ダジャレで始まってしまいました(笑)。
本当に感動しましたよ、このミュージカル。
見逃した、でも本当は興味があった、という方は、ぜひどこかでご覧ください。
5000円の価値は十分お釣りがくるくらいあります。
さて、ここでいくらその感動話を上手に語ったとしても、
よほどの方以外は興味がないと思われます。
そこで、ちょっと視点を変えて、メガネと観劇、というお話をしてみます。
私の愛用のメガネはシニアグラス。通称老眼鏡です。
併せて、最近遠くも見えなくなってきており、しかし、遠近両用には少し抵抗があるゆえ、
遠く用と近く用の2種類を使い分けております。
今回の観劇は大ホールの真ん中あたりでしたので、
遠く用のメガネさえあれば、演じ手の顔の表情などもしっかり見れるはずでした。
がしかし。
今回、忘れてしまったものですから、
ぽわんとした顔、歪みきった顔、よく見えない顔が連続していったので、
だんだん顔は気にならなくなってきました。
そもそも、近くが見えにくくなったということは、
お前はそろそろ細かいことをシコシコやるよりも、大局を見すえて行動しなさい、
という天の声なのかなぁ、と思うのです。
そして、遠くが見えにくくなったということは、
野望ばかり抱かず、地に足つけて身の回りの人たちや出来事に真心をかたむけていけ、
ということなんだろう、と。
観劇においても、顔の表情は見えずとも、
体全体そしてその動きから、声のありさまから、手に取るように伝わってきました。
それだけ役者さんが素晴らしい表現力を持っているという証でもありますね。
「得る(うる)は捨つる(すつる)にあり」 という言葉があります。
今回の観劇で言えば、顔の表情を凝視するということをやめた(実際には見えなかった)
ことにより、より全体として楽しめた、ということでしょうか。
1つが失われても他がカバーする仕組み。
人の体、自然のしくみ、よくできているもんだと恐れ入ります。