腐葉土付きなので安心して育てられます。
ハーブ類は比較的育てやすいと言われています。
バジルの育て方についてはいろんな方が解説しているので探してみてください。
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今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。
◎「は・き・も・の」
仕事の指示は、内容、期限、目的などをできる限り具体的に伝えることが大切です。
これらが曖昧(あいまい)だと、貴重な時間を浪費しかねません。
株式会社ビジネスプラスサポート代表の藤井美保代さんは、指示する側も、受ける側も、明確にすべきポイントは「は・き・も・の」だと表現しています。
「は」は背景、「き」期限、「も」は目的、「の」は能率です。
たとえば、会議資料の作成を指示する場合、その資料が必要になった経緯(背景)、開催日時(期限)、何のための資料か(目的)を明示し、でき上がりの具体的な形や文字の配置などを伝えることで、無駄な時間をなくせます(能率)。
指示を受ける側は、その内容を実行する自分を想像し、明快に指示がなければ、上司から情報を引き出す工夫と努力が必要でしょう。
指示する側は、相手の理解度をはかりつつ、言葉だけで足りなければ略図を使うなど、伝達方法に工夫を凝らすことも求められます。
指示の「は・き・も・の」を確認し合い、質の高い仕事をしたいものです。
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<コメント>
サラリーマン川柳の受賞作品を眺めていたら、
「『早くやれ』そういうことは 早く言え」
「『言ったよね?』初めて聞いた でも言えず」
など、上司と部下のやりとりに関するものがいくつか目に留まりました。
私自身、時間が惜しいと説明を端折ってしまったばかりに、望んだものとは違うものが上がってきたりして、反省の日々です。
◎負けからの出発
誰にでも、生活や仕事の上で失敗の経験はあるでしょう。
それをどのように受け止めるかは、人によって大きな違いがあります。
「高校野球を変えた」とされる蔦(つた)文也監督は、徳島県立池田高校野球部を率いて、甲子園出場15回、優勝3回、準優勝2回を達成した名将です。
特に、昭和57年夏、58年春の大会では、「やまびこ打線」と称された圧倒的な攻撃力を示し、連覇を果たしました。
しかし、昭和46年の甲子園初出場までに20年かかった蔦監督は、「私の野球は負けからの出発」と、県発行の冊子に寄せています。
「負けることは不名誉なこととは考えません。不名誉なことは、負けることによって人間が駄目になってしまうことだと思います」
「負け」という言葉を「失敗」に置き換えると、「不名誉なことは、失敗によって人間が駄目になってしまうこと」となります。
失敗から謙虚に学びながらも、誇りや希望を失うことなく努力を続けることが、明日を拓く道なのです。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
<コメント>
やまびこ打線は、当時かなり話題になりました。
蔦監督、20年間、まさに繰り返しの失敗を学びの材料として、高い確率で成功に至る道=失敗しない方法にたどり着いたのですね。
その道筋は、1段ずつ階段を登るような右肩上がりの一直線ではなく、ある時期ある大きな気づきによって、一気に10段飛び、といった具合ではなかったのかな、と勝手に想像しています。
失敗は参考体験。そこからどのくらい学べるか!
今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。
◎失敗の達人に学ぶ
子どもの頃、「将来の夢」というテーマで作文を書いた人は多いでしょう。
夢を叶えることは、実際には難しいものです。道半ばで諦めてしまった人も多いでしょう。
中には、その挫折を引きずって、新しい挑戦に尻込みしてしまう人もいるかもしれません。
野球は「失敗のスポーツ」と呼ばれています。三割バッターが一流といわれるプロ野球選手は、失敗の達人ともいえます。
1年間に140試合以上をこなす中で、ミスを引きずっていては、チャンスを活かせません。
失敗と上手につきあう秘訣を、日米のプロ野球で活躍した松井秀喜氏は「悔しさは胸にしまっておきます。
コントロールできない過去よりも、変えていける未来にかけます」と、著書で語っています。
過ぎたことを後悔するより、「今、自分にできること」に集中することで、切り替えることができるのです。
失敗をしたことがない人は一人もいません。ミスと上手につきあい、今できることに全力を注いで、明るく朗らかに進みたいものです。
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<コメント>
我が家のトイレの日めくりカレンダーにもいい言葉が書いてあります。
「失敗は、いま失敗に“見える”だけ」
~いまの失敗が次にどう繋がっていくか、楽しみにしていよう。いちいち落ち込まなくていいんだよ~、と。
マー君の24勝0敗という特殊な例を除けは、素晴らしいピッチャーも必ず無残な敗戦を経験してますものね。
笑顔で次に向かいましょう!
