成功哲学プログラムを販売しているS社のT社長様。
その講演の中でとても興味深い実験がなされました。
入替の法則というものを視覚的に表現しようと、
T社長が独自に開発した実験だそうです。
入替の法則とは?
それは、誰もが持っているマイナスの心持ち、
マイナスの行動グセを、プラスに変える方法です。
例えば、冷たい水に、熱した石を1つ、また1つと入れていく。
最初のうちは冷たいままだけど、かまわず入れ続けると、だんだんあったかくなってきて、
ついには冷たい水が温かい水に入れ替わる、というようなもの。
水を心と置き換えればイメージはつかめると思います。
ただしこれだと視覚的ではありません。
温度は目に見えませんから。
そこでT社長が考えたのがブラックコーヒーが透明になる実験です。
これはとてもわかりやすい!
ところで、実験というと、小保方さんの騒動で再現性というのが大切だということがわかりました。
誰がやっても同じ結果が出るとすれば普遍性がある、ということですね。
ということで、物好きな私はやってみました。
180? のブラックコーヒーと水2?を用意しました。
ブラックコーヒーをマイナスの心となぞらえています。
プラスの心になぞらえた水を注いでも、
最初のうちはあまりコーヒーの色は変わりません。
あきらめずに注ぎ続けるとすっかり透明に!
約10倍の量を注いだことになります。
つまり10倍努力する覚悟さえあればいつでも変われる!
そんなことを暗示させてくれていますね。
マイナスがプラスに! 再現実験
今年も、青葉薫る街を駆け抜けました
いつものようにQちゃんこと高橋尚子さんに見送られ、ゴールの競技場ではハイタッチで迎えてくれました。これだけで参加の意欲をそそられます(笑)。
天気が良すぎて、走りながらジリジリ日焼けしていくのが感じられました。タイムはだいたい予想通り2時間7分でした。
仙台ゾウ・プロジェクトとして、NAHAマラソンでの沖縄との交流が5年、その仕掛け人と沖縄ランナーズとの交流は12年を数え、その輪が広がり深まっています。
ほとんどの人がマラソンそのものというより、その後のパーティを楽しみに参加しています。もちろん私もその1人。
今年も沖縄から16名、東京や福岡の明走会や波打ち際を守る会からも交流仲間が駆けつけてくれ、ゾウプロメンバーと合わせて71名の大交流パーティとなりました。
お面をかぶっての石垣島の伝統踊りは、とってもユニークで楽しいものでした。泡盛や宮城の地酒があっという間に飲み干され、最後は全員でカチャーシー。みんなの心が気持ちよくまざり合っていくのが感じられました。
芳村思風氏「感性論哲学」 愛を学問の対象とし、能力ととらえて高めていく
メモなので、講師芳村思風氏の言わんとするところが正確に伝わってない部分もあるかもしれません。
しかし、その中にハッとするような金言が含まれていますし、人によって感じる部分は違うと思ったので、そのまま掲載しました。
<前提> 愛の本質は何か? についてロジックで追う(哲学的思考)
①空間論的観点
・人と人を結びつける力である
・他者と共に生きる力、矛盾を生きる力=理性を超える
社会性とは性格や価値観の違いを共有できること
考え方の違い=相互補完(相手は自分にないものを持っている)
体験とは、自分の肉体が現実と向き合ったこと
経験とは、体験から学んだこと
(各人のベースが違うと、体験は同じでも経験は違ってくる)
対立から学ぶ 対立を避けず、対立から逃げず=成長に必須
②時間論的観点
・愛と恋の違い 種族保存の本能が恋
好き⇒自分のものにしたい⇒理想化(恋は盲目あばたもえくぼ)⇒結婚同居
