しかも知り合いの知り合いにまで!影響を受けやすいタイプとそうでもないタイプっていうのもあるのかなぁ…。

2021.01.29:壱岐産業:[事務局ノート]