◎感謝の反対は?
「提灯を借りた恩は知れども天道の恩は忘れる」という諺(ことわざ)があります。
闇夜に迷っている時に借りた提灯のありがたさは、いつまでも忘れないが、同じく光を与えてくれる太陽の恵みは、あまりに大きいので、かえってその恩義を忘れてしまうという意味です。
物に恵まれ、生活環境も充実している今日では、それが「当たり前」になってしまい、ありがたさをつい忘れてしまいそうになります。
社会人10年目のAさんは、「感謝の反対は当たり前の心」が口癖です。
特に、後輩たちに毎日のように言っています。
そんなAさんが、ここ数年、実行していることがあります。それは「感謝の気持ちを積極的に言葉にすること」です。
「ありがとうございます」「おかげさまで」「嬉しいです」と、心に思うだけではなく、声に出して伝えます。
人にはもちろん、当たり前のように身近に存在する物や自然にも、小さな声で感謝の言葉をかけているAさんです。
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<コメント>
感謝の反対、っていうのは普段あまり意識しませんでした。「感謝しない」っていうのは、言われてみれば「当たり前」だと思うから感謝しないんですよね。
感謝の気持ちを言葉にするというときに、人にだけでなく、物や自然に対しても、というのが面白いところ。
言葉に表すことによって心が清らかになりそうですね。
ある詩の一節に「喜びに明け、感謝に暮れる」というのがあり、感謝の気持ちで眠りにつくよう努めていましたが、言葉に出すようにしたいと思いました。
今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。
◎ 難しい仕事
Mさんに、大きな商談のプレゼンテーションの依頼が舞い込んできました。
会社全体にとっても利益の大きい仕事です。自分よりも適任者がいると考え、「私より○○課長のほうが…」と言いかけたものの、思い留(とど)まりました。
それは、小学校一年生の長男とのやり取りが脳裏(のうり)をかすめたからです。
長男は、なわとびの新しい飛び方も、漢字を覚える時も、「難しいよ、僕にはできないよ」と弱音を吐き、投げ出してしまうことが度々あったからです。
その都度、Mさんは「チャレンジすることに意味があるんだよ」「できないと言う前に、やってごらん」と長男に呼びかけ、まずは行動することを促していたのです。
それにもかかわらず、自分はできる範囲を決め、仕事の難題が押し寄せてきた時に、逃げ腰になっていることに気づかされたのでした。
《 できる、できないと考えるのはやめよう、仕事を通して成長させてもらおう 》と思い直したMさんは、「承知しました!」と気持ちよく返事をしました。
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<コメント>
私も、人から頼まれたことは、たいてい断らないように努めてきました。おかげさまで引き受けた役割が筋トレのように力をつけてくれたような気がします。
その一方で、自分自身が目標を決めるとき、そして目標に向かう時には、小さく無難な選択をしてしまうことが度々ありました。いや、今でもそういう自分と闘っている最中です。
「ひるまずたゆまず」 はまさに今年のテーマ。目の前に壁が現れたら、逃げずに正面から向き合うことが何より大切だと感じるこの頃です。
◎ お茶いれとレギュラー
プロ野球で、1965年から9年連続日本一に輝いた、読売ジャイアンツの黒江秀修(ゆきのぶ)氏のエピソードです。
黒江氏は、プロ入り2年目の秋季キャンプで、広岡達朗氏と同部屋になりました。黒江氏にとっては、同じショートを守る大先輩でした。
部屋には、王貞治氏や長嶋茂雄氏など、ジャイアンツのスーパースターたちが訪ねてきました。来客があると、新米の黒江氏がお茶を淹(い)れます。
そのお茶の淹れ方に、広岡氏のカミナリが落ちたのです。「何だ、そのお茶の淹れ方は!」という叱責(しっせき)の裏には、広岡氏の思いがありました。
守備が雑で、レギュラーをつかみきれない黒江氏に、「お茶を丁寧(ていねい)に淹れることは、堅実な守備にもつながる」と伝えたかったのです。