⇒理想が消える(あばたはあばた)⇒恋の終わり愛の始まり
短所を愛する力=芸術
・人と長く付き合うためには長所と短所の両方を愛する
人は短所半分長所半分=宇宙と同じ ±陰陽 バランス ホメオスタシス
・短所をさらけ出し助けてもらう
そのためには一目置かれる長所を磨いておく
活人力 助けることに喜びを感じる(いいところを引き出し能力を発揮させる)
短所を認め許す=愛の力
短所は出てこないように努力する 出たら謝る
相手の短所は責めない 助けてあげる
・長所を伸ばせば短所は味になる
角熟(=個性のまま熟す)⇔円熟
・愛とは短所を許し、長所と関わる力である(能力としての捉え方)
助けてあげることと助けてもらうことは同等の価値がある
助けてあげるだけだと相手がみじめになる
<結論>
愛とは他者と共に生きる力であり、短所を許し補い長所と関わる力である
<夫婦の愛の熟成10箇条>
①家庭は自分磨きの道場である 家庭は成長の場
②どうせするなら心を込めて
③共に笑い共に泣く共通体験共同体験
④夫婦はもともと他人 他人行儀を一部残しておく
⑤理屈抜きに信じ愛し許し合う
認める 理解する 褒める 好きになる 許す 待つ 信じる
相手の心が欲していることに努力して近づいている、ということを相手にわかるようにやってあげる
いかなる真理正しさだとしても、人間関係・心の絆を壊すようなやり方でそれを通すことは悪である ⇒ これに配慮することが愛の努力である
家とは帰っていきたくなるところ 理屈抜き
⑥結婚という決断に賭ける
どんな人と結婚しても問題は必ず出てくる
理性は問題や悩みが出てこない道を探し続けるがそれは無意味
人生とは、問題を乗り越え続けることである
「人生は重荷を背負って坂道を登るがごとし」(徳川家康)
問題悩みがないこと≠幸せ
問題が出てこないということは、あるのに見えてないか、誰かが我慢していること
何を選んだかではなく、選んだ道から生ずる問題悩みを乗り越え続ける努力こそ大切
⑦子どもの存在を強く意識する
⑧SEXへの工夫 人生の3分の1の重み
これがないと理性の世界に閉じこもる
⑨理念への「問い」(=無形の知、永遠の知)を持って生きる
「答え」(有形の知、有限の知)を持って答えに縛られると相手を責めるようになる
夫とは? 妻とは? 父とは? 母とは? どうあるべきか?
問いは感性から生じる 答えは理性 答えを持ってしまうと成長が止まる
常に答えに疑問を投げかける ⇒他人の意見を受け止められる
⑩人生に失敗なし
人生は体験の積み重ね 体験の数だけ成長する
真実を語る力を持つ
苦楽は全員にとって半分ずつ 「全部失ったが私にはこれがある」と言えるか?
物事の両義性 解釈力=哲学 万象是我師 事実から意味や価値をつかみだす
ハモコミ通信2014年5月号
今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。
◎ ネクストワン
Fさんは書道の先生をしています。指導の度に、生徒に手本を書いてきましたが、生徒はただ手本を真似して、惰性で書いているだけのように見えました。
もっと真剣に学んでもらうにはどうしたらよいか、と考えるうちに、Fさんは、自分自身もマンネリになっていることに気がついたのです。
《 指導者として、もっと良い手本を書かなければ 》と、意気込みを新たにしたFさん。これまでもまじめに手本書きをしてきたつもりでしたが、次こそは一番良い手本を書こうと思うと、毎回気が引き締まります。
