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ハモコミ通信2013年2月号

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コラムで見つけたちょっといい話

まもなく立春。寒さはまだまだですが、光の春実感しますね!
さて、好評の“ちょっといい話”シリーズです。

 

◎ 欠点に学ぶ

人事課の係長のY氏は、上司から 「Kさんを何とか指導してほしい。
若手に人望のある君が一年間指導してだめなら、私も考えるから」 と告げられました。

しかし、Y氏が何度忠告をしてもKさんは遅刻を繰り返し、チームワークをかき乱していくのです。

半年後、Y氏は万策尽きてしまいました。
思い余ったY氏は、大学でラグビー部の監督をしている先輩を訪ねました。

「欠点を持ちたくて持った人はいない。悪癖の背景がわからずに指導しても自己満足だ。著名な経営者だというKさんの父親に、幼少期から否定されて、劣等感に苦しんできたことが原因ではないだろうか。欠点は心の傷そのものだよ」

先輩のアドバイスにY氏は愕然(がくぜん)としました。

朝寝坊が直らない小学生の長男を否定し、責め心で叱るばかりの自分の姿に気づかされたからです。

欠点が心の傷であることを知り、Y氏の心から子供や部下を責める気持ちはすっかり消えました。

するとKさんの遅刻と長男の朝寝坊も減少したのでした。

Y氏はKさんの欠点から 「責め心を持たない厳しさ」 を学んだのでした。

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欠点は心の傷、これはしっかりと心に留めておきたい言葉ですね。プラスにみていく以前に、そのまましっかり受け止める、という姿勢ですね。「責め心を持たない厳しさ」とは、こりゃまたハードルが高いなぁ。

 


 

◎ 成長へのチャンス

笑顔と素直さは好機を招き、運を上昇させるといわれます。

思わず助けてあげたくなるのは、「笑顔を見せる」 「愛嬌を感じさせる」 「相手が話しやすい環境を用意する」 などができる人に対してです。

「単純だがとても重要なことだ」 と、元ラグビー日本代表監督の平尾誠二氏は指摘します。

それは、結果を他人のせいにするだけなのか、〈もっと自分にできることがあったのではないか〉 と自己へ目が向けられるかの差でもあります。

前者は自己の正当化に過ぎず、後者は肯定的に先を捉えるという大きな違いです。

失敗には不明瞭な要素も含まれます。それを単なる不運と見過ごさず、成長へのチャンスだと考えれば、周囲への配慮も生まれるでしょう。

ひたむきに努力する姿は、と応援者を出現させもします。
先に希望を見据えながら、自ら考えて行動しましょう。
と振り返られる強さは、生じたことを自分の糧にしようとする積極性がもたらします。

向上の素材は逆境の中に凝縮されているのです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

笑顔と素直さ。

できているようでできてないことかもしれません。

しかもここで言われているそれは〈肯定的に希望をもって物事を捉えること〉と〈ひたむきに努力する姿〉が根っこあり、へらへらした笑顔ではもちろんないし、単に従順という素直さでもないようです。

澄み切った心が大本にありますね。

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

立花貴さんの講演会が仙台で行われます

立花さんは、仙台市出身。

商社マン⇒食品会社の社長⇒(東日本大震災をキッカケに)宮城県雄勝町の漁師!

もちろん単なる漁師ではなく、地元の人と共に漁師会社を立上げました(社名OH! GUTS)。

このオーガッツは、ニューズウィーク日本版「日本を救う中小企業100」にも選出されましたし、メディアの露出も多い方なので、ご存知の方も少なくないと思います。

雄勝に限ったことではありませんが、地域がもともと抱えていた問題が一気に溢れだしているのが被災地の現状です。

立花さんは「雄勝の未来が日本の未来になる」を合言葉に、教育・食・伝統工芸を切り口としたトータルな地域復興活動を精力的に行っている方です。

著書『心が喜ぶ働き方を見つけよう』はグッときますよ。

講演会が楽しみです。

日 時:3月19日(火)19時~20時半
会 場:パレスへいあん 仙台市青葉区本町1-2-2 参加費:2000円  
主 催:仙台広瀬倫理法人会

http://sendaihirose-rinri.net/
担当:米沢 022-217-7390

2013.01.31:壱岐産業:[事務局ノート]

