新しい酒は新しい革袋に
2004年3月18日に旧ホームページを開設し、以来約6年半に渡りご愛読いただきましたこと、深く感謝申し上げます。
弊社の扱う「コミュニケーションツール」が活躍する場面を想定し、『ハモコミがつくる 売れるサイクル』と題して、月刊ニュースレター「ハモコミ通信」を軸としたホームページでした。
これまで営業の軸としていた、「安全ツール」と「コミュニケーションツール」に加えて、「環境ツール」を3つ目の柱に据えました。
HP上の図でも示されているように、安全と環境をコミュニケーションがつないでいる、という構図です。安全には安全コミュニケーションという分野があり、環境にも環境コミュニケーションという領域があります。
この円が交わっている部分をとりわけ大切にしながら、ツールの企画販売を通して、地域社会に貢献していきたいと思っております。
平成22年8月吉日
㈱壱岐産業
長谷川 嘉宏
ハモコミ通信2010年8月号「先入観 その1」
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先入観 その1
あたり前のことですが、人は100人いれば100通り、1000人いれば1000通りの人格があるものです。
しかし、便宜上パターンとして認識しておくと楽なので、そうすることが多いですね。
例えば、日本人は生真面目だ、とか、ラテン系の人は陽気だ、とか、女は泣き虫だ、とか、近頃の若者は携帯電話ばっかり覗いている、などなど。
確かにそういう人が多いのかもしれませんが、実際にはそうでない人も多いわけです。先入観或いは偏見という色眼鏡によって、真実を曲げて勝手に解釈してしまうことがあり、注意したいものです。
先日、自分の先入観に気づかされたことがあったので、皆さんにも一緒に考えてみていただければと思ったのでした。
こんな話です。
ラテン系A国人労働者を雇うM県の某工場が閉鎖となった。仕事を失ったA国の人たちの大半が派遣会社の斡旋もあり、隣県の工場に突然勤めることになった。その数は家族も含めて約500人。そのため、ある集合アパートでは、40世帯のうち14世帯がA国人となった。もちろん彼らは家族と一緒に暮らしている。A国の人達が住み始めて1ヶ月もたたないうちに自治会長さんのところには次々と苦情が届くようになった。
さて、ここで問題です。
以下の苦情は、日本人からのものと、A国人からのものが混ざっています。どれがどちらからのかを当ててみてください。
① 雪かきをしない
② タイヤを駐輪場に置きっぱなしにしている
③ 夜遅くまで外で声高に話をしている
④ ゴミ出しのルールを守らない
⑤ カーステレオの音がうるさい
⑥ アパートの自治会費を払わない
⑦ タバコのポイ捨てをする
⑧ 踊り場におもちゃを放置している
⑨ 月1度の清掃に参加しない
⑩ 出会っても挨拶しない
本当は「素」の状態で考えていただくほうが面白い結果になると思うのですが、今回はすでにタイトルで、そして前置きで先入観について語ってしまいました。
さて、解答を見てみましょう。
日本人からの苦情 ②③⑤⑥
A国人からの苦情 ①⑦⑧⑨
双方からの苦情 ④⑩
いかがでしたか?
そんなはずはない、などとお感じになりませんでしたか? でもこれが事実なのです。
ちなみに私は⑧⑩だけがA国人から、と思いました。
冷静に考えてみると、「雪かきをしない」「掃除をしない」「自治会費を払わない」などというのは、
日本全国どこのアパートや町内会でも頻繁に問題になっていることですよね。
文化の違いを感じるのは③と⑤くらいのもので、あとはどちらでも起こりうることだなぁ、と改めて気づかされました。
A国人のほうが、むしろコミュニティ意識が強く、その自治は、お金というよりは労働でまかなうという習慣があるのかもしれませんね。
いずれにしても、これはたまたまそこにいた人達の事例であるに過ぎず、一部を見て全部を判断することの危険性も感じました。
先入観で勘違い、という程度ならいいのですが、それが偏見になってしまうとこわいなぁ、と改めて感じました。ニュートラルな感覚を持ち続けたいものです。
今回は、偏見につながる先入観の怖さ、という視点で先入観について考えてみましたが、次回では、発想の柔軟性という点からとらえてみたいと思います。
人びとの先入観を突き崩すところに、商品として、或いは広告宣伝として、驚きと魅力が生まれる、といったあたりのことです。乞うご期待。
ハーモニーのあるコミュニティ(略してハモコミ)づくり
1.(やりがいのある)仕事
2.(十分な)お金
3.(心身共の)健康
4.(余裕のある)時間
5.精神的な豊かさ
6.(家族、近所、仲間、職場での良好な)人間関係
どれか一つうまくいっていればいいや、っていう問題じゃないですよね。
できれば全部相応に欲しい!