そして、この精神は手本書きに限らず、自分が携わる一つひとつの仕事、起居(ききょ)動作すべてに応用できると思うと、なんだか嬉しくなりました。
喜劇王チャップリンは、晩年に至るまで、「あなたの最高傑作は?」と聞かれると、いつも「ネクストワン(次回作さ)」と答えていたそうです。
仕事においても現状で満足せず、常に「次回が最高傑作」との意気込みで、自己を磨き続けたいものです。
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<コメント>
相手を責める前に自分をふり返る、あるいは相手の望ましくない行動のおかげで自分の至らなさに気づかせていただく、という心もちはとても大切ですね。
チャップリンほどの人でも現状には満足してはいなかった。過去の栄光にしがみつかず、次への闘志を燃やしていたのです。とても勇気をいただけますね。
◎ 仕事ができる人
仕事ができる人とできない人には、ある違いがあります。物事に対して、肯定的に捉えるか、否定的に捉えるか、ということです。
上司から指示があった時、肯定的な人は、積極的に受け入れ、すぐに取りかかるので仕事が捗(はかど)ります。
否定的な人は、できない理由ばかりを探しがちです。
では、つい否定的に捉えてしまう癖(くせ)がある人は、どうすればよいでしょう。
医学博士の佐藤富雄氏は、「肯定的で楽天的な言葉を第一声として発すると、脳は《 大丈夫なのだ 》と理解し、『これでよい理由』や『うまくいく方法』を次々と見つけ出していく。否定的な言葉を発すると、脳は残酷にも、その意向に沿って、ただちに『できない理由』を山ほど探す」と述べています。
職場で必要な人材は、仕事のできる人です。それは、能力の差というより、仕事に取り組む心の持ち方による部分が大きいのでしょう。
《 もしできなかったら 》と考える前に、「面白いですね」「きっとできます」といった肯定的な言葉とともに、前向きに仕事に取り組んでいきたいものです。
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<コメント>
ものごとを肯定的に捉えるか否定的に捉えるか、というのはすでに習慣になっていることが多いですね。
でもそれは変えられる。変えようと思いさえすれば。脳の原理を知って自分で限界をつくらない!面白い!
気づかぬうちに、ハモコミ通信が10周年を迎えていました(2004年4月創刊)。 これもひとえに、 「いつも読んでるよ」という励ましのお言葉をいただいてきたおかげです。心より感謝申し上げます。HPに過去のすべての通信を掲載しております。よろしければ覗いてみてくださいね。
問題が消える
氏のお話の中で、とても印象深かったのが、この図です。
●がその人が抱えている問題。
外側の○はその人そのもの。
①はその人の中で問題があまりに大きくて、耐えられないかもしれない、という状態。
②になる(器が大きくなる)と、問題が少し小さく見えてくるでしょう。
③⇒④⇒⑤と、どんどん人間としての器を大きくしていくことによって、問題は問題じゃなくなる、と。
なるほどそういうことですね。
問題そのものは何も変わっていなくても、人が成長することで見え方が全然違ってくるのですね。
当たり前ですが、①から一気に⑤にはなりません。
コツコツコツコツ一つずつ、当たり前のことを馬鹿みたいにちゃんとやる、これしかないですね。
真剣にやると知恵が出る、いい加減だとグチが出る。
今の自分から脱皮するには、わがままを捨て去って、金にならないことを一生懸命やる(陰徳を積む)。
よし、せっかくいい話を聞いたので即実践。では、何から?