プレゼントの味付け

  • プレゼントの味付け


福岡の親戚に宮城のうまいものを贈ってあげたいと思いました。
でも、ありきたりのギフトセットではあまりその思いが伝わらないと思い、スーパーで宮城米、仙台味噌、仙台醤油、気仙沼ふかひれスープ、松島の海苔、仙台麩、萩の月、まころんなどを買ってきました。
福岡ですから、宮城だけじゃなく、東北も少し登場させようと思い、青森りんご、山形ミルクケーキ、岩手南部せんべいなども加えました。


さて、それらを段ボール箱に入れて贈るにあたり、開けた時のサプライズ感を盛り上げようと、内側に包装紙を貼り込みました。開けるまでは殺風景な段ボール箱。開けた途端に様々な商品とともに目に飛び込んでくる包装紙。

これぞ、弊社がこだわっている小道具(ツール)です。なければなくてもそれなりではあるけど、それがあることによって味付けが格段に深まる、というやつです。
料理の脇にあるモミジの葉っぱと同じです。


今回のプレゼントについては、一番は宮城のうまいものを味わってもらいたいという思いを伝えたかったわけで、そのために時間と手間をかけることをいとわなかった、というのが第一のポイントだと思います。
それだけでも十分伝わるけど、+αほしい。そんなときに力を発揮するのがツールというもの。様々な事例においてツールのことを考えていきたいです。


包装紙内貼り作戦は、この後、北海道と盛岡の姪たちにも大好評でした。
2013.01.27:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2013年1月号

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コラムで見つけたちょっといい話

2013年、いい年にしたいですね。年初にふさわしく、好評の“ちょっといい話”シリーズです。

 

◎ 自分への期待

 物流会社に勤務するN氏は、営業事務を担当しています。入社二年目を迎えたものの、仕事に対して自信を持つことができないでいました。

 そんなある日、自宅近くの図書館で「仕事や人生で一流になれない人には、三つの悪い習慣がある」という内容の書籍に目が留まりました。

 三つの習慣とは、①物事を先送りする ②絶対的な努力の「量」が足りない ③自分への期待値が低い というものです。N氏はどれも該当していたのです。

 ③の詳しい説明を読むと、「私には特別な才能がないから」「自分なんて平凡な人間だから」と自分への期待が低くなると、成長は止まってしまうということが書かれていました。N氏は<自分にもっと期待しよう!>と決意したのでした。

 そして、三つの習慣を一斉に改善することは難しいと自覚しながらも、<自分自身に高い期待をかけることはすぐにできそうだ>と心高ぶるものを感じたのです。

 N氏は<自信は後からついて来る。周囲が自分に期待する以上に、自分自身が自分に期待しよう>と心に決め、溌剌(はつらつ)と職務に取り組むようになりました。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 日本人、特に東北人は奥ゆかしい人が多いので、これはとても参考になりますね。そして文中の ②(努力の絶対量)も見逃せません。

 自分はアイデアマンではない、という人がいますがアイデアが生まれる量は、知識の量に比例するということを聞いたことがあります。

 時代の閉塞感を打破するのは、②がポイントかも。

 


 

◎ その時に何が必要か

 A国とB国の大臣が晩餐会に臨んだ時のことです。

 B国の大臣がデザートを食べる時、本来は指を洗うためにおいてあるフィンガーボウルの水を飲んでしまったのです。

 周囲の関係者は驚きを隠せませんでした。ところがA国の大臣は少しも騒がず、自らもフィンガーボウルの水を飲み干したのです。B国の大臣に恥をかかせないよう、 同じ行為を取ったのでした。

 昨年十月、東京競馬場で行なわれた天皇賞でのことです。レースを制したミルコ・デムーロ騎手は、貴賓室の天皇・皇后両陛下に深々とお辞儀をしました。

 デムーロ騎手はイタリア人であるにもかかわらず、日本流の礼節に従って、感謝の意をお辞儀として表わしたのです。その姿に、デムーロ騎手の日本に対する愛情や、 礼節を重んじる誠実さを感じた日本人は少なくなかったでしょう。