誰もがそれを願うハズ。
特に、人間関係がうまくいってないと、
気分は重く、晴れ晴れしないのは言うまでもありません。
人と人との良好な関係の場をつくる上でも、ツールが役立ちます。
「その場がいい雰囲気」 → 「そのいい関係が長続きする」→ 「相響き合う関係」
そんな願いから「ハモコミづくり」という考え方が生まれてきたのです。
ハモコミは、既存客を大切にする考え方です。
その関係を育てていくという発想です。
深い相互信頼の元に、垣根を越えたビジネスが展開されていく、という理想です。
当然ツールだけでは、なし得ません。でもツールは名脇役として、様々な場面でそれを後押しすると考えています。「売れるサイクル」の中の、重要なひとコマでもあるのです。
ハモコミ通信2010年7月号「風になりたい」
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風になりたい
私たちの夢は、風になる、こと。
風は、人を優しく包み、うるおいを与え、その気にさせ、楽しい気分にします。
良い便りを届け、受粉を助け、お月さまを覆う黒い雲を追い出します。
ヨットを走らせ、渡り鳥の渡りを助け、こいのぼりを泳がせます。
人を困らせるような強すぎる風や冷たい風などもあるけれど、私たちのなりたい風はもちろんそういう風ではありません。
あくまで人の喜びを大きくするようなものなのです。
風になれるなら死ぬのも悪くないし怖くない。
ああ風! 風になりたい!
「そんなになりたいなら、なるがよい」
おやっ、天の声だ。
そうか!
よく考えてみると、本当の風にはなれなくても、風のような生き方、風のような仕事をすることはできそうだ!
ありがとう、天の声よ。いいことに気づかせてくださいました。
今行っている様々な事柄を、風になぞらえて整理して、
もっともっと人に好かれ、
もっともっと人のためになる、
“熱く” “優しく” “楽しい” 風になれるよう、
残りの半生を賭けよう!
そんな大きな思いを持って、
♪あの大きな空を~♪吹き渡っていきます!
あるヒラメキをもとに、この詩(?)を書きました。こっそりと、でも大真面目に。
「私」ではなく「私たち」としたのは、この詩に賛同する人がいればいいな、と思っているからです。
今月からHPのWINPROコーナーに「風のコラム」を書き始めました。よろしければお読みくださいね。
口に出して言い出すと、何かが変わりますね。
私も、風になりたい、ということを漏らした途端に、いろいろな情報が集まってくるようになりました。
日本に風の名前がいくつあるかご存知でしょうか?
なんと、2145だそうです! ホンマかいな?ですよね。定価15000円也の『風の事典』というのがあるのですが、そこに間違いなくそう書いてました。
どうやら奥深いものに首を突っ込んでしまったようです。もちろん望むところですが。
ハモコミ通信2010年6月号「本番に強くなる~緊張を集中に変えるプレッシャー克服法 その2」
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本番に強くなる~緊張を集中に変えるプレッシャー克服法 その2~
さっそく本題です。
本番で緊張している人に対して、3流コーチ(先生、先輩、上司、父親・・・)は「肩の力を抜け、リラックスしろ!」と言うだけ。
「どうやって?」と聞かれたら、「そっ、そんなこと自分で考えろ」という答えしか返ってきません。
そんな経験はありませんか?
先月号(弊社HPにバックナンバーあり)では、白石豊先生の著書から、本番の緊張に対する対処の仕方を抜粋させていただきました。
今回は、学生の面接指導を数多く行っている斉藤幸江先生のお話。斉藤先生は就職面接に臨む学生に対して、次のように指導しているそうです。
「緊張するっていうのは、意識が自分自身に向いている、ということ。相手(面接官)のことに思いを集中しなさい」と。
「えっ、どういうことですか?」
「ドアをノックする前に、まずその部屋の中にいる面接官のことをあれこれと想像するのよ。いったい何人いるのかな? カッコいい人かな? 奥さんはどんな人かな? 今朝何を食べてきたのかな?