大村氏は、①元気なあいさつ ②素早い返事 ③後片付け、だ、と。
ハモコミ通信2014年4月号
今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。
◎ 言葉遣いで失敗
言葉は生き物です。
発した言葉一つで、相手の気持ちを良くすることもあれば、『言刃』というように、悪くする力もあります。
会社員のA君に彼女ができました。ある日、交際相手のS子さんを待っていると、バイクに乗った中年男性が現われ、「ここの場所は○○か」と尋ねられました。
その男性の言い方が高圧的に聞こえたので、A君は思わずムッとしました。
「いくら僕が若いからって、そんな言葉遣いはないでしょう」と言い返したため、二人の間に険悪なムードが漂い始めました。
その時、S子さんがやって来ました。第一声は、「お父さん、忘れ物持ってきてくれたの」でした。中年男性は、S子さんのお父さんだったのです。
A君は慌ててその場を取り繕(つくろ)ってはみたものの、後味の悪さがいつまでも残り、結局、二人は破局してしまいました。
人が生活する上で、話をしたり聞いたりする割合は、存外に大きいものです。人間関係を円滑にするために、会話は大事な鍵を握っています。
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<コメント>
このお話は、言葉遣いの問題でもありますが、刺激と反応の問題でもありますね。
外部からのマイナス刺激(この場合は中年男性の高圧的なものの言い方)に対してどう反応するか、という問題ととらえることができると思います。
これは事前に想定しておくと、それなりに対応ができるものです。アンガーマネジメントという言葉を聞いたことがあるでしょうか? 怒りというのは第二感情、と言われており、コントロールできる、という考え方です。
おそらく一番難しいのは、家族間でのマイナス刺激(女房殿の嫌味など)に対する反応ではないでしょうか? 何しろ家族は遠慮がありませんからストレートに矢が降りかかってきます。大きな課題ですね(笑)。
◎ 書類づくりの勘所
ビジネス文書は、伝えるべき内容を、簡潔かつ明瞭に記す必要があります。そのためには、読み手への心配りが欠かせません。
Sさんは、書類の作成を終え、上司に確認をお願いしました。上司からは「この書類は以前も見た。最初からやり直せ」と、作り直しを命じられました。
しかし、その書類は初めて見せたものでした。納得がいかないSさんは、「いいえ、この書類は先ほど完成したばかりです」と食ってかかりました。
すると、「君の作る書類は、いつも形式的で心がない。お客様のことを思えば、もう少し相手に応じた書類の作成ができるはずだ」と叱責(しっせき)されたのです。
自分の書類を改めて読み返してみると、書体や文体はいつも同じで、挨拶文さえ同じ文面です。
毎回、同じデータを少しだけ変えて、時間を短縮することばかり考えていたことに気づきました。
受け渡す相手や伝えるべき内容を鑑みて、書類を作り直したSさん。上司は、「書類は相手に手紙を書くような気持ちで作りなさい」と微笑んだのでした。
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<コメント>
Sさんは、上司からの叱責に素直に反応し、自らを変える努力をすぐに実行したようですね。
しかも文面からすると、その場限りの対処ではなく、取り組みの姿勢そのものについての改善の様子。
上司としては、以前から気になっていたこのことを、すぐには指摘せず何度か目をつぶり、タイミングを計って伝えた様子がうかがえます。
このあたりを間違えると伝わるものも伝わらなくなってしまいますね。相手のせいにすることは簡単ですが、上司のほうが経験豊かなわけで、そういう配慮をしてしかるべきことでしょう。
そういう意味ではまだまだ修行中だなぁ、と改めて感じさせられたコラムでした。
ハモコミ通信2014年3月号
今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。
◎ あきらめない
四十歳を迎えたYさんは、社会人となって二十二年目です。真面目に仕事に取り組んできましたが、心が折れそうになることも多々ありました。
仕事の環境に不満を抱えていた時、Yさんは、中学生の息子から大切なことを学びました。野球部に籍を置く息子は、一度もレギュラーになったことがありません。もうすぐ三年生になる今も、毎日練習に明け暮れています。
懸命に取り組む息子に、「なぜ続けるのか」と質問をしました。すると、「だって野球が好きだし、中学では無理でも、高校ではレギュラー取れるかもしれないしね」と、笑顔で答えが返ってきたのです。
Yさんは、息子の言葉にハッとさせられました。あきらめないことの大切さを頭では理解していましたが、失敗が続くと、できない理由を口にして、つい逃げてばかりいたのです。Yさんは、不満ばかりの自分を反省しました。
心が折れそうになった時こそ、「必ず成功させる、必ずやり抜く」という強い決意を持って、仕事に取り組んでいきましょう。
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<コメント>
Yさんは、息子さんからも学ぶ、という素直で柔軟な心の持ち主ですね。そして「なぜ続けるのか」という質問がすばらしい!
