クッキングハウス
「不思議なレストラン」と呼ばれているそうだ。 2007年12月28日の朝日新聞「ひと」の欄に代表の松浦幸子さんが紹介されていて、手帳にメモしていた。東京出張で時間の余裕が出来たときに、食べにいってみようと。 東京・調布にある 「クッキングハウス」 では、心の病を持つ人たちが80人働いている。いずれもうつは統合失調症など心の病を抱える人たちとのこと。 1月10日の午後の予定があいたので、早速に京王線に乗って調布駅に降り立つ。探すこと10分、見つかった。 中にはいると、靴を脱いでスリッパに履き替える。 一見、だれが従業員でだれがお客様なのか・・ 後で聞いたら、一部のスペースは食事をとりながら、情報交換したり相談に乗ったりしているとのこと。 このレストランの生い立ちを聞いてみると、「一緒にご飯作って食べよう」という場所だった、そこから発展してレストランになったとのこと。 日替わり定食を食べてて、デザートを運んできてくれた女性に、「山形から来たんですよ」と告げると、「今日、ちょうど代表がいます」ということで引き合わせてくだることに。 さっそく松浦さんが来てくれて、名刺交換をして、自分がキャリアカウンセリングの仕事などを告げると。今度は「今日2階でセミナーがあるんですよ。時間があったら参加しません。会費は2千円ほどかかるけど」とのお誘い。 たまたま時間もあったし、好奇心も手伝い参加することに。 セミナーは2時間程度。SST(Social Skill Training)といって、心の病の心理社会的治療方法の一つだそうだ。集まった方々は統合失調症などのお子さんや兄弟姉妹を持つ方々15名ほど。 同じような悩みを持つもの同士、共感しあって、お互いの体験や気持ちを表に出していく、素晴らしい会合だった。 松浦さんとともにリード役をしてくださったのは 前田ケイ 先生。私は存じ上げなかったのだが、後でネットで調べてみるとルーテル学院大学 大学院教授でSSTの大家の方だったので、驚き。 2時間のセミナーは瞬く間に過ぎて、引き続き、おちゃとパンケーキと干し柿のおやつで参加者同士での自由な語らいの時間。(干し柿は参加者の方の手作り) 山形にもこんな場所、こんな会合があればなぁ、と正直うらやましく思って帰ってきました。
2008.01.11