っていう具合。あくまで好奇心でね」
「『意識』は一度に一つのことしか考えることができない」という原則があるそうです。
相手のことを強く思うことにより、自分のドキドキなどは遠ざかってしまう、というワケ。実に的を得た指導法ですね。
さらに斉藤先生は「相手のことを好意的に思いなさい」とも指導しています。その気持ちは表情に表れ、伝わり、印象がよくなることが多いからです。
この作戦がうまくいった場合、どうなるか?
面接官も人の子です。大抵の場合、好印象の相手には興味が湧くものです。
緊張して受け答えがシドロモドロになってしまった面接者に対し、面接官が興味がなければそこでおしまい。THE END。でも、興味があるのなら…?
面接者のことをもっと知りたいと思うので、質問を変えたり、時には面接官のほうからリラックスさせるように配慮してくれたり!
これはすぐにでも実行できそうですね。
さて次に、準備期間がある場合、本番の緊張状態に臨むことを想定して、どんな準備をすればいいか、について、白石先生の講演からまとめてみました。
次の図が端的に必要なことを表しています。
本番で力を発揮するためには、当然のことながらまず目的・目標を明確にするところからはじめることは言うまでもありません。
その上で、自信をつけること、セルフイメージを高めることに注意を払う、というわけです。
そもそも『練習をする』ことの本当の意味は「大丈夫、やれる!」という『信念をつけること』であるとも言われています。
白石先生曰く「自信は、試合や試験の後にではなく、先に持つべきもの」。
そりゃそうですよね。やって少しは自信がついた、ということはよく聞きますが、本当はその前についてないと本番で十分な力を発揮できないのですもの。
人は18歳までに平均15万回くらい否定の言葉を浴び続けると言われています。それにめげずにセルフイメージを上げるには、目標を紙に書いて、声を出して何度も読むことが一番だそうです。
得点王を取りながらも、ここ一番という試合に力を発揮できず、ガラスのエースなどと揶揄(やゆ)された女子バスケットボールの萩原美樹子選手。
白石先生の指導のもと、セルフイメージの改善に真剣に取り組んだそうです。シドニーオリンピックを前に行っていた彼女の「自己指示の確認書」なるものの全文を弊社HPに掲載しています。
これを5枚作成し、あちこちに貼って1日20回~30回も声に出して読み、イメージし、真のエースと称えられるようになったのです。
ちなみにその書き方のコツは以下の3点です。
1.すべて肯定文で書く
2.主語はすべて「私」
3.目標は「私は~である、~をやり遂げている」
のように現在形、または現在完了形で書く
ハモコミ通信2010年5月号「本番に強くなる~緊張を集中に変えるプレッシャー克服法」
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本番に強くなる~緊張を集中に変えるプレッシャー克服法~
5月21日に、所属している仙台広瀬倫理法人会というところが主催して、表題の講演会を行いました。(詳細は弊社ホームページにて)。
講師は福島大学の白石豊(しらいしゆたか)教授。
まずは先生のメンタルコーチとしての実績をお知らせしておきましょう。
⇒ 日本ハムファイターズ ⇒ 阪神タイガース・下柳投手 ⇒ アトランタ五輪 バスケット日本代表チーム
萩原美紀子選手 ⇒ シドニー五輪 新体操日本代表チーム ⇒ バンクーバー五輪 パシュート田畑真紀選手 ⇒ サッカー 日本代表 岡田武史監督 どうです? すごい実績ですよね !?
「人前であがることなどありえない!」
「プレッシャーなど感じたことがない!」
「自分の周りにそんなヤツはおらん!」
という方もいらっしゃるかもしれませんが、いつ 相談を受ける立場になるかわかりません。
あなたは本番で実力の何%を発揮していますか?
という問いに対して、平均的な答えは80%と言われているのですから。
例えば結婚式でのお祝いのスピーチ。何度も何度も練習したはずなのに、途中で頭が真っ白になり、シドロモドロに…。そんな経験、ありませんか?
大切な報告会などで、緊張して伝えたいことの半分も言えず大失敗してしまったり…。
スポーツの試合や試験などでもプレッシャーで思うようにカラダもアタマも動かなかったり…。
勝負所に100%の実力が発揮できない…。 どうすれば本番に強くなれるのか?