どうも私は思い込みで勝手に理由を考えてしまうことが多いようです。質問してみると、いかに憶測がトンチンカンだったか、ということに愕然(がくぜん)とた経験が何度もあります。
ソチ五輪では、選手たちのあきらめない姿に感動しましたね。中でも上村愛子選手の流した涙は金メダル級でした。同じ「あきらめない」でも年季が違いますもの。
◎ 家事の分担
出勤前のことです。Nさんが「ごみ、出しとくよ」と妻に言うと、「よろしく」という、そっけない返事が返ってきました。
「夫が家事を手伝っているのに、もっと感謝の言葉はないのか」と、思わず口から出そうになりましたが、山のように積まれた子供服の洗濯物を見て、言葉を飲み込んだNさんです。
企業コンサルティングを専門とする小室淑恵氏は、自身の家庭において、「家事分担ポイント表」を作り、労力に応じて家事を点数化しています。
「家事の分担率は五分五分だと思っている夫婦でも、ポイントを集計し、平均すると八対一で妻のほうに比重が偏っているもの」と氏は指摘します。
夫は「自分はこれだけやっている」と認められたいものです。しかし、まずは、妻がどれだけの労力を家事に費やしているのかを考えてみましょう。
何より、長年連れ添う夫婦の間柄では、つい感謝の言葉もなくなりがちです。お互いに、労い(ねぎらい)や感謝の言葉をかけ合いたいものです。
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<コメント>
結婚式や婚活イベントなどを通して、5000組ものカップルと向き合ってきたという(株)アートセレモニー社長佐藤律子さん。彼女の「異性間コミュニケーション」という講座は商標登録もされており、圧巻です。
律子さんによると、奥様が旦那さんに家事を頼むコツは、任せたらできてなくても口を挟まないこと、だそうです。できてないことを指摘されると夫はやる気を失う、と。わかるなあ(笑)。
すてきな書に出合いました
そもそも書に興味のない方にとっては無名の存在かもしれません。私もそのひとりでした。
しかしアマゾンの書・書家ランキングでは全国2位。
いやいや、そんなことはどうでもいいのですが、彼女の書のオリジナリティが実にすばらしい!
夕深さんは、幼いころから書道を習っていたのですが、専門になるほど読めなくなる文字に抵抗を感じていたそうです。
書に安らぎを求め、独自の発想でつくられたのが「じぞうもじ」。
2010年には商標登録もされ、年に数回は個展を開きながら、学校を中心にボランティア活動をしておられます。
そんな夕深さんだから、子ども達のことをよく観察し、こんな言葉を紡いでいらっしゃいます。

弊社に10年間勤務していただいた八重子さん。
朗らかでやるべきことをしっかりとやり通す人でした。
そんな八重子さんへの退職記念の贈り物として、夕深さんに書を書いていただきました。
その人にとって一番大切な名前に、朝礼で唱和していた言葉を添え、お人柄をイメージさせる八重桜で飾っていただきました。

夕深さんのHPはこちら↓
http://28.pro.tok2.com/~yuumiart/
ハモコミ通信2014年2月号
弊社経理 I さん のコラム
今回はまちネタではなく、弊社経理担当の I さん に原稿をお願いしてみました。
◎ 人助けは健康に役立つ
健康を保つために「定期的に運動をし、バランスのとれた食事をし、人のためになることをしなさい」と、あるアメリカの健康雑誌に載せられていたことを友人が教えてくれました。
その記事によると、定期的にボランティア活動を行うことは、他のどんな活動にも勝って、著しく平均余命を延ばし、そしておそらく生命力をも強化する、ということを、研究者たちが発見したのだそうです。
他の人に良いことをすると、心臓、神経系、免疫機構などすべてに良い影響を与えるとのこと。
「人々には自分の健康のために他の人々が必要である」とも書かれていたと聞いて、人は仲間と生きていく存在であることと、良いことをさせてもらえる相手がいることに感謝なんだということを再認識しました。
落ち込んでいる時、なんだか力が出ない時に、誰かを喜ばせることをしてみると元気になれると聞いたことがあります。
ちょっとしたお手伝い、ちょっとしたプレゼント、ちょっとした褒め言葉…
相手の喜ぶ顔が自分を喜ばせてくれるのですね。
◎ 泣いた赤鬼
仕事柄、銀行に通う毎日です。
先日、待っている子どもたちのために置いてある絵本の中に「泣いた赤鬼」を発見しました。
あれっ? どういう話しだったっけ…?皆さんはご存じですか?
