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喜働スイッチON

  • 喜働スイッチON

人は、「(自分の行為が)他人に喜んでもらった時、その喜びが最大になる」

というのが私の"喜びづくり"の根底にあります。

 

誰かに何か素敵なことをしてもらったり、素晴らしいプレゼントをもらった時、

それも確かに喜びには違いありません。

 

まして、それがあなたのことをとても考えてくれてのことだとするとなおさらです。

 

でも、あなたがそのことによって喜んでいる姿を見た時、

その人の喜びはあなたのそれをさらに上回っていると思うのです。

 

そういう経験って、誰しも何度かはあると思います。

だとすれば、、、

 

喜んでほしい、と思って何かをしてくれる人に対し、

思いっきり喜んでみせる(もちろんわざとではありませんが)ことも、

喜びを提供することと同じくらい、尊い行為ではないか、と思うのです。

 

理屈に合わない、といって、プレゼントを返す人がいます。

もちろん、受け取ってはならない場面もあるでしょう。

でも、そこで「もらい上手」「受け取り上手」になることも大切だと思うのです。

 

この世で一番それが上手なのはワンちゃんではないでしょうか?

飼い主が何かすれば、飽きもせず、必ず全身で喜びを表現しますものね。

小さい子どももそんな感じでしょうか。

 

犬や子どもは天然ですからそれでいいのですが、我々大人はそれを意識してやりたいものです。

意識して、というと何だかいやらしい感じがするので、それが自然になるようにクセづけしたいものですね。

 

 

先日、会社の観葉植物に水を上げているときに似たような感覚を持ちました。

写真はカポックでしょうか(ホンコンカポック?)。

以前は会社の日の当たらない角においてありました。

 

水やりも忘れられがちで(私の役割)、貧弱になり、瀕死の状態になりました。

思い直して、日の当たるところに置き、定期的に水もあげるようにしました。

 

すると、それに応えるかのように、新しい葉っぱを次々出してくれるようになったのです。

そうなるとうれしくなって、ますますしっかりと水をあげ、愛情をもって眺めます。

 

「新しい葉っぱをいっぱい出してくれた」=「喜んでくれた」サイン。

カポックくんは、私の喜びを大きくしてくれたのです。

 

弊社ニュースレター「ハモコミ通信」のアンケートで、

「いつも楽しく読んでるよ」と回答いただいた方がたくさんいらっしゃいました。

こういう方もまさに「これ」に相当しますね。

人に喜んでいただきたい、と思ってやっているハモコミ通信に対して、

「いいね」をくださり、喜びを広げてくださっているわけですから。

 

喜びの交換が生まれる場づくりは、意識してやらないと生まれません。

職場の中で、どうやったらそれが生まれるか、考えてみませんか?

2014.08.28:壱岐産業:[事務局ノート]

あっぱれミスド夏の陣

  • あっぱれミスド夏の陣

<スタッフ眼ヂカラ要請ブログ 1000連発 第4話>

 

街を歩いていると、ああ、夏だな、と思うものに出くわします。

店先で扇風機を回していたり、鈴虫の虫かごをおいていたり、

簾(すだれ)に団扇(うちわ)が飾ってあったり・・・

 

そんな中、企業の色戦略も目を引きます。

 

ケンタッキーフライドチキンは通常赤のイメージですが、

ご覧のとおり、青基調の店頭POPが採用されていました。

 

圧巻はミスタードーナッツ。

 

ミスドカラーは通常は黄色・オレンジ・赤。

それがご覧のとおりのブルーワールドです。

寒色系の寂しい感じはまったくなく、ひっきりなしにお客さんが入って行きました。

すぐ隣に有名某コーヒーFCがあるのですが、見ていた範囲では来店数ミスドの勝ちでした。

もちろん相葉くんのCMとか、夏限定商品やプレゼントグッズなど複合した戦略をとっているため、店舗外観だけで判断すべきことではないのですが。

 

ところでミスドの店舗すべてをこのようにしたわけではありません。

全国8店舗限定企画のようで、東北では仙台のこのお店(クリスロード店)のみ。

店舗改装にかけた費用と収益を見比べて、来年あるいは冬の戦略に活かすのでしょうね。

 