一番いいのはその講演会に参加していただくことなのですが(笑)、そうもいかないでしょうから、福島先生の著書「本番に強くなる」より一部抜粋してお伝えしたいと思います。
まず基本的な考え方として、プレッシャーというものは、何ごとかを真剣にやろうとすれば、感じるほうがむしろ当たり前、ととらえること。
その前提に立って…
★ステップ1 「おう、来たか」と言ってみる
「うわー、どうしよう」とうろたえるのではなく、「おう、来たか」と言うことによって、それだけで、プレッシャーを一歩突き放して客観視できる。
★ステップ2 プレッシャーの正体を見極める
プレッシャーには外的要因からくるものと、内側から湧き起こるものがあり、まずはそれを判別。プレッシャーを二段構えで客観的に見るようにする。
★ステップ3 「みんないっしょだ」と言ってみる(外的要因に対して)
外的要因(場所、施設、移動、天気、気温、聴衆、判定など)に文句を言ってもはじまらないので、「みんな一緒」と口に出して受け入れる。
★ステップ4 感情をコントロールする(内的要因に対して)
①4つの感情レベルを知る
「あきらめ」「怒り」「びびり」「挑戦」。
最初の2つは論外。「びびり」はそういう体験を数多くし、慣れっこになれ。
そして「挑戦」というレベルで本番に臨む。
肉体は非常にリラックス、精神は深く集中。
②俳優のように演じる
③身体(姿勢、表情)をつくる
不動体をつくり、苦しいときほど笑顔で。
④呼吸によるコントロール
心を鎮める呼吸法と奮い立たせる呼吸法。
⑤ポジティブセルフトーク
例えばストレートラインの2mのパットを入れたいとき、何と自分に言い聞かせようか?
「入れたい」…×
「入るぞ」…×
「まっすぐ引くとまっすぐ出る」…○
「カップの向こうのふちまで、ボールがまっすぐ転がっていく」…○
だいぶはしょってますが、いかがでしょうか?
氏の講演は2回目でしたが、言行一致した素敵な方でした。座席数の半分の著書を用意しておいたのですが、あっという間に完売でした。
ハモコミ通信2010年4月号「第一印象、自信ありますか?」
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第一印象、自信ありますか?
3月27日の日経プラス1に、上記のタイトルで様々なデータが掲載されてました(右表1~5)。
その中で一番目を引いたのは自信がない理由です(【表5】)。トップが「容姿」。フムフム。2位「表情」、3位「動作・振る舞い」だそうです。
「容姿」も工夫次第で見違えるようにできるようですが、「表情」「動作・振る舞い」に至っては、努力次第でいかようにも向上の余地がありますね。
第一印象挽回のためには、最低何回面会のチャンスがあればいいか?という興味深いお話を、第一印象研究所代表の杉浦永子氏から伺いました。
杉浦氏によれば、相手が男性の場合で4~6回、女性の場合は8~10回だそうです。
そして女性の場合、10人に2人は、何度会っても第一印象の挽回には至らない、のだそうです。
女性のほうが第一印象を引きずるっていうことですね。
女性と会うときは身だしなみはもちろんのこと、表情やしぐさなども、十分気を遣ったほうが良さそうです。
さて、好感の持てる表情の代表が笑顔であることは言うまでもありません。あなたは普段、鏡を見るときにどんな顔を作っているでしょうか?
敢えて笑顔をつくる。努めて笑顔で振る舞う。 それはやがて習慣化されますね。習慣は長い年月を経てシワとなります(笑)。
額に笑いジワ(横シワ)がある人と、眉間に縦ジワがある人のどちらに好感が持てるでしょうか? 残念ながらオバマ大統領には深い縦ジワが1本ありますね。あれがないとすごくいいのですが・・・。
ドイツのことわざに、「ユーモアとは、○○にもかかわらず笑うことである」というのがあるそうです。○○にはいろいろな言葉が入るとのこと。
例えば、死に臨んでも笑え、ということのようで、確かに笑って死ねればそれはすばらしい人生に違いない、と勝手に感動したところです。
あなたは右の表に何を感じましたか?