2~3ページ読み進めると、「壱岐産業さま~」と呼ばれてしまい、次回のお楽しみに。
決して長いお話ではないのですが,3回通っても読み終わりません。
最後は銀行通いを待ち切れず、買い物途中の書店で探し、立ち読みしてしまいました(なにも銀行で読み終えてくればよかったのに)。
心の優しい赤鬼は村の人たちと友達になりたくて「心のやさしい鬼のうちです。どなたでもおいでください。おいしいお菓子がございます。お茶も湧かしてございます」と家の前に立て看板を出します。
でも、村人たちはそれを読んでも怖がって帰ってしまいます。
がっかりしていた赤鬼のところに友達の青鬼がやってきて話を聴き、解決法を思いつきます。
青鬼が村で大暴れし、赤鬼が青鬼を退治して、いい鬼だということをわからせればいいというのです。
赤鬼は青鬼に申し訳ないと言いましたが、青鬼の強引な勧めでそうすることに。青鬼の考え通りになり、村人たちと赤鬼は仲良くなり、毎日楽しく過ごしました。
でも、青鬼はやってきません。
ある日、赤鬼は青鬼のところへ行ってみます。すると立て看板に手紙が…
「僕は遠くに旅に出ます。君に会っているところを村人たちが見つけたら、誤解してしまうかもしれないから。離れていてもずっと君のことを思っているよ。友だちの青鬼より」
そんな内容でした。それで赤鬼は泣いたというお話です。
泣かされました。こんな自己犠牲的友情の話だったのですね。
青鬼はどうしているのでしょうか。どこかで赤鬼の幸せな様子を耳にして喜んでいるのかな。赤鬼に大きなプレゼントをした青鬼は、きっと幸せにちがいありません。
ところで、「泣く」のも体にいいようですね。泣きたい時、「フランダースの犬」はお勧めです。昔、子どもに読み聞かせていた時、言葉に詰まりいつも最後まで読めませんでした。
一年で最も寒いこの時期、毎日誰かにちょっとした親切を意識して、心の中から温めていこうと思います。
平城京の風
日本の歴史は神話から始まっている、
ということは知っていましたが、実際に古事記を手にすることはありませんでした。
明治天皇の玄孫(やしゃご)であり、慶応大学憲法学の教授竹田恒靖氏の講演録、
「人生に悩んだら日本史に聞こう」の著者白駒妃登美さんの講演録に共通して登場したのが古事記。
たまたま関西出張が金曜日だったので、1泊余分に宿泊して古都奈良を散歩してきました。
偶然にも宿泊したホテルに、竹田教授が現代語訳した古事記が設置されていました。
これが実に興味深いものでした。あまりに面白くて、散歩に出発する時間を遅らせたほどです。
短時間だったので、読むことができたのは最初のほうだけでしたが、
伊邪那岐の神が黄泉の国に隠れた伊邪那美の神を訪ねた場面や、
天照大神が岩戸に隠れた経緯、そしてそこから出てくる過程など、
フムフムとフームフム、って感じです。
まあ、この時代までさかのぼってしまうと神秘の世界ですが、710年平城京に遷都してから、784年の長岡京に遷都まで、この平城京を舞台に繰り広げられた歴史ロマンに思いを馳せてきました。

<早朝の平城京跡>
この日(1月25日)は若草山の山焼きの日ということで、たくさんの観光客が訪れていました。
奈良時代、間違いなく自分の祖先は地球上のどこかで生きていたはず。
それが日本なのか、大陸なのかはわからないけど、タイムマシンがあったら、ぜひ会いに行きたいな!