温湯消毒の後は、種籾を12日ほど水に浸けてしっかりと吸水してもらいます。
その間、放っておけば良いのかというと、さにあらず。
最初の一晩は水温が7度以下になると発芽率が著しく低下してしまうので、暖かめに。
その後は、水温が高くなりすぎぬよう気を付けて、デリケートな種籾ちゃんを見ていてあげます。
一日の平均温度を足していったものを積算温度と言います。
例えば10度が10日続けば積算温度は100℃。
8℃、10℃、11℃と三日続いた積算温度は29℃。水温も同じように計算します。
種籾は品種にもよりますが、100~120℃の積算水温になるまで吸水させると、
しっかりとムラなく吸水完了。
今日は何℃加わったかな?と楽しみに、毎日温度を測っています。
朝昼夕と何度も図れるように表を作っておきますが、なかなか毎日定時に数度計れぬアナログ人間。
一日一回は必ず測定しますが、欠測値は気温の推移と想像力でカバー(笑)
この数日は、雪が降るくらいの気温だったので、水温も低め。
高すぎると種籾が腐ってしまう恐れがあるし、
5℃以下になると発芽率が下がる品種もあるので、
10℃くらいを維持してもらいたいところ。
昨日の降雪時は6℃ボーダー!
ちょっとドキドキながら、22日現在、積算水温だいたい目標の120℃達成
(*゜▽゜ノノ゛☆パチパチ
勝手に積算温度を計算してくれる温度計も世の中にはあるのですが、
例にもれず お高いので浦田家はアナログ測定中。
人間が計って記録板に記載しています。
ちなみにこの記録板は、長女の小学校時代のお下がり品。
クリップボードの後ろに
蓋付きのビニールポケットが付いていて温度計も入れておける素晴らしい品!
勉強部屋のごみ袋から漁ってきました。
みなさん、ごみ袋には意外なお宝が潜んでいるかもしれませんよ( ̄∀ ̄*)
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4月11日 温湯消毒
塩水選と並行して、私はお風呂でホカホカ。
おいおい、ダンナを働かして何やっているんだ!?
いえいえ、私も働いているんです。
稲にはいろいろな病気があります。
種籾が保菌しているかもしれない病原菌は、
殺菌剤などの農薬を使って消毒する方法が一般的ですが、
なるべく農薬を使いたくない!ってときに用いるのが「温湯浸法(おんとうしんぽう)」。
発芽力を損なわずに、病原菌をやっつける
微妙な温度を加えて消毒する低温殺菌で、
パスチャライズ牛乳や日本酒の火入れと同じ方法です。
温湯浸漬の機械は40~50万円。う~ん高い!
代わりに活躍するスーパー農具が、お風呂なのであります。
きっちりと温度を測って、タイマー片手にジャボーン!
種籾袋6袋を手に上げ下げし、万遍なくお湯を行き渡らせます。
浮力があるのでお湯の中では軽く感じるけれど、
引き上げる時や外の作業場との運搬がナカナカ重たい。
60℃~64℃で7~10分間
。発芽率を下げずに効果を出すために、時間と温度は慎重に。
浸漬時間の他に、もう一つ大事な「時間」が、塩水選を開始してからの経過時間。
種籾が水分を吸収した後は熱に弱くなってしまうので、
塩水選後1時間以内に温湯消毒を終わらせないといけない、いわば時限爆弾です。
特にもち米は高温に弱く、大失敗して発芽してくれなかった経験があります(-_-;)
今年はきっと大丈夫!
塩水選担当のダンナと連係プレーが上手くいき、スムーズに全量を一日で終了。
お疲れ様でした!の4月11日でした。
おいおい、ダンナを働かして何やっているんだ!?
いえいえ、私も働いているんです。
稲にはいろいろな病気があります。
種籾が保菌しているかもしれない病原菌は、
殺菌剤などの農薬を使って消毒する方法が一般的ですが、
なるべく農薬を使いたくない!ってときに用いるのが「温湯浸法(おんとうしんぽう)」。
発芽力を損なわずに、病原菌をやっつける
微妙な温度を加えて消毒する低温殺菌で、
パスチャライズ牛乳や日本酒の火入れと同じ方法です。
温湯浸漬の機械は40~50万円。う~ん高い!
代わりに活躍するスーパー農具が、お風呂なのであります。
きっちりと温度を測って、タイマー片手にジャボーン!
種籾袋6袋を手に上げ下げし、万遍なくお湯を行き渡らせます。
浮力があるのでお湯の中では軽く感じるけれど、
引き上げる時や外の作業場との運搬がナカナカ重たい。
60℃~64℃で7~10分間
。発芽率を下げずに効果を出すために、時間と温度は慎重に。
浸漬時間の他に、もう一つ大事な「時間」が、塩水選を開始してからの経過時間。
種籾が水分を吸収した後は熱に弱くなってしまうので、
塩水選後1時間以内に温湯消毒を終わらせないといけない、いわば時限爆弾です。
特にもち米は高温に弱く、大失敗して発芽してくれなかった経験があります(-_-;)
今年はきっと大丈夫!
塩水選担当のダンナと連係プレーが上手くいき、スムーズに全量を一日で終了。
お疲れ様でした!の4月11日でした。
塩水選~種籾の選抜
4月11日 塩水選
病気に負けない種籾を選ぶために、種もみの選抜をします。
濃い塩水にドブンと種もみを入れて、浮いた種もみを取り除き、
実が充実した種籾だけを種として使います。
塩水選と言う作業です。
豆を煮る時に、水に浸して浮かんだ豆を取り除きますよね?