ハモコミ通信2010年3月号「モノはそれを生かす人に集まる?その 2」
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モノはそれを生かす人に集まる ? その 2
先月号では、モノを「生かす」の前段階として「丁寧に扱う」 と 「気にする」 ということについて、いくつかの事例を紹介させていただきました。
※ここでいうモノはお金も含みます
モノを「無駄にしない」ということも大切な要素だと思います。
近年日本人が忘れがちな美徳が、ケニアの環境活動家でノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんにより「MOTTAINAI」として全世界に伝えられ、逆輸入されましたよね。
意外と本物の大金持ちはこの精神をしっかり持ち合わせていると、本田健氏も述べています。
また、大金持ちではないかもしれませんが、マザー・テレサが来日の折、新幹線の給水の紙コップを捨てるのがもったいないと、母国まで持ち帰ったという逸話があります。
注意しなければいけないのは、同じ「もったいない」でも「これは俺のものだ、誰にもあげない」という囲い込み精神が強い場合です。
猿蟹合戦の猿がその代表例ですね。
この対極が「喜んで差し出す」という形でのモノの生かし方です。
J・スキナー氏が面白いことを言ってました。「モノは、独り占めすればそのまま。分け合うとお金になる」と。
例えば「この車は俺のものだ。誰も乗せないぞ」ですと、何も生み出しませんが、「どうぞ乗ってください」とやるとタクシービジネス、「自由に乗り回してください」ですとレンタカービジネスになる、というのです。
桃太郎は「どうぞキビ団子を食べてください」と差し出したわけですし、GOOGLEは「どうぞ自由に無料で検索エンジンを使ってください」、投資家は「どうぞ私のお金を使ってください」・・・。
ポイントは、「思い切って」「喜んで」「先に」 「十分に」ではないかと思います。
もちろん見返りを期待していることもあるし、そうでない場合もありますね。
見返りとしては桃太郎のように鬼退治(+アルファ宝の山)だったり、GOOGLEは世界的認知度・大きな広告収入・新ビジネスのタネなど、投資家はお金。
もちろんすべてにおいてリスクは覚悟です。
「喜んで差し出す」のは、モノやお金に限ったことではありませんね。社会に対する何がしかの献身(仕事へのひたむきな努力)などに置き換えても成り立つ話です。見返りは『徳』という人格だったり、素敵な『顔』だったりするかもしれません。
このようなことを、S・コヴィ-氏は「7つの習慣」の中で「天に貯金する」と表現しており、後で引き下ろす時には利子が付いてくると言っています。
「金は天下の回りもの」と言われながら「なかなか俺のところには回って来ないなぁ」などとかつてはよく冗談半分に言ってました(^-^)
単に、ポイントをはずしていただけなのでしょう。もちろん今も外れっぱなし・・・^_^;
ハモコミ通信2010年2月号「モノはそれを生かす人に集まる?その1」
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モノはそれを生かす人に集まる ? その 1
モノに意思はあるか? 簡単にはYes とは言い難いけど、No とも言いにくい、と思っている人は少なくないと思います。
ちなみにここで言うモノにはお金も含みます。
お金持ちのインタビュー番組などで、よく聞かれる話は、お札を大切に扱っているという類のこと。財布に入れる時や人に渡す時、必ず紙幣を同じ向きにキッチリ揃えるということです。
簡単なことなので私も実践していますが、今のところ??? まあ借金苦になってるわけではないので、悪くはないのでしょう(笑)。
モノを「生かす」の前段階として「丁寧に扱う」 ということがまず大切なのでしょう。
千葉県の中堅運送会社の事例をご紹介します。
その会社では毎年大小さまざまな事故に悩まされていたそうです。あるとき社長が心を入れ替え、トラックを大切にすることを徹底したそうです。
新しいトラックが来るときに歓迎式をするのはもちろん、廃車のときもピカピカに磨いて全社員総出で感謝をこめて見送ることにしたのだそうです。さらに日常のトラックの清掃も徹底させたそうです。
するとどうでしょう。事故率が格段に下がったというのです。
他に 「気にする」 というのもポイントとなりそうです。
ある商店街の中で売上断トツを誇る商店のお話です。
あまりに売上が好調だというので、雑誌の取材が入ったのです。初日インタビューをしたときには、他の商店と品揃えその他、違いがあまり感じられなかったそうです。
答えが見つかったのは、翌日その社長の1日を密着取材したとき。
社長は朝7時にシャッターを開け、まず奥の倉庫に入るなり、元気よく「おはよう!」と在庫の商品に声をかけたそうです。「さあ、君たちの居場所はここじゃないぞ。お客さんに使ってもらう現場で活躍しておくれ。今日にでも出発だ」と檄を飛ばしたのです。
そして愛情をこめた眼差しで、「タワシくん、おはよう。急須くん、元気か?」と、個別の商品に手を触れながら、挨拶をしていったのだそうです。
そんなの変だ! とお思いでしょうか?