 社会や職場においても、時と場が変われば対応の仕方も変わります。その時、その場に応じた所作や心配りが、取引先やお客様に感動を与えるのです。

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  A国の大臣さすがですね。瞬時の判断力と実行力。周囲からも尊敬されていることでしょう。

 

 

『 ハモコミ 』 について

 年頭に当たり、あらためて『 ハモコミ 』の言葉に込めた思いについて少しだけ書かせてください。

 ハモコミとは、「ハーモニーのあるコミュニティ」というのを略した造語です。「響き合い高め合う関係性の輪 」と読み替えることもできます。仕事を通してそんなコミュニティを深めたり広げたりできたら…

  弊社の営業品目は多岐にわたっていますが、ひとつに括る(くくる)とすれば、『 現場を活き活きさせる喜働スイッチツール 』

  例えば、刺身の隣に梅の花やモミジの葉っぱが添えられていることがありますよね。
それがなくても料理としては成り立ちますが、「食事を通したコミュニケーションの場づくり」と考えた場合は、それはとても大切な役割を果たします。

  ツールとは、この梅の花やモミジの葉っぱのように、特定の目的をサポートするもののことです。

  弊社は、ビジネス現場の 『 安全面 』『 コミュニケーション面 』『 環境面 』 を、ツールで活き活きさせたい と思っております。

  このハモコミ通信を通しても何らかのお手伝いができれば幸いです。

  今年もどうぞよろしくお願いいたします

 

2013.01.09:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2012年メール版総集編

  • ハモコミ通信2012年メール版総集編
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今年一年、弊社配信の「ハモコミ通信」をご愛読いただきまして
ありがとうございました。

こちらは、ハモコミ通信のメール版(月2回配信分の2回目)を
1年分まとめたものです。

「ダウンロード」しますとPDF画像で1年分をご覧いただけます。

この中のひとつでもコミュニケーションのネタになれば幸いです。

株式会社壱岐産業
社員一同

2012.12.09:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2012年12月号

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コラムで見つけたちょっといい話

いよいよ師走。あっという間でした。年の終わりにふさわしく、好評の“ちょっといい話”シリーズです。

 

◎ 置かれたところで咲く

 ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんが学長になったのは、まだ三十六歳の時でした。それは前任者の急逝を受けての就任だったのです。

 前任者の半分にも満たない年齢で任命されたため、周囲からの風当たりが強く、退任して修道院も辞めようとまで思いつめたのです。

 その時、一人の宣教師が、彼女に一篇の詩を贈りました。その冒頭の一行は「置かれたところで咲きなさい」という言葉でした。

 さらに、「咲くということは、仕方がないと諦めることではありません」という言葉がありました。

 それからは、自分から先に挨拶をし、微笑みかけ、お礼を言うようにしたところ、皆が優しく接してくれるように変わりました。

 以来、卒業生に贈る言葉として、この「置かれたところで咲く」を大切にしているそうです。

 私たちの人生は「置かれた場所」の連続です。自らの意志を超えた中で、自分の位置が決まることが少なくありません。

 そのようなことをストレスとしないためにも、置かれたところが最良の場所と考えたいものです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「コメントは不要ですね。『置かれた場所で咲きなさい」 (幻冬舎1000円)というタイトルで本も出版されています。

 

◎ 「あの人」から買う

 商品やサービスを購入する際、特定の店舗の特定の販売員から購入する買い方を「あの人買い」と呼びます。 二十~六十代の男女を対象とした調査で、「あの人買い」をしていると答えた人の中から、さらに五〇〇人を追跡調査しました。

 その対象品目は多い順に、「自動車」「家電」「洋服・靴」「化粧品」「保険・証券」などが挙がっています。  信頼できる特定の販売員が欲しいと回答した人は五二.四%にも上りました。求められているのは「この人なら安心して任せられる」という信頼感です。  買い手とすれば、<せっかく物を買うのなら、自分の好きな人、頼れる人から買いたい>という心理が働くのは当然です。