あんな感じです。
真水よりも塩水よりのほうが浮力が大きく働くので、
より充実した種を選ぶことが出来ます。
塩水の比重は、もち米が1.08 うるち米が1.13。
もち米のほうが、甘い選別です。
今回は、塩を13kgくらい溶かしました。
なめてみると…しょっぱーいっ。ぺっぺっ。
塩水選の後は、塩分が残らないようにしっかり洗い落とします。
この作業が、結構 腰にくるので要注意。
160kgほどの種籾を4kgずつ小分けして塩水選したので、計40回。
掬っては洗い、種もみ袋に移し入れていきます。
今年の種籾は、昨秋の登熟期間に例年より高温で推移したため、
駆け足で大人になってしまった状態で充実度が低く、
塩水選で取り除いた籾が1/4ほど(>_<)
いやぁぁ、もったいないっ!!
こんなに取ったら、足りなくなっちゃうんじゃないかしら…
それから、
実は前回の芒取り作業で、もち米用種籾の籾殻が剥けしてしまい
2度やり直すも同様の結果。
手選別で玄米を取り分けていたのですが、
家族中で数時間やっても終わらない。
あえなく市販の種籾を緊急入手したため、
予定より塩水選が遅くなってしまいました。
そのため、今年の餅米は、
「こがねもち」ではなく「ひめのもち」という品種に変わります。
いろいろあるけど、終わりよければすべてよし!ということで。
元気な稲に育っておくれ。
病気に負けない種籾を選ぶために、種もみの選抜をします。
濃い塩水にドブンと種もみを入れて、浮いた種もみを取り除き、
実が充実した種籾だけを種として使います。
塩水選と言う作業です。
豆を煮る時に、水に浸して浮かんだ豆を取り除きますよね?
あんな感じです。
真水よりも塩水よりのほうが浮力が大きく働くので、
より充実した種を選ぶことが出来ます。
塩水の比重は、もち米が1.08 うるち米が1.13。
もち米のほうが、甘い選別です。
今回は、塩を13kgくらい溶かしました。
なめてみると…しょっぱーいっ。ぺっぺっ。
塩水選の後は、塩分が残らないようにしっかり洗い落とします。
この作業が、結構 腰にくるので要注意。
160kgほどの種籾を4kgずつ小分けして塩水選したので、計40回。
掬っては洗い、種もみ袋に移し入れていきます。
今年の種籾は、昨秋の登熟期間に例年より高温で推移したため、
駆け足で大人になってしまった状態で充実度が低く、
塩水選で取り除いた籾が1/4ほど(>_<)
いやぁぁ、もったいないっ!!
こんなに取ったら、足りなくなっちゃうんじゃないかしら…
それから、
実は前回の芒取り作業で、もち米用種籾の籾殻が剥けしてしまい
2度やり直すも同様の結果。
手選別で玄米を取り分けていたのですが、
家族中で数時間やっても終わらない。
あえなく市販の種籾を緊急入手したため、
予定より塩水選が遅くなってしまいました。
そのため、今年の餅米は、
「こがねもち」ではなく「ひめのもち」という品種に変わります。
いろいろあるけど、終わりよければすべてよし!ということで。
元気な稲に育っておくれ。
2013米づくりスタート~脱芒
4月5日、今年の米づくりがスタートしました。
種にする種もみの芒取り(のげとり)。
種もみにピョロッと伸びているしっぽの部分を芒(のげ)と言うのですが、
その部分を取り除く作業です。
買った種籾だけならば必要ない作業ですが、
自家採種もする我が家にとっては、これが米作りの第一歩。
なぜ芒を取るかというと、
おひげが伸びたままだと、無精に見えるので…
いえいえ、そんな理由ではなく、
種まきの時に芒が機械に引っかかってしまい、播きムラが生じてしまうのです。
芒取りには、脱芒機(だつぼうき)という機械を使います。
これは緩~い精米機のようなもの。
籾と籾を擦り合せることで芒の部分を取り除きます。
うーん、簡単な機構!
ただ、なかなか小難しい作業で、
全部の芒をしっかり取ろうとすると、
もみ殻全部が剥けて玄米になっちゃうんです。
食べるなら良いのですが、種としてはヨロシクない(^。^;)
様子を見ながら剥けてしまった玄米を取り除きながら、
妥協点を図って仕上げていきます。
玄米取りは、子供の作業。
今年は、三女の日向子がパートナーを務めました。
種にする種もみの芒取り(のげとり)。
種もみにピョロッと伸びているしっぽの部分を芒(のげ)と言うのですが、
その部分を取り除く作業です。
買った種籾だけならば必要ない作業ですが、
自家採種もする我が家にとっては、これが米作りの第一歩。
なぜ芒を取るかというと、
おひげが伸びたままだと、無精に見えるので…
いえいえ、そんな理由ではなく、
種まきの時に芒が機械に引っかかってしまい、播きムラが生じてしまうのです。
芒取りには、脱芒機(だつぼうき)という機械を使います。
これは緩~い精米機のようなもの。
籾と籾を擦り合せることで芒の部分を取り除きます。
うーん、簡単な機構!
ただ、なかなか小難しい作業で、
全部の芒をしっかり取ろうとすると、
もみ殻全部が剥けて玄米になっちゃうんです。
食べるなら良いのですが、種としてはヨロシクない(^。^;)
様子を見ながら剥けてしまった玄米を取り除きながら、
妥協点を図って仕上げていきます。
玄米取りは、子供の作業。
今年は、三女の日向子がパートナーを務めました。