ケンタッキーやミスドのように、すでに色のイメージが一般化されているところは、

このような切り替えが功を奏しますね。

別の例では、マクドナルドやローソンなどが景観保護地域などで茶色を使っていたりすると、「ああ、気を遣っているんだな」となるわけです。

浸透した色のイメージを逆手にとっているわけですね。

 

ただし、一歩間違うと残念な結果に終わると思われます。

例えば、同じ青でも、寂しい感じがすると人は行きたくなくなると思います。

ラーメン屋さんが青い看板で涼を表現、といっても、ちょっと無理がありそうですね。

みんなが冷やし中華を求めているわけではないのですから。

 

BY Y.HASEGAWA

 

 

 

 

2014.08.21:壱岐産業:[事務局ノート]

●お客さまをしあわせにする「スタッフ眼ヂカラ養成ブログ」1,000連発 スタート

  • ●お客さまをしあわせにする「スタッフ眼ヂカラ養成ブログ」1,000連発  スタート

お客さまをしあわせにするためには、もっと自分たちの企画力を養わなければ…

 

ネタは身近なところにいくらでも転がっています。

そこに何を見つけ、どう捉え、いかに表現していくか?


そのトレーニングのためにも、そしてお客さまとの関係性強化のためにも

私たちは毎日ブログを更新して

「ものごとを見る視点」「感性のアンテナ」 を磨いていきたいと考えます。

 

目標記事数は、1,000本!



月曜大下、火曜鈴木、水曜有澤、木曜長谷川、金曜石川という順番で、明日からスタート。

ぜひ読んで、感想やアドバイスなどいただけたら嬉しいです!!

2014.08.17:壱岐産業:[事務局ノート]

「ありがとうご飯」と「疲れたご飯」の実験結果

  • 「ありがとうご飯」と「疲れたご飯」の実験結果
8月12日にスタートした本実験。
知人の先行実験によれば、5日後に差が表れたと。
今日が5日目だけど見たところどちらも変化なし。明日かな?

と、そのとき、「もしや?」と頭をよぎりました。
実は私、老眼なのです(笑)。
パッと見には何ともないようでも、もしかしたらすでに変化が起きているのかも。
そう思って、シニアグラスをかけた上に、ルーペも使って調べてみました。
すると、驚愕の結果が!

写真中央からやや左下方向に、カビが発生しているのがおわかりでしょうか。
おお、やっぱり。
しかし、なんと、これは「ありがとうご飯」のほうなのです!

「疲れたご飯」のほうはこちら↓  



こちらも中央よりやや上の広い範囲にカビが発生していました。
でも、どちらかというと、ありがとうご飯のほうがひどい感じ。

これをどう捉えたらいいんだろう。。。
2014.08.17:壱岐産業:[事務局ノート]

「ありがとうご飯」と「疲れたご飯」の実験

  • 「ありがとうご飯」と「疲れたご飯」の実験

8月1日に、「ありがとう米」と疲れた米」の実験を開始しました。

その途中経過は、と申しますと、まったく差が出てません。

そりゃそうですよね、お米がそんなに簡単に腐ったりしたら大変です。

こっちの実験は気長にやっていきます。

 

それはそれとして、短期間で結果が出るのもやってみたくなりました。

友人の実施結果によると、5日で差が出始めたとのこと。

もっとも、馬鹿とか、かなりキビシイ言葉をかけたようなので、結果が早いのかもしれません。

当然気温にもよるでしょう。

 

私の実験は、お米と同様、単純に「ありがとう」と「疲れた」のみの声がけ。

どちらも感情移入して言っているつもりですが、お米に対する愛情は持っているので、

そういう内面を見透かされると差が出ないかも。

それはそれで面白い結果かもしれませんが。

 

ご飯の実験は、8月12日スタートです。

乞うご期待!

 

2014.08.12:壱岐産業:[事務局ノート]

究極のリラクゼーション

先日、とても面白い体験をしました。

ホメオストレッチという脳幹ストレッチを受けていたときのことです。

 

皆さんは自分のいびきをかいているのを聞いたことありますか?

