あすなろ食堂
12時過ぎ、事務所をでて山形大学に向かう。 午後1時から学生のキャリアカウンセリングである。 「途中で昼食を食べている暇がないなぁ、マックスバリューでパンでも買うか」 と思って車を運転していたら、目に飛び込んできたのが、「あすなろ食堂」の黄色い看板。 定食屋だったら早いかも知れない。 車をUターンさせ、さっそく店内に。 7~8人座れるカウンター席と小上がりとテーブル席で30名弱が定員か。 カウンター席に座り「あすなろ定食」750円也を注文。 じっと、親方と奥さんらしき二人の動きを観察。 「あすなろ定食」は日替わり定食らしく、今日は焼肉とチキンサラダと肉じゃが。 驚いたことが二つ。 一つ目は、店内に10名ほどのお客さんがいるにも拘わらず、注文した定食が配膳されるまで、その間、わずかに3分30秒。 二つ目は、品数。ご飯、味噌汁、焼肉、チキンサラダ、肉じゃが、漬物で器が6つ。 どうして、品数が多いのに、こんなに早く出来上がるのか? 前職が製造業だったこととMGをやっているので、ついつい分析的になってしまう。 ・食器棚を見ると、食器の種類がすくない。(標準化) ・食材が必要な加工をされ、大きな容器に入っている。(事前の段取り) ・必要なタレ(2種類)がそれぞれビール瓶に入れてあり、受けからかける。(治具の活用) ・小上がりとテーブルの配膳、下膳にはステーキ宮で使っているようなカートを使っている。(1回でたくさん運べる) ・女性がレジに入ると、さっと親方がご飯や味噌汁を盛りつける。(社交ダンスのようなフォーメーション) ・品目の多さは、見かけ上の「V」の高さを感じる。(お得感) 山形に定食屋さんは少ない。ランチといえば、ラーメンか蕎麦の土地柄。 定食屋が生き残るためにはいろんな工夫が必要。 このお店は価格帯は普通かやや高め(700~800円)。 スピードと品数(量)で、忙しい営業マンやビジネスマンの欲求に応えている模様。 出てくる時もすれ違いざまに2組ほど入っていった。 客足が途切れないお店のようだ。 【お店情報】 ・住所: 山形市東原町4丁目2-39 ・電話: 023-642-4304 ・営業時間: 11:30~14:00/17:00~20:00 ・定休日: 水曜日
2011.06.06