黒江氏は、その先輩の言葉を謙虚に受け止めました。丁寧に捕球して投げる基本動作を徹底して、守備力をつけた結果、3年目にレギュラーを勝ち取りました。
後輩の成長を待っていたかのように、その年、広岡氏は引退したのです。
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<コメント>
ものごとに真摯に取り組んでいくと、「一事が万事」という道理が見えてくるのでしょう。広岡氏しかり黒江氏しかり。
往時をふり返って、このお茶淹れのエピソードが自分を変えた、と認識されていらっしゃるわけですものね。
あいさつ、返事、後始末(感謝)。こういった基本動作を大人になって磨く人は少ないですが、きっちりできている人を見るとすがすがしいです。
今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。
◎ 七夕の天気
七夕の晴れた日に、織姫と彦星が天の川で出会える伝説は有名です。
しかし、実際に七夕の気象データを調べてみると、過去三十年間、東京で晴れた日は三分の一程度です。
《 織姫と彦星は、年に一度しか会えないのに、それすらも十分に叶わないのは気の毒だな 》と感じる方もいるでしょう。
ところで、織姫と彦星のモデルである「こと座のベガ」や「わし座のアルタイル」は、誕生して数億年と考えられています。
一年に一度の七夕のうち、晴天の日が三分の一だったとしても、出会えた回数は数千万回にも上ります。
一方、人間の夫婦の場合は、結婚して六十年間、毎日顔を合わせても二万千九百日です。
宇宙規模に視野を広げると、毎日、様々なことで一喜一憂している私たちは、いかに小さなことで悩んでいるかを痛感させられます。
時には、果てしなく広がる夜空を見上げて、広い視野で自分の心を見つめてみましょう。
出口が見えないように思える悩みでも、解決の糸口は、夜空にきらめく星のごとく無数にあるものです。
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<コメント>
数千万回! 参りました。
何か大きな困難に出遭ったら、この話を思い出したいですね。見方を変えれば、実はたいしたことないな、と思えるかもしれないですし、そう思えることで、解決策が見出せそうです。
空を見上げるという行為そのものも健康にいい、と聞いたことがあります。この夏、夜空を眺めて数千万回の愛の劇場を空想しませんか?
◎ 言い訳
私たちは他者に注意を受けた時、とっさに言い訳をすることがあります。
言い訳とは、自分の失敗を弁解したり、身の潔白を証明することを指しますが、他にもいろいろな意味を持つようです。
辞書によれば、「言い訳」には「物事の筋道を明らかにして説明すること」「過失や罪を詫(わ)びること」といった意味もあります。
上司や部下、友人や知人、家族などから注意をされた時、素直に聞き入れることはなかなか難しいものです。
注意をしてくれた人に食ってかかったり、自分の言い分を主張して、人間関係に亀裂が生じてしまう場合もあります。
言い訳の意味にもあるように、まずは「過失や罪を詫びる」謙虚さを持って、注意を受け止めてこそ、その後の説明が相手に伝わり、筋道を明らかにすることにつながるのでしょう。
注意を受けた時は素直に受け止め、過失があればサッとあやまることのできる自分でありたいものです。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
<コメント>
これが常々できれば、コミュニケーション上のトラブルの大半がなくなるかもしれません。
しかし人の心はいつも安定しているわけではありませんね。状態のいい時にはできても、不調の時はついつい反応的な対応になりがちではないでしょうか。
問題はその後です。勇気をもって 「あの時はすみませんでした。ついつい感情的になってしまいました」と言えるかどうか。ここが分かれ目ですね。
熱画像と可視画像がドッキング。
文字まで認識できる赤外線サーモグラフィ。
FLIR Exシリーズの全モデルに、鮮明でクリアな熱画像を実現するスーパーファインコントラスト(MSX)機能が搭載されています。
