去る8月21日、丸1日のワークショップにて、71名の参加者の相互作用により、
それぞれが大きな気づきを得る場となりました。
9つの性格タイプ分析からわかることを軸に、よりよい生き方を探る人間学エニアグラム。
ファシリテーター講師の内田桃紀代さんの好リードで、常に活気あふれる会場でした。

<自分の中で何かが変わった、というアンケートも寄せられた>
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コラムで見つけた ちょっといい話 その6
■◇■ どうせやるなら ■◇■
やる気は、人の行動に大きく影響を及ぼします。
グルメ情報サイトを運営する、株式会社ぐるなびの滝久雄会長。
若い頃からの信条の一つが、「やらなければならないことは、やりたいことにしよう」です。
「どうせやるなら前向きにやろう」という心で仕事に向き合ううちに、嫌いな仕事がなくなり、「仕事が趣味」を自認するようにまでなったと氏は言います。
職場では通常、仕事の選り好みはできません。
与えられた仕事が好きでなければ、その仕事は「やらなければならない義務的なこと」となり、取りかかる意欲も効率も低下するでしょう。
一方、「これはやりたかった仕事だ」と思い切ったならば、少なくとも「やらなければならない」という後ろ向きの状態にはなりません。
やらされる感がなくなれば、意欲も効率も上がるものです。
本日の仕事に向き合う前に、「これは私の好きな仕事だ」と心に言い聞かせて仕事に向かいましょう。
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常に前向きに仕事をしているつもりでしたが、実は苦手である単純作業や繰り返しの仕事となると、ぐーんと能率が下がっていることに気がつきました。
やりたかった仕事、と思うだけでなく、例えばベストスピードを目指すとか、別の視点からその仕事を意味づけするなど、工夫を凝らすことによって、同じ仕事もまったく違ったものになり得ますね。
■◇■ 未見の我(みけんのわれ) ■◇■
戦前は栃木・岡山県知事などを歴任し、戦後は詩人として活躍した安積得也(あずみとくや)氏の有名な詩に、「未見の我」があります。
その一節、「自分には自分の知らない自分がある強くして能あり 清くして正大なり 現在の我とは比較にもならぬ 未来相の我だ」は、誰もがその人固有の秘めた無限の可能性があると語っています。
人は、厳しい現実に直面した際、「自分には乗り越えられるはずがない」と意気消沈してしまいます。
「自分は○○な人間だ」と殻に閉じこもり、さらに状況を悪化させてしまう場合があります。しかし、波風の少ない人生ばかりを送っていては、新しい自己を見いだすことはできません。
「自分の基準」を超える苦しく厳しい状況に遭遇してこそ、新たな境地を知り得るのではないでしょうか。
苦境の時こそ、隠れた新しい自己が目覚める時と前向きに受け止めましょう。
持てる力を惜しみなく発揮して、新しい自分への脱皮を図りたいものです。
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今、まさに日本全体が未曽有の災害を背負い、天から新生日本づくりという宿題を出されているような気がしています。
自分ができることは何か?やるべきことは何か?
これまでの延長線にはない答えも探りつつ、これまで以上に足元を深く見つめ、深く掘り下げる覚悟です。
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逆境でも夢をあきらめない古市プロが体験を語る!
1995年の阪神大震災で被災し全財産を失いながら、還暦でプロゴルファーになるという夢をかなえた古市忠夫さん。
70歳の現在も現役プロとして活躍中。同時に地元消防の指導や、一人暮らしのお年よりが集う「ふれあい喫茶」の運営など、地域住民の一人であることも常に心がけています。
古市さんの実話をもとにした映画「ありがとう」(赤井英和・ 田中好子・薬師丸ひろ子)もおススメです(TSUTAYAやGEOなどでレンタルもされています)。
《 日 時 》 8月31日(水)19:00~20:40
《 場 所 》 フォレスト仙台2Fホール(青葉区柏木1-2-45)
《 参加費 》 一般2000円 学生無料
《 主 催 》 仙台広瀬倫理法人会 《 後援 》 県教委、市教委
《 申込問 》 壱岐産業長谷川嘉宏まで 090-3640-9746
hamokomi@w2.dion.ne.jp
■◇■ 編集後記 ■◇■
震災復興に大きなインパクトを与えている「市民ファンド」。
まさに21世紀型のとてもおもしろい仕組みだなぁ、と感じています。
投資者が投資した会社のファンになる、っていう側面もすばらしい!現在、南三陸町の友人が申請中。復興のスピードが断然違ってきます。
うまくいくことを願っています。
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震災で気になったこと その1
震災は数々の教訓や思いを与えてくれてました。いや、今も続いていますね。そんな中で私が気になっていることをいくつかご紹介させていただきたいと思います。
■◇■ リスクを避けるリスク ■◇■
「今回の地震と津波は想定外だった」
政治家も官僚も企業家も、一様にこの言葉を使い、マスコミはこぞって噛みつきました。「想定外とは何事か」と。ではマスコミはどの程度のことを想定していたのでしょうか?
