原爆 と 命の循環

今日は、長崎原爆投下の日。
小3の長女に原爆の話をした。

私は、戦争を直接体験したことがもちろん無い。
だから、私が祖母から聞いてきたようなリアルな話は出来ない。
でも
日本人として伝えていかなきゃいかんなと最近思うところがあり、
そんな話になった。

広島・長崎の話
核兵器の話
原爆がいかに凄まじい威力がある兵器か
被爆した人はどうなるか

真剣に聞いていた長女。
ちょうど、投下時間の11時2分 黙祷をささげながら。


夜ご飯の支度中、
長女とじゃがいもを洗っていたら
「ふーちゃん、もう虫捕るのやめる」と言い出した。

羽に大きな穴が開いた蝶が、それでも頑張って飛んでいるのを見たという。
「蝶にとって他の虫にやられるのも、フーちゃんが捕るのも同じでしょ。
 人間は、虫にとったら巨人だし、原爆より怖いと思う」

原爆の話が、彼女の中でどう消化されるのかと思ったけど、
なるほど、そう来たか。フーコらしい。

私「ふむふむ。じゃ、捕まえて捕っておくんじゃなくて、
  捕まえて観察したらすぐ放してあげたらいいんじゃない?」
ふ「そうだね」

良かった。
私は、彼女のあらゆる虫を好きなところが、スゴイと思うので、
こんなきっかけで、虫を触らなくなっちゃったら勿体無いと思うので。

ふ「鶏も同じじゃないかな」

お、来たな!そういうことを言い出す日が来るとは思っていたけど。

私「ちょっと待って、それは違うんじゃないかな。
 鶏を絞めるのは何の為?」
ふ「命 いただく」


私「さすが!よく分かってるじゃん。このジャガイモは?」
ふ「同じ」
私「じゃ、フーコが、うまく飼えないで死んじゃった虫は、一緒?」
ふ「違う」
私「どうして?」
ふ「命 いただかないから。鶏とかは ちゃんと フーちゃんの体の中で・・・」
私「そう、生き続けて命が繋がっていくんだよね」

ふ「だから、食べ残したりすると、命が無駄になっちゃうからダメ。
 虫も、何かが食べてくれれば良いけど、そうじゃないと無駄になっちゃう。」

グレート!!
さすが、フーコだ。

傷みのあるジャガイモを切り落としながら、
私「こういうふうに人間が食べられないところは?」
ふ「鶏に食べてもらう」
私「鶏も食べなかったら?」
ふ「土に返ってもらう」

素晴らしい!日頃の成果だなぁ(笑)

ここで、思った
文明化した人間は、最も命が無駄になるなと。
やっぱり、鳥葬が一番、散骨が二番かしら・・・
2007.08.09:(PCより):[うらた家の日記]

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