スーパーファインコントラスト(MSX)処理した熱画像
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MSX処理していない熱画像 | MSX処理した熱画像 |
赤外線を透過しないガラスですが、この熱画像ではガラスの向こう側の時計の針がはっきりと見えます。これは、熱画像上に可視画像の一部を重ねるMSXテクノロジーによってのみ実現可能。MSX処理の結果、熱画像上のごく細部の対象を特定できます。
赤外線サーモグラフィ「フリアーExシリーズ」は未だかつてない鮮明なサーマルイメージングを実現した次世代温度計測ツール。
誰でも簡単に直感で使える操作性に加え、付属ソフトウェアを利用し、パソコンとの連携、データ管理にもフレキシブルに対応。
建築物の断熱検査、電気設備・ソーラーパネルの異常箇所チェックからランニングシューズ、まで機能性素材の研究開発まで幅広い用途で即戦力として活躍する。
【特 長】
■付属のPCソフトウェア「FLIR TOOLS」を利用し、取得データを簡単にパソコンで管理・画像入りの詳細なレポート作成が可能。
iPadにも対応した多機能ソフトウェア。
■軽量・コンパクトな設計
■保管、持ち運びに便利なキャリングハードケース付属
※フリアーExシリーズは人体は測れません。
【用 途】
●建物検査:
断熱不良検査、平屋根の水漏れチェック、床下暖房の検査、
空気進入テスト、ソーラーパネルの検査、空調や冷暖房の検査
●電気設備及び機械設備の保守点検:
内部ヒューズの点検、電気的問題の特定、電気キャビネット/
ベアリング/モーターの検査により、ダウンタイムの回避や
生産性向上に貢献
●スポーツ分野:
ランニングシューズ、ウェアなどスポーツアパレルの研究・開発
に応用、グラウンド等施設の設備診断、ジムマシン・バッティング
マシンの不良箇所検査
●各種食品の温度チェック
【仕 様】[モデル別仕様]
型 式 | フリアーE4 | フリアーE5 | フリアーE6 | フリアーE8 |
---|---|---|---|---|
IR解像度 | 80x60px | 120x90px | 160x120px | 320x240px |
MSX解像度 | 320x240px | 320x240px | 320x240px | 320x240px |
温度分解能 | 0.15°C | 0.10°C | 0.06°C | 0.06°C |
視野角(FOV) | 10.3mrad | 6.9mrad | 5.2mrad | 2.6mrad |
画像モード | 熱画像、可視画像、MSX | 熱画像、可視画像、MSX | 熱画像、可視画像、MSXピクチャー・イン・ピクチャー、サムネイルギャラリー | 熱画像、可視画像、MSXピクチャー・イン・ピクチャー、サムネイルギャラリー |
カラーアラーム | NA | NA | 青:設定温度以下 赤:設定温度以上 | 青:設定温度以下 赤:設定温度以上 |
※合計金額が11,000円(税込み)以上の場合、送料は弊社が負担致します。
【共通仕様】
視野角/最小焦点距離 | 45°x34°/0.5m |
---|---|
スペクトル波長 | 7.5-13μm |
フレームレート | 9Hz |
フォーカス | フォーカスフリー |
検出素子(FPA) | 非冷却型マイクロポロメータ |
ディスプレイ | 3”320x240color LCD |
計測温度範囲 | -20°C~+250°C |
計測温度精度 | ±2℃もしくは読み値の±2%(環境温度10~35℃、対象温度0℃以上の場合) |
スポットメータ | センタースポット |
放射率補正 | 調整範囲:0.1~1.0 |
放射率 | 表規定の材質の放射率表 |
反射温度範囲 | 自動/反射温度に基づく |
カラーパレット | アイアン、レインボー、ブラック/ホワイト |
画像保存性能 | 500枚以上の画像を保存できる内蔵メモリ |
画像保存モード | 熱画像/可視画像/MSXの同時保存 |
画像フォーマット | 標準JPEGー14ビット(測定データを含む) |
バッテリー | リチウムイオン電池 |
電 圧 | 3.7V |
