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フレーミングというお話
まったく同じコミュニケーションの中身であっても、違う観点から見れば意味が違ってきますね。これはすべてのコミュニケーションに絵と同じように額(フレーム)がかかっているからです。このフレームをかけることをフレーミングって呼んでいるのです。4種類のフレーミング技術をみてみましょう。
①プリフレーム(前もって額をかけること)
前もって期待を明確にし、相手の理解や集中するところを導くというものです。例えば普段生活していない場所で「さて、周りを見回して黄色いものを全部見つけてください」と言われたとします。次に「では、目を閉じてください。今あなたの周りにある赤いものは何ですか?」と質問されると、なかなか答えられないものです。なぜなら黄色いものを見るようにプリフレームをかけられていたからです。
②リフレーム(今の額をはずし、違う額をかける)
これはどんな状況になってもプラス発想に転換できるワザといえます。以下のような状況のとき、あなたならどのようにリフレームをかけますか? ・強い競合相手が参入してきた ・上司にいつも怒られている ・外は大雨になった ・子どもがピアノの発表会でうまくできなかった
③ディフレーム(今かかっている額を壊す)
相手が作ろうとしている額を力強く壊しながらリフレームすることです。例えば「ちょっと納期が遅れただけです」という人がいたら、「いいえ、顧客との信頼を壊しているのです」と諭したりするわけです。
④アウトフレーム(今のフレームから離れて、客観性を取り戻す)
何かにこだわって感情的にマイナスになっている人がいたら、ちょっと違う観点で情況を見つめなおしてあげると、相手をラクにしてあげられますよね。このとき言葉だけじゃなくて、体の使い方も同時に変えてあげるとよくなることが多いようです。昔から棚の上を掃除すると元気になる、といわれているように、手を上にあげるだけで気持ちを明るくする助けになるようです。
ハモコミ通信2005.10
2005.10.01:壱岐産業:[事務局ノート]