そしてこれからの新しい枠組みづくりにあたって、「リスクを避ける」という言葉が頻出しています。もちろんとても大切なキーワードだと思うのですが、同時に「リスクを避けるリスク」も存在することを忘れてはならないと思うのです。あるいは「リスクを避けることによって失われる利益」ということを。
ある方から紹介された1冊の本。毎日新聞社編集委員の小島正美氏著「誤解だらけの危ない話」の中には、とても興味深い実例がたくさん掲載されています。
例えば保存料を使用してないおにぎりと使用しているおにぎりのどっちが安全か?という話だったり、遺伝子組み換えのトウモロコシと有機農業の虫食いトウモロコシとどっちが健康上の影響が大きいか?など、とても興味深いものがあります。
とても紹介しきれませんので、興味のある方は著書をお読みいただくのが一番ですが、弊社HPにその一部の抜粋を掲載しております(「壱岐産業」で検索)。この激動の社会、冷静に見極める目を持っていたいものだ、と強く感じています。
■◇■ 「際」ということ ■◇■
国際、とか瀬戸際など、際(きわ)という言葉がありますね。これはある線を境に、あちら側とこちら側を分ける、まさにその線を指しています。
震災直後から今に至るまで、電気・ガス・水道・警察・消防そして自衛隊・市民ボランティアなど、遠くの県または隣県から、実にたくさんの応援隊が駆けつけてくれました。アメリカ軍やフランスの放射線専門家も大活躍でした。県や国といった際を越えて。本当にうれしく頼もしく感じたことです。
さて、地球市民という言葉がありますね。みんな同じ地球に住むひとりの市民。お互いの間に際がないというのがその言葉の意味でしょう。自分はこの言葉に憧れを感じ、本当の意味でそうありたい、と思ってきました。
地球市民思想には名古屋市水道局だったり、滋賀県消防署だったり、そんな区別はないはずなのです。同じ地球の仲間だから。でも、実際はあちらは名古屋、こちらは仙台。あちらとこちらを強く意識しました。やっぱり際はある。自分はいったい何者か?ということを意識したのです。
際があまりに強すぎると、お互いの違いにばかり目が行ってしまい、比較によって優越感やら不満やらが増長され、争いの気持ちのタネが芽生えてしまいます。
地球に生きているという全体意識と、地域や団体の一員であるというコミュニティ帰属意識と、両方の程よいバランスというか、自由に行き来できる感性が大事なんだろうなぁ、と感じたしだいでした。
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震災復興のシンボル2
震災後しばらく、仙台の街の至る所、路上駐車があたり前のようでした。取り締まりも大目に見られていたようです。
ところがつい先日。お恥ずかしながら駐車違反のシールが貼られてしまいました。その時は、復興の証かな?な~んて余裕で受け止めたのでした。
反則金の支払いをするため銀行の窓口で順番を待っていた時、ふと嫌な予感がして窓の外を見てみると・・・。
なんと、月末で混んでいて駐車場に入れられず路駐していた私の車の後ろで、駐車監視員の方2名が時計を見ているではありませんか! OH!こりゃ洒落にもならん!と猛ダッシュ。おかげさまで間一髪ギリギリセーフでした。
嫌な予感が当たるっていうのも、復興の証でしょうか?