バッテリー稼働時間 | 約4時間(25℃で通常使用の場合) |
充電方法 | カメラ内/充電器(別売) |
充電時間 | 充電はカメラ内で2.5時間で90%、充電器で2時間 |
電 源 | ACアダプター入力90~260VAC、出力5VDC |
使用環境温度 | 15°C~+50°C |
寸 法 | 244x95x140mm |
重 量 | 575g(バッテリー含む) |
標準パッケージ | FLIRサーマルカメラ、ハードケース、FLIR Toolsダウンロードカード、ユーザーガイド、CD-ROM、各種マニュアル、バッテリー(FLIR E8 2X)、充電用ACアダプタ、USBケーブル、充電器(FLIR E8のみ) |
※製品保障は製品登録後、適応となります。
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◎ 四つの特質
(前略)
福島智さん (東京大学教授) は三歳で右目を、九歳で左目を失明、全盲となった。
生来が楽天的、と本人はおっしゃるが、視力を失っても音の世界がある、耳を使えば外の世界とつながることができると考え、実際、音楽やスポーツや落語に夢中になっていた、という。
だが、さらなる過酷な試練が全盲の少年を襲う。十四歳の頃から右耳が聞こえなくなり、十八歳、高校二年の時に残された左耳も聞こえなくなってしまったのである。
全盲聾 (ろう) …光と音からまったく閉ざされた世界。福島さんはその時の状態を「真っ暗な真空の宇宙空間に、ただ一人で浮かんでいる感じ」と表現している。
なぜぼくだけこんなに苦しまなければならないのか、これから先、ぼくはどうやって生きていけばよいのか…不安、恐怖、絶望。
そんなある日。母親の玲子さんが福島さんの指を点字タイプライターのキーに見立てて「さとしわかるか」と打った。「ああ、わかるで」と福島さんは答えた。
母親のこの指点字は壮大な転機となった。福島さんは真っ暗な宇宙空間から人間の世界に戻ってきたのだ。
(中略)
すべての人の命は言葉とともにある。言葉のないところに人間の命はない。福島さんは身をもって、そのことを私たちに示してくれている。
同時にもう一つ大事なこと、絶望の淵から人間を救うのは言葉である、ということ。どのような人生の難関も言葉という通行証を手にすることで乗り越えることができる、ということ。
福島さんのお話を聞き、著書を読んで強く感じたことがある。福島さんには四つの特質がある、ということである。
一つは非常に明るいこと。二つはユーモアがある。三つは常に人に何かを与えようとしている。そして四つは、自分が主語の人生を生きている、ということ。
そこには被害者意識は微塵 (みじん) もない。被害者意識で生きている人は何ごとであれ人のせいにする。人のせいにしている人に難関は越えられない。人生は開けない。
この四つの資質こそ、福島さんをして、普通の人なら絶望してしまいかねない人生の難関を越えさせた秘訣であるように思うのである。
<コメント>
先日、秋篠野友伽さんの講演会をお聞きし、この話との共通点を感じずにはいられません。
秋篠野さんは、道徳は正しいか正しくないか、倫理は自然か不自然か、とした上で、一番不倫理なことは「心配すること」と喝破(かっぱ)しました。
すべての出来事を「これがよい」と全肯定的に受け止めることが「自然なこと」である、と。一見不遇の状況に見えても、それはその時その人にとって必要があって起きている、と考える、というのです。のちのちふり返った時、それがあったからこそ今の自分がある、と思えたりするものなのだ、と。
「人のせい」「状況のせい」にしない、という確固たるスタンス。このコラムでは、「自分が主語の人生を生きる」という表現が使われています。素敵な表現ですね。
ところが実際は、大の大人(もちろん自分も含む)がよく人のせいや状況のせいにしたがるわけです。せめてそういう気持ちが表に出そうになったとき(言葉になりそうになったとき)、「おっと、あぶないあぶない」とコントロールできる自分でありたいと思いました。
また、ユーモアというのは余裕の表れですよね。アップアップしそうになった時こそ、ひと呼吸おくゆとりを忘れずにいきましょう !!
