遅ればせながら『もしドラ』を読んで
最近、ドラッカーがはやってますね。 きっかけは「もしドラ」、 正式名称は「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」とのこと。 (岩崎夏海著、ダイヤモンド社刊、1680円) ドラッカーには興味はあるが、 100万部も売れているときくと、天邪鬼の私は逆に読みたくなくなる、 ずぅーっと、本屋で横目で見てはやり過ごしてきた本である。 そんな折、家内が「もしドラ」を買ってきた。 今年東京の大学進学した息子が陸上部のマネージャーをしていて、読ませたいのだそうだ。 家内が息子に連絡すると「今度帰ったときに読む」とのつれない返事。 かくて、我が家のリビングにしばらく放置されることになった。 そんな経緯で読み始めた本だが、読んでみてびっくり。 もっと、早くよんでりゃよかったなぁ、と。 中身は読んでのお楽しみとして、私が気になったところをいくつか抜粋してみたい。 ●マネジャーの資質 いろんな要素があるが、「根本的な資質が必要である。真摯さである。」という。(ふぅーん・・・) ●われわれの事業は何か 「顧客と市場の視点から見て、初めて答えることができる」という。(なるほど) ●働きがい 「働きがきを与えるには、仕事そのものに責任を持たせなければならない。そのためには、①生産的な仕事、②フィードバック情報、③継続学習が不可欠である。」 いう。(自分の会社はそうなっているかなぁ?) さっそく、「真摯」の正確な意味が知りたくて、辞書を引いてみた。 「まじめで直向(ひたむき)なこと」と書いてあった。 さらに「直向」をひくと、「一途で一生懸命なこと」と書いてある。 これだったら、いろんなことが欠けている私だが、なんとか最低限のところはクリアしたかな、と胸をなでおろした。(ぇっ、違って) 人を管理する立場にある方にはもちろんのこと、 プロジェクトリーダーや部下をもつ若手ビジネスマンにも是非読んでもらいたい一冊である。 小説仕立てで2~3時間で読める一冊。私のように天邪鬼にならずに読んでみて欲しい。 ちなみに、 『もしドラ』の公式ホームページ もあるようというからすごい。
2010.11.11