今日の話はそんなやつです。

 

ホメオストレッチはほぼ月1回程度受けています。

ストレスは溜めこまないタチですが、実は体は正直なもの。

ときどき逃がしてあげないとね。

 

施術を受けている間に眠ってしまうこともあるのですが、

先日は意識はしっかりとありました。

でも、体はすっかりリラックスしていて、ほとんど眠っている状態だったのでしょう。

 

なんと、いびきをするではありませんか!

気づいたので1回で止まりました。

ところが間をおいてまた出ました。

ん~ん、なんということだろう! 意識はあるのに。

 

終わってから先生に尋ねたところ、

それは一番いいリラクゼーションの状態ですよ、

と教えていただきました。

 

うつらうつらしているときには

いいアイデアが浮かぶ、ということを聞いたことがあります。

半覚醒法、って言ったかな。

そうだとすると、意図的に作れるようになったらすばらしいでしょうね。

2014.08.07:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2014年8月号

  • ハモコミ通信2014年8月号

今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎仕事の急所

 精一杯やっているのに仕事がはかどらない、成果が十分に上げられないなど、スランプに陥(おちい)ることは誰しもあるでしょう。

 どのような仕事であれ、そこには押え所や勘所があります。仕事がうまくいかない時は、往々(おうおう)にして、それを外している場合があるようです。

 たとえば、仕事をする上で①目的、②準備、③順序、④方法、⑤後始末、などのあり方を見直し、改善するだけで、仕事の出来は変わってきます。

 しかし、本当の急所は、①から⑤を行なう際の心持ちにあるのです。

 ①から⑤のポイントに、心持ちを当てはめてみましょう。

①世のため人のためという思い、
②関係者の心の一致、
③約束を守ろうとする積極性、
④働きの勢いと喜び、
⑤仕事を終えた際の感謝、
などの程度が問われることになります。

 心は目に見えないだけに隠すことができます。また、その影響は気づきにくいものです。しかし、間違いなく、働きとその結果を左右する力を持ちます。

 仕事の形を磨き整えると共に、良き心を添えて働きたいものです。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

<コメント>

 かつて、成果を上げていらっしゃるお客様に、よくこんな質問をしたものです。

 「何か特別なことをやったのですか?」

 つまり成果の違いは、やり方の違い、だと思っていたのです。ところがほとんどの答えは、

「当たり前のことをやっただけだよ」

「他のところと同じだよ」やったことは同じようなことでも、「取り組みの姿勢」や「程度(強度)」に大きな差があったのです!

 或いは小さな差が積み重なって大きな差になったとも言えるかもしれません。

 これに気づくのに結構時間がかかりました。

 


 

◎ 変化は常に

 テレビで野球中継を観ていると、「○○投手のカーブの曲がり端(ばな)を見事に打ちました」と、解説者が語っていることがあります。

 打者の手元で鋭く曲がるように見えるカーブですが、実際には、投手の手を離れた後、緩やかに曲がり始めていることが、様々な実験で実証されています。

 原因は眼の錯覚(さっかく)によるものですが、人の感覚や思考についても、似たようなことが起こり得ます。

 急に変わったように思える出来事も、気づかないだけで、実は以前から変化が始まっていた、ということがあるのです。

 「急速に高齢化が進む社会」「急激に円安が進行した」などと耳にする場合も、必ずしも正しい表現とはいえないかもしれません。

 社会情勢や文化、経済、自然環境など、変化は常に起こっています。

 特に、経営者や幹部社員には、変化に敏感であることが求められるでしょう。

 魅力あるサービスや商品開発のため、時代の要求をいち早く察知して、タイムリーな業務改善を押し進めていきたいものです。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

<コメント>

 確かにその通りですね。急にといっても、大抵の場合は前兆があるものですね。それをどう捉え、どう行動していくか。

 昨年だったでしょうか、カラーコーディネーターT氏の講演で、「最近、企業のカラー戦略として、ロゴの色使いが変わってきた」というのを思い出しました。

 先生は、SUNTORYの水色、SOFTBANKの黒・グレーの組合せなどを例に挙げていらっしゃいました。

 似たような例ではKOKUYOなどもそうだと思いました。

 あまり強い主張をよしとせず、調和を大切にする、という世相を表わしているのでしょうか。

 


