イエローハットの創始者で、日本掃除に学ぶ会創設者である鍵山秀三郎氏。
氏の講演DVD「日本人の美徳」の中で、氏が若い頃出合った本に紹介されていた
4つの「日本人の美徳」について、紹介させていただきます。
それは、「忍耐心」「謙譲」「調和」「勇気」の4つだそうです。
その本の著者とは、「次郎物語」の著者下村湖人です。
下村氏は明治17年生まれで昭和30年に亡くなっています。
一方、鍵山氏は昭和8年生まれ、現在86歳で諸活動に奔走されていらっしゃいます。
下村氏が生き抜いてきた日本と鍵山氏が見てきた日本、重なる部分もありますが、
変わってしまった部分も相当にありそうです。
単純に考えると、すべて、日本人の美徳から消えてしまった、と言う人さえ出てきそう。
それがそうではない、と日本人自らが気づいたのが東日本大震災でした。
やはり、長い歴史の中で沁みついてきたものは、簡単には剥がれ落ちず、奥深くに
しっかりと根付いているものなのですね。
しかし、安閑としていていいというものでもなさそうです。
ところで、鍵山氏の紹介によると、その4つの美徳は、実は根底に”ある基本的なもの”
があることが前提であり、その基本的な土台がなくなる、あるいは弱くなると、
途端に次のような「悪徳」に変わってしまうのだ、と。
「忍耐心」⇒「怨恨(えんこん)の源」
「謙譲」⇒「卑屈」
「調和」⇒「安易な妥協」
「勇気」⇒「粗暴」
なんとなくわかりますね。
では、その基本的なものとはいったい何なのか?
それは、相手への思いやり、愛、だそうです。
愛のないイデオロギーは危険なナイフに早変わりする、ということと共通で、
いろいろなことに置き換えられそうな話ですね。
弊社の新7つの行動指針の6番目は、「お互いを思い気遣いONE TEAM」。
本当は1番目にしたほうが良かったのかもしれません。
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