 一度きりの付き合いならともかく、何度か同じ商品の買い物をするなら、その買い方に注意がいくものでしょう。  お客様は「物」だけではなく「人」も見ています。

 買い手の側に立った理解しやすい説明、どんな状況でも変わらずに対応する誠実さなど、お客様が求めるものは、じつは一定なのです。

 売り手の資質向上に磨きをかけていきましょう。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 商売に携わる者として「あの人買い」ほどうれしいものはありません。お客さまとの接点に携わる者だけでなく、陰で支えてくれているチーム全体で受ける評価ですから。

 

HP スタッフレポートより

■ 11月22日もうひとつの記念日

 営業の有澤です。

 11月22日にラジオを聴いていたら、「今日はいい夫婦の日ですが、他に『ペットたちに感謝する日』でもあります」とのことで思わずボリュームを上げました。ペットの代表の犬と猫の鳴き声(ワンワンニャーニャー)からとのこと。

 私の家では家族と同じように犬と生活をしていますが、感謝の気持ちを伝えるのは簡単ではありません。

 高級なフードやおやつをあげたり、服を着せてあげるのではなく何をすれば感謝の気持ちが伝わるか・・・

 私たち家族に、喜び、生きがいを与えてくれる、心から大切な存在であるということを再確認することが大事であり、それが感謝の気持ちではないかと思いました。

 

2012.11.30:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2012年11月号

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魔法の言葉 「これがよい」 昭和編

 これは、ある家庭の実話である。

 半年くらい前、ある事情から家屋敷を他人に譲って、その十分の一にも足らぬ狭苦しい一隅に押し込められてしまった、十人に近い家族。

 その時はさすがの豪放な主人も、明朗な夫人も、快活な家人たちも、全く悲しみに閉ざされた。

 かくして幾日かのもだえの後、ふとしたことから「これがよいのだ」と思い至った主人は、一家の人達にこれを語った。

 皆よく納得して、これから先々、「・・・がよい」ということを、家族の標語にしようと約束した。

 それからである。「お米がない」と母さんが言い出すと、「がよいのですよ」と娘さんが言う。「部屋が窮屈で困るね」とでも、ついうっかり主人が言い出すと、「がよいんでしょう」と坊ちゃんが言う。

 去る年の二度の大患の後、ご主人のおなかには、いまだに胆石の固まりが残っていた。

        
 いつとはなしに思い出してさすりながら、「まだ固まりがとれぬ」と独り言のようにいう。

 そばにいた奥さんが、「がよいのでございましょう」と。さっそく一本まいって、「ハハハ!」と笑い出す。いつの間にか固まりがとれてしまった。

 こうして一家は、日に月に明るくなった。家の中の細かいこと、食物のこと、来客のこと、そして、いろいろの外のことまで皆、順調にすらすらと運んでいった。(中略)

「百難に効果てきめんの“がよい”の標語を、私の一家で独占するのは、もったいないようです」と、にこにこしながら夫人は語った。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「これがよい」という言葉の威力もさることながら、この文から想像できる昭和初期と思われる頃の家族のあり方を感じてもらおうと思って紹介しました。

 使われている言葉もとても上品で気持ちがいいですね。

 

6つの感性  「機能よりデザイン」

 今の消費者は、電話(機能)そのものと同じくらいの費用を、携帯電話の装飾品(デザイン)にかけているそうです。全米で着信音の年間売上40億ドルっていうのも驚きです。

 トースターが1日に稼働する時間はたったの1%(実用性)、99%はそこに存在している時間です(有意性)。そのことに気づきはじめた消費者は、機能だけじゃなくデザインのよいトースターを求めているわけです。もちろん家電全般に言えることですね。

 私の仕事でも、デザインの良いモノが理屈を飛び越えて受け入れられる事例をたくさん見てきました。でも6つの感性で言っていることはそんな程度のことではなさそうです。

「デザイナーになることは、変化を生み出す主体者になることです」とは、フィラデルフィアの建築デザイン学校B.C.アレン氏の言葉。とても広い概念ですね。

 そして、誰でも広義のデザイナーになり得るわけで、そこを目指していきたいと思いました。

 