 

< 実験 ~「ありがとう」と「疲れた」~ >

 プラス言葉とマイナス言葉。

 耳タコの話ではありますが、それを伝える人の伝え方や熱意などで、改めてそうだな、となったりします。

 ご存知のとおり、マイナス言葉とは次のようなものです。

 疲れた、だるい、できない、ムリ、うぜえ、もうだめだ、やりたくない、どうせ・・・

そして、プラス言葉はこんな感じ。

 できる、やる、ありがとう、幸せだなぁ、うれしい、感動した、やった!、なんとかなる、ツイてる・・・

 先日、ドリームフィールド代表の 阿部侑生さんの講話を聞きました。

 『 モチベーションが勝手に上がる!言葉の魔法と脳の働きについて 』というテーマでした。

 数あるプラス言葉、マイナス言葉の中で、それぞれ最強のものがあるというのです。

 プラスの王様は、「ありがとう」マイナスの王様は、「疲れた」だそうです。

いかがでしょうか?

 この講話を聞いた人の中に、プラス言葉とマイナス言葉の実験をしたことがある、という方がいました。

 言葉が動物や植物、さらには水の結晶にも影響がある、ということは、本でも読んだことがあります。

 特に水の結晶、みかんの実験はすごい結果でした。

 でも実際に自分でやったわけではありません。

 ということで、論より証拠。プラス言葉とマイナス言葉の影響について、まったく疑念はありませんが、この目で見てみたいと思ったのでした。

 8月1日から始めたばかりなので、結果が出るのはだいぶ先だと思いますが、乞うご期待!

 弊社ホームページで経過報告をさせていただきます。

http://www.iki-sangyo.co.jp/

2014.08.04:壱岐産業:[事務局ノート]

「ありがとう米」と「疲れた米」の実験

  • 「ありがとう米」と「疲れた米」の実験
言葉のかけ方でものはどのように変化するか?すでにこの手の実験は多数されていますので、あまり興味はないかもしれません。ただ残念なことに、これまでの実験は、マイナス言葉として、死ねとか殺すとか、とても聞くに耐えない言葉が使われていました。そのような日常使わない言葉ではあまり意味ないな、と。 先日ある講師から、プラス言葉の王様は「ありがとう」マイナス言葉の王様は「疲れた」というのをお聞きしました。なるほど、これなら普段使っているコトバだ。これでどういう違いが出るか、試してみよう、と思ったのです。 左の丸いタッパーに「ありがとう」右の四角いタッパーに「疲れた」と毎日唱えていきます(8月1日スタート)。どんな結果になるか、乞うご期待!
2014.08.02:壱岐産業:[事務局ノート]

ノンイベント

  • ノンイベント

ものごとが起きること起きたことをイベントといいますが、
ノンイベントは、想定していたことが起こらないことをいいます。


ずいぶん前のことですが、ハイウェイカードを買おうと、JH(今のNEXCO東日本)事務所に立ち寄ったときのことです。

私の前に並んでいた人が1万円カードを買おうと福沢諭吉を差し出しました。
職員は当たり前のこととお金を受け取り、カードを渡しました。

ところがその男性、職員の方に手を差し出したのです。
職員が戸惑っていると、「1万円も買ったんだからタオルとかティッシュとかないのか」とご立腹。

職員さんは、「そういうのはありません」の1点張り。
男性の怒りはますますエスカレートし、「なんかはあるだろう」と詰め寄ります。

「申し訳ございません、何も用意してないのです」
「ケッ」

捨てゼリフを吐いて去って行きました。


JHという大きな団体はそういうものを用意していてしかるべきであろう、大枚をはたいたのだから、何かいいものをもらえるだろう、という期待感があったわけですね。

残念ながらその期待は裏切られました。まさにノンイベントです。

予期せず何かいいものをいただいた、というのはもちろんうれしい(プラス)ですが、期待していたのにもらえなかったというノンイベントのマイナスのほうが、大きな力があるように思います。

1万円が高いか安いかはケースバイケースでしょうが、少なくてもかの男性にとっては大金でした。

そのようなケースを想定して、多少のノベルティご用意しておいたほうがいいかもしれませんね。

論理的に考えていけば不要な支出かもしれません。
しかし、島国日本はムラ社会の発達過程の中で、人間関係を上手に維持していくために、さまざまなプチギフトを活用してきました。

御社のノンイベント対策、いかがでしょうか?


