山形の建設関係の会社に勤務する測量士さんが転職の相談に訪れた。
ご存知のとおり、公共工事の予算は年々減少している。
とくに土木関係の工事は激減している模様。
関係する業界では、人員削減や賃金引下げなどが行われている。
なくなるような業界ではないが、適正規模に落ち着くまでは、まだまだ揺れる業界かもしれない。
相談者の測量士をAさんとしよう。
彼は学校卒業後は地元でずっと働いている。
そんな彼が「仙台あたりで探したいんです」、と。
何か訳がありそう、と思いいろいろ質問していくと。
測量関係の仕事は公共工事が中心で、しかも測量事務所の数が少ないこともあり、経営者同士は良く知った間柄。暗黙の了解かどうか知らないけれど、現役の人はもちろん、退職後1年間は同業にいた人を雇わないとのこと。
それで、仙台でしばらく働いて、やがて山形に再転職したいと考えているようだった。
事実のほどは分からないが、3年ほど前に相談にきた測量士事務所勤務者も同じことを口にしていた。
仙台あたりの規模になると、このようなことはあまりないようだが、たしかに同じ業界の人を雇いたがらない。引き抜いたと思われるのがよっぽどいやなのだろう。
ある銀行のホームページには採用条件として「山形県内企業勤務者は除く」との但書まであるくらい。しがらみが気になるのだろう。
分からないことでもないが、皆さんはどう思いますか。
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