先日、大阪の展示会を見に行ったら、会場の一角に、「東日本大震災&熊本地震復興応援コーナー」というのがかなりのスペースを割いて設置されていました。
あの震災から5年。ありがたいことにかなりの人でにぎわっており、食材など買い求めてくださっていました。おかげさまでイベントの度にそういうコーナーが設置されてきたこともあり、岩手・宮城・福島の産品についてはずいぶんその内容の充実も感じられました。熊本はこれからだと思いました。オールジャパン、いい感じです。
今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。
◎ 時を待つ
スピード化の時代では、わけもなく先を急いでしまう人も少なくありません。
たとえば、エレベーターに乗り込んで、行き先階のボタンを押すと同時に、無意識のうちに「閉じる」のボタンを押していることもその一つでしょう。
なかには、すぐにドアが閉まらないことに苛(いら)立って、何度も「閉じる」ボタンを押してしまうこともあります。
一般に、エレベーターのドアが自然に閉まるまでの時間は、四秒ほどだそうです。
ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんは、ある時、この四秒さえ待てない自分に気がついて、深く考えさせられたと、著書の中で述べています。
「『四秒すら待てない私』でいいのだろうかと。事の重大さに気付いた私は、その日から、一人で乗っている時は『待つ』決心を立てたのです。この決心は少しずつですが、『他の物事も待てる私』に変えてゆきました」
そして、この待ち時間は、渡辺さんにとって、学生や苦しむ人たちのために祈る時間となったといいます。
待つことの大切さをあかしてくれる話です。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
<コメント>
人は7つのことを欲している、ということを感性論哲学の芳村思風先生から学びました。
・わかってほしい ・認めてほしい ・好きになってほしい ・許してほしい ・ほめてほしい ・信じてほしい ・待ってほしい
やはりありました、「待つ」ということ。
コンビニのレジは待たせないことがウリ。それがあたり前の社会の中で、私たちは少しずつ「待てない人」になってしまい、「待ってほしい」という普遍的ニーズに応えられない習慣を知らず知らず構築してしまっています。
小さな決心(この場合はエレベーターの4秒待ち)が、他の場面にも波及しているという点、学び実践したいところですね。
◎ 電話口のあくび
ある日、Yさんは取引先から、問い合わせの電話を受けました。
「いつもお世話になります」と挨拶を交わした後、受話器の向こうで相手があくびをした様子がうかがえました。
《 仕事の最中にあくびをするなんて!》と、Yさんは腹立たしい気持ちになり、その後の会話に真心を持って、接することができませんでした。
しかしその後、わが職場のフロア全体を見回すと、電話対応が必ずしもよいとはいえません。
Yさんは、自分自身、何気なく行っている電話の応対で、相手に不快な思いをさせたことはなかったかと振り返りました。
すると、話を早く進めようとして、相手の言葉をきちんと受け止めないまま、いい加減な返事をしていたことに気づいたのです。
電話では、お互いに顔は見えていなくても、印象はしっかり残ります。何か他のことをしながら電話に出ている状況も、受話器越しに、案外伝わるものです。
《 適度な緊張感を持って、電話対応をしよう 》と、心新たにしたYさんです。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
<コメント>
Yさんは、相手のあくびをきっかけとして、自分にはそういう悪い面はないだろうか、と深く考えたところがすばらしいですね。相手を責めておしまい、というのが普通です。
しかも、自分の職場のまずい点に気づいたことにとどまらず、自分自身の電話の応対のクセを見事に発見しました。
自分のクセを自分で見つけられる人はそうそういないと思います。よほど注意深くふり返ることをしない限り。
そういう点では、忌憚(きたん)のない意見を言ってくれそうな人に頼んで、教えてもらうといいかもしれません。
熊本、大分で続いている余震。1000回超とは想像を絶します。
少しでも早く、日常が取り戻せますようお祈りしています。エクアドル、ネパールの方々も大変な思いをされていることでしょう。こちらも一日も早く心安らかに過ごせるようになってほしいですね。
巨大な竜巻や大地震、大型台風なども、巨大な地球にとっては些細な変化。その表面で生かされていることに感謝です。
風が抜ける構造で転倒を防止
軽量で設置や撤去もカンタン!
ソーラーユニット(KPA-001)と組み合わせることで
ソーラー式として使える省エネタイプ。
積み重ねて収納できるので場所をとりません。振動につよくズレにくい!