お中元ののしで「御中元」は一般的に7月15日まで。
15日以降は「暑中見舞い」というのしで贈りましょう。

2014.07.11:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2014年7月号

  • ハモコミ通信2014年7月号

今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎ 自由はどこにあるのか

 「自由と束縛 (そくばく) は相反しているようだけど、光と影のようなもの。どちらが欠けても成り立たない。束縛が自由を生んでいる」

 斬新 (ざんしん) な作風で知られ、NHK大河ドラマの題字なども手がける書道家・武田双雲氏の言葉です。

 個性的で力強い作品は、墨の色や書き順など、書道ならではの制限があるからこそ生まれる、といいます。

 これは、どのような場面でも当てはめられるでしょう。社会には法律があり、会社には社則、家には家族の間での決め事や約束事があります。

 時にはそれらを息苦しく感じることもあります。

 しかし、そこに制限がなければ、個性や持ち味も発揮されないのです。

 まずはその制限を受け切り、与えられた仕事に喜んで取り組む時、そこに初めて、独創性や自分の型が生まれてくるのです。

 与えられた仕事は、間髪容れずに「ハイ」の返事で受けましょう。その姿勢が自分の持ち味を発揮させ、職場の活性化にもつながっていくのです。

 

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<コメント>

 束縛の中の自由。

 この短い文章の中に深い深いエキスがいっぱい詰まってますね。こういう文章を書ける人は、まさに深い人なんだろうな、と想像します。

 制限を受け切り、与えられた役割を喜ぶ。間髪入れずの「ハイ」でそれを形に表す。そーなんですよ、それがなかなかできないんですよね。

 制限に不満を感じたり、損得感情が頭の中でグルグルまわり、「ハイ」と「イイエ」が行ったり来たり。

 心静かに受け切りたいものです。

 


 

◎ まずは自分から

 「隗 (かい) より始めよ」という中国の故事があります。

 中国の戦国時代、燕 (えん) の王は、天下の人材を集める方法を側近の郭隗 (かくかい) に尋ねました。郭隗は「賢者を求めるなら、まずこの私、隗を優遇してみてください」と言いました。

 郭隗によれば、「私のような凡庸 (ぼんよう) な人物が重用 (ちょうよう) されれば、自分より優れた人物が自然に集まってくる」ということでした。

 早速、王が郭隗の教えを取り入れると、噂を聞いた天下の逸材が、王のもとに多く集まったといいます。

 この言葉は、「大きな事業を始めるには、まず手近なことから手をつけよ」という意味の他に、「事を始める時には、まず言い出した人から実行せよ」という意味のたとえとしても使われています。

 「隗より始めよ」を職場に当てはめてみましょう。

 新たなプロジェクトや新企画を立ち上げる時は、まず自分から範を示し、行動に移すことが第一です。

 その率先垂範 (そっせんすいはん) の精神が、人を動かし、状況を好転させるからです。

 

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<コメント>

 家臣の意見を取り入れる王もすばらしいですが、郭隗の進言が実に的を得ていますね。そしてこの逸話が語り継がれていることに、真理を感じます。

 私にとっての隗はなんだろう?

 いろいろ思い浮かびますが、単に率先して始めるというだけでは良い結果は生まれないでしょう。しっかり心を込めてことにあたる、ということでしょうね。

 



老舗大国ニッポン !!

 200年以上続いている老舗は、韓国は0、中国に9つ、インドに3つあるそうです。では、日本にはいくつあると思われますか?

 なんと約3100社でダントツ世界第1位。続いてドイツ約800社、オランダ約200社、フランス約200社の順となっています。

 世界最古の老舗は創業578年大阪の金剛組という建設会社で、残念ながら2006年に経営破綻して高松建設の子会社となっているようです。

 なぜ日本にそんなにたくさん? と思われると思います。様々な理由が考えられますが、他国と比べると平和であった、という説が最も有力なようです。

2014.06.30:壱岐産業:[事務局ノート]