令和8年度 上杉文華館「西からの手紙」⑤

  • 令和8年度 上杉文華館「西からの手紙」⑤

2026年度の上杉文華館は「西からの手紙」と題して、国宝「上杉家文書」などを展示します。

 書状は一定の規則に則って書かれました。このような規則を書札礼といい、差出人と受取人の関係が反映されていました。それをまとめた書札礼書も作られました。そこ には差出者の社会的地位に応じた規範が示されています。その適用は厳密であり、ゆえに実際の書状の書き方から両者の関係を知ることもできます。

 2023年度コレクション展および2025年度上杉文華館では戦国時代の上杉氏に主に東国の領主から送られた書状を、2025年度コレクション展では上杉謙信や景勝、その 家臣らが発給した書状について、書札礼や使用された料紙などについて検討し、展示しました。

 2026年度の上杉文華館では、戦国時代に京都やその周辺、中国地方など、越後より西の地域の大名や領主から長尾上杉氏に送られた書状を対象に、書札礼や使用された 紙などについて検討し、展示していきます。東国の領主や上杉氏との相違なども意識しながら、その特徴などを明らかにしていきます。

 

第5回≪室町幕府将軍を支える人々≫

 

 【展示期間】7月23日(木)~8月25日(火)

 

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 第5回は、室町幕府関係者として、将軍を支える人々の書状に目を向けます。

 天文21年(1552)5月、上杉謙信は従五位下弾正少弼に叙任されます。朝廷からの正式な叙任ですが、武家の場合、将軍の推薦が必要でした。そこで謙信は将軍足利義輝をはじめ、総勢11名の幕府関係者らに贈答を行いました。今回はこれらの書状を題材にします。

 義輝には太刀1腰・馬1頭・銭3000疋・大鷹1羽を、義輝側近大館晴光には太刀1腰・銭500疋・大鷹1羽を贈りました。前管領細川晴元には大鷹1羽と馬1頭、六角定頼には太刀1腰と弟鷹 (メスの大鷹)1羽を贈りました。義輝伯父の大覚寺義俊や母慶寿院には銭が贈られています。また、晴光や晴元、定頼、そして義俊の家臣らにも銭が贈られました。謙信が、官位獲得のための将軍の推薦を得る上で重要とみなした人々が分かります。それは将軍義輝を支えた人々でした。

 これに対して、それぞれから礼状が出されました。それぞれの立場に応じた金品や量に差が付けられたように、それぞれの書き方や紙の選び方に、立場が反映されていました。 

 

▼ コレクショントーク

 日時:8月2日(日)  14:00

 場所:常設展示室 上杉文華館

 ※入館料が必要です。

 

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皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

 

【お問い合わせ】

米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2026.07.23:denkoku:[博物館情報]