![]() 風抜け構造で転倒を防ぐ | ![]() 積み重ねてコンパクトに収納可能 | ![]() 脚の収納がワンタッチで行なえる |
![]() | ![]() |
型 番 | SKFB-006R |
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LED | 赤・30個 |
電 池 | 単一電池2本(別売) |
点灯パターン | 点滅/流動 |
点灯時間 | 約30時間 |
材 質 | フレーム部:アルミ |
サイズ(mm) | W756×H450 |
質 量 | 約5kg |
その他 | ON-OFFスイッチ・夜間自動点滅機能付 |
●ソーラー式エアロアロー2(SKFB-006R)と接続することにより、ソーラー式として使用可能となります。
型 番 | KPA-001 |
---|---|
ソーラーパネル | 4w |
電 源 | ニッケル水素 |
無日照 | 約3日(満充電時) |
サイズ(mm) | Φ75×H140×W550 |
質 量 | 約1.3kg |
お問い合せフォーム または お電話 022-233-1776 でお問合わせください。
今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。
◎ 心新たに
四月は、新しい環境や立場でスタートを切る人が多い時期です。
新入社員として、社会人の第一歩を踏み出す人、異動により新たな部署で働く人、担当が変わって業務に当たる人もいるでしょう。
しかし、実際には、環境や立場も変わらず、これまで同様に働く人が大半でしょう。その状況は、時に緊張感を失わせます。
だからこそ、入社式への参加や新入社員と接することが重要なのです。
自分自身が内定をもらった時の喜び、入社式の場に立った時の緊張感、若き日の失敗を思い起こすことは、現在の課題発見にも通じるはずです。
また、新人時代、失敗をして落ち込んでいた際に、先輩や上司の叱咤(しった)激励に助けられた経験を持つ人もいるでしょう。
これまでと変化のない人ほど、四月は原点に立ち返るチャンスです。入社式や新入社員の存在は、むしろベテラン社員のためにあるのかもしれません。
後輩の姿から学ぼうという姿勢が、新たな原動力となるのです。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
<コメント>
このコラムの目のつけどころがすばらしいですね。えてして人の関心は特殊な方にばかり行きがちですが、実は大半の人は変わらないのだ、と。
昔は、式というのはまさに形式的であまり意味がない、と思っていました。その頃は心の区切りというものを軽視していたのです。最近になってようやくその威力を感じています。
先日、結婚プロデュース業をやっている友人から、大変興味深く、驚くべき数字を教えていただきました。34、51、18という数字です。なんだか想像できますか?
平均離婚率34%に対して、結婚式を挙げてない夫婦の離婚率は51%、挙げた夫婦は18%なのだそうです。式、恐るべし!!
◎ 難しい仕事の受け止め方
入社五年目を迎えたS君は、これまでの営業部から、初めて総務部に配属されました。
新しい部署では、上司から次々と仕事の指示が出されました。
一つの仕事が終わらない段階で、「これも頼むよ」「今日中にやっておいてよ」という具合です。
最初は素直に聞いていたものの、あまりにも多い仕事量に、《 担当外の仕事もあるじゃないか 》と、不満が募(つの)りました。
半年ほど過ぎたある日、大学時代の先輩にその不満を伝えました。慰めの言葉を期待していたにもかかわらず、先輩の口から出た言葉は「良かったね」という意外なものでした。
「できる人だと認められたから、それだけの仕事が与えられたのだろう。難しい仕事も、パニックになりそうな仕事の量も、喜んで受けてやっていくと、君の能力はさらに開発されるものだよ」
S君は、その言葉に目が覚めた思いでした。難しいと思えることほど、成長の糧(かて)になるのだと受け止めて、向上のチャンスに変えたいものです。
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<コメント>
これは本当にそうですね。その人ができそうにない仕事は頼みませんもの。大変だろうけど、この人ならきっとやってくれるだろう、と思って頼むわけです。
逆の立場に立てば、頼まれごとは試されごと。これまでも様々な依頼をいただきましたが、ほとんど断らずやってきました。
それもこれも、若い時にこの先輩と同じようなことを、義理の父から教えていただいたからだと思います。
素直、というのは、人の成長に非常に大きな影響を与える要素ですね。私は素直な部分とそうじゃない部分が入り混じっており、お恥ずかしながら、いまだに素直になる訓練をしているところです。