2012.10.31:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2012年10月号

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僧侶についての禅講話

 僧侶はある日、家に向かう道を歩いていた。そして、村に近づいたところ、突然、どう猛な虎に襲われた。僧侶は必死に逃げ始めたが、肩越しに見ると、1匹ではなく、3匹の虎が自分を追いかけてくるのだった。

 虎は、僧侶を村から追い出し、やがて彼は断崖の上にぶち当たり、もう、どこにも逃げられなくなった。そこで、僧侶は虎に食われるよりも、崖から飛び降りることに決めた。

 しかし、驚いたことに、彼の落下は1本の蔓(つる)にさえぎられた。僧侶はその蔓に必死にしがみついた。しかし、下を見ると、崖の下にはさらに3匹の虎が彼を待ち伏せている。

「まったくの苦境だ」そう思うや否や、ネズミがちょうど上方の手の届かないところで蔓をかじっているのに気がついた。

 彼が周りを見回すと、崖に生えている野生のイチゴが目に留まった。手を伸ばせば、ぎりぎり届きそうな位置だった。そして、ちょうど蔓がちぎれて、虎のところに落ちる前の瞬間に、彼は手を伸ばし、その野生のイチゴを口に入れた。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 禅講話なので、含蓄の深い話ですね。

 八方ふさがりに思える状況の中でも、良いものに焦点を当てれば感謝の人生が送れる、あなたは悪いことに焦点を当てたいか?良いことに焦点を当てたいか?という例え話として聞きました。

 

「6つの感性」 全体の話

 先月号に続き、ダニエル・ピンク氏が提唱する「ハイコンセプト~富を約束する6つの感性~」について少し詳しく見ていきたいと思います。

1.「機能」だけでなく「デザイン」
2.「議論」よりは「物語」
3.「個別」よりも「全体の調和」
4.「論理」ではなく「共感」
5.「まじめ」だけでなく「遊び心」
6.「モノ」よりも「生きがい」

 脳の役割で言うと、どちらかというと左脳よりも右脳が優先するタイプのほうが成功しやすい世の中になってきている、ということのようです。

 アメリカで成功者の登竜門とも言われてきたハーバード大学のMBA(経営学修士)の合格率は約10% 、それに対して今やUCLAのMFA(美術学修士)は3%。世界的企業もMFA資格のほうを重視し出したのです。

 左脳型の仕事は、優秀で安い人件費で済むインド人や、最新のコンピューターソフトにとって代わられてしまうのだと。医者や弁護士の存在を脅かすソフトも出てきているようです。

「EQ こころの知能指数」の著者D・ゴールマン氏によると、IQ(知能指数)が仕事上の成功を左右した例は4~10%だという最新の調査結果があるそうです。

 この時代の到来はチャンス? ピンチ?

 

2012.10.01:壱岐産業:[事務局ノート]

いのちの有難さ

今年は父のほかに、親しい人が3人逝ってしまいました。
木棺の中で冷たく動かず生気が抜けてしまっている様を見ることはとても辛い瞬間です。

もっともっと長く生きたかった本人はもちろん、もっともっと長く生きてほしかった周りの人の気持ちを飛び越えて、運命なのか早世してしまった仲間たちの魂。

生きているという微妙なバランスの上に立っている私たち。
まずは、いのちの有難さ、太古から続くそのつながりに感謝。

そしていのちをとりまく大自然に敬意を払い、「今」というこの「時」を共に生きているすべての人たちの魂が躍動することが一番の願いです。

目の前の人、身近な人、縁があった人、その範囲を広げられれば最高です。
2012.09.09:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2012年9月号