実は私もこれに習って2年ほど前から毎朝続けています(笑)。在庫商品や包装紙・のし紙など、ひとつひとつに目を配りながらその増減の動きを常に把握します。そして感謝の気持ちを込めて実際に声を出してこう言うのです。
「おはよう、タオルくん。いつもありがとう。君たちの活躍の場所は現場だよ。お客様の現場で働いておくれ。ここは長くいる場所じゃないよ。ありがとう。」
さていよいよ 「生かす」 です。
モノを生かすためには、その特性をよく知り、特性にあった使い方をすることはもちろんですが、使い方の工夫なども大切ですね。
おっと、紙面がなくなってしまいました。続きは次回をお楽しみに。
ハモコミ通信2010年1月号「目標について雑感」
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目標について雑感
いよいよ2010年がスタート。年の初めにいろいろな決意や目標など1年の計を立てる人が多いと思います。
「今年こそやせるわ!」「今年こそ禁煙だ」「大物を釣るぞ」「ゼッタイいい人見つけるわ」などなど。
なぜ目標が必要か?目標ってそもそも何?という問いに対し、ある人の答えは、 『達成のための刺激』
ということでした。シンプルでわかりやすいですね。
私も毎年、結構時間をとってこれにあたっています。そもそも計画好き、っていうこともあります。どのくらい好きかっていうと・・・。
総括目標、仕事目標、家庭目標、社会目標、個人目標と分けてますが、具体的な項目を数えたら74個ありました。去年は105個でしたから、これでもずいぶん減らしたのです(苦笑)。達成満足度はだいたい6割~7割といったところでしょうか。
高校3年生の娘が作った今年の目標というのがテーブルに置きっぱなしになっていたので、チラッと見てみたら、親に似たのかたくさん書いてました。
普段の生活とあまりにかけ離れたすばらしいことが列挙されていて笑ったのですが、そうしたい、そうなりたいっていう願いだけは伝わってきました。
特におかしかったのは、「この目標を毎日見る」という一文です。これは目標達成に不可欠なポイントですよね。なかなかいいところついてるな、と思ったと同時に、残念ながらまったく見てないな、と思った次第です。何しろ、やってることが真逆なのですから(苦笑)。
妹が見せて、って言っても見せないワケがよ~くわかります(笑)。
ところで、同じ目標でも、上から与えられるものと、
自分で作るものがありますよね。この上から与えられるものがクセモノです。
仕事上、目標を設定し、達成に向けて努力をするのはあたり前のことです。ところが昨今、世の中にうつ症の人が増えていることと、この上から与えられる目標との関係が指摘されていますね。
もちろん本人の能力やストレス耐性度にもよるのですが、与え方や評価の仕方、ハードルの高さ、などによって、いい刺激にもなれば、大きな重石ともなるわけです。
私は水泳が苦手でした。クロールはようやく25m泳げる、という程度だったのですが、一昨年1500m泳げるようになる、という目標を立ててそれを達成しました。
自分で立てた目標なので、スピードにはこだわらず、とにかくゆっくりでもいいからと監視員にアドバイスを受けながら距離を少しずつ延ばしていきました。
でも、勝手な空想ですが、もしプールサイドに鬼コーチがいて、毎回毎回うるさくチェックされていたら、途中で挫折していたのではないかと思いました。
調子が悪い時などはサッと切り上げたりと、多少の自由度を持ってやったから良かったのです。仮に上からスピード目標などをつけ加えられたらやはり続かなかったでしょう。
今はより格好良く泳ぐことを目標にしているので、自然にスピードも上がってきているようです。
そういう意味で、目標の達成期限はもちろん重要なのですが、途中経過については多少ゆるやかに見守る姿勢がないといけないな、と思った次第です。
娘があの目標どおりの生活習慣を身につけるのはいつの日だろう、と思いつつも、長い目で見守ろうと思っています。
自分の目標については、今年は数を減らした分、徹底したいところです。やるぞ~!