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コラムで見つけたちょっといい話 ⑦

◎ あと一人

 今年のプロ野球の交流戦で、読売ジャイアンツの杉内俊哉投手が東北楽天イーグルスを相手に、四球一つだけというノーヒット・ノーランを達成しました。

 九回ツーアウトまで一人のランナーも出さず、あと一人で完全試合というところで、四球を与えてしまったのです。

 杉内投手は試合後のインタビューで、「完全試合をできればよかったけれど、勝つことが重要。

 無責任に真ん中に投げるよりは、コースに投げて四球のほうがいいと思った」と語りました。

「3ボール・2ストライク」の状況では、一か八かで、ど真ん中に投げるという選択肢はあったかもしれません。

 しかし、最後まで厳しく狙いを定めた投球には、チームの勝利を最優先した姿勢が表われていました。

 厳しい条件下での仕事は、私たちの職場でも少なくありません。大雑把な判断や思いつきで仕事をしていると、想定外のミスや事故が起こり得ます。

 楽を求めないていねいな姿勢こそが、最善の結果につながると心しましょう。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 状況によっては、本来の目的から目が逸れそうになることがありますね。

 私などはまさにそんな目移りタイプ。杉内投手から学ぶ必要大です。

 

「6つのハイコンセプト」 ①

 月刊誌「致知」9月号の巻頭の言葉は、ウシオ電機会長牛尾治朗氏の「新世紀の潮流を?め」でした。

 その中で紹介されていた「6つのハイコンセプト」というのに興味を持ち、本を買ってみました。

(「ハイコンセプト ~「新しいこと」を考え出す人の時代~ 富を約束する「6つの感性」 三笠書房)

 著者は、米国副大統領を務めたアル・ゴア氏の首席スピーチライターだったダニエル・ピンク氏。訳者は大前健一氏です。

 6年前の本ですが、そのまま今に通用する内容だと思いますので、とりあえずその「6つの感性」なるものだけ今回ご紹介したいと思います。

 1.「機能」だけでなく「デザイン」 
 2.「議論」よりは「物語」
 3.「個別」よりも「全体の調和」
 4.「論理」ではなく「共感」
 5.「まじめ」だけでなく「遊び心」
 6.「モノ」よりも「生きがい」

 牛尾会長は、ヨーロッパが模索したグローバル化とアメリカが生んだITによって21世紀の趨勢(すうせい)が確立しつつあるとしています。そして、上記2、3、4、6は日本が得意とするところであり、その強みを一層発揮せよ、と結んでいます。

 次月号で「6つの感性」を詳しくみていきます。

 

2012.09.01:壱岐産業:[事務局ノート]

風が吹いている

  • 風が吹いている
ロンドンオリンピックが終わって10日余り。
何だかもうずいぶん前の出来事のように思えてしまうのは私だけでしょうか?

さて、皆さんは何に興奮したでしょうか?

ずっと見ていたわけではありませんが、開会式の選手の表情っていうのはいいですね。
目がキラキラ輝いてます。

色とりどりの国旗とユニフォーム、そして肌の色。
まさにその独自の個性が、平和の中で競い合う舞台のはじまりはじまり~って感じです。

私的にはこれが一番。
なでしこが2番、女子バレーが3番かな。

番外ではありますが、普段見慣れない競技を見ることができるのもオリンピックのいいところですね。

アーチェリーっていうのは実にお見事な競技だと思いました。
何しろ、風が吹いている中で、あんなに遠いところの的に正確に当てるなんて!



さて、その風。

不確定要素の代名詞のような使われ方がされますね。

アーチェリーもセーリングもゴルフも、この不確定要素を味方につけるかどうかが勝敗を左右するわけで、そこには数々の経験に加え、風は自分の味方だ! という信念にも似た意思の強さも関係がありそうです。

ゴルフの宮里藍選手などはまさにその代表格なのかもしれません。風は私の味方だ、と。

しょっちゅう強風が吹き荒れる沖縄で育った宮里選手にとっては、荒天下でのプレーはお手のものであり、他の選手たちがスコアを落としていく中で、じっと耐え差をつけていくようです。

不確定要素に対する心構えは、人生に対する心構えと言っても過言ではないかもしれません。
人生は不確定要素だらけですから。

真摯にその道を歩み、経験を積んでいろいろなケースに上手に対処できるよう励み、失敗から逃げず、場に臨む心を養い、やるだけのことはやって結果は天に任せる・・・。


「日常」という「道」をアスリートたちに負けないように歩んでいきたい、と、ロンドンオリンピックに刺激され思っているこの頃です。
2012.08.23:壱岐産業:[事務局ノート]