この時期の小春日和、
ふわふわキラキラ透明の糸が何本も何本も宙を舞います。
雪迎えです。
蜘蛛が宙を舞い、草木を無数に結びつける糸を張ります。
この蜘蛛が舞うと、そのうち初雪がやってくるというので、
「雪迎え」と呼ばれています。
今年も そんな時期になったか…
まだまだやりたい作業が沢山。
「雪迎え」という言葉を聞くと焦るけれど、
雪迎えのクモが現れるこんな日は、ポカポカ日差しに ちっとも冬の気配なんてしない。
綺麗な言葉だなと思う反面、
冬を予期して構えるんじゃなくて、
もうちょっと この気持ち良い秋の陽を満喫するような、今を肯定するような
そんな名前を付けて欲しかったなと思うのです。
そして、
風流なはずの「雪迎え」は、
我家の洗濯物が、クモの糸だらけになることも意味します
写真を撮ろうと、しばらくクモの動きを眺めていましたが
ちょっと小高い垂れさがるものから飛んで気流を捕まえる習性があるらしく
我家の靴下干しは、大人気のテイクオフ場。
何匹も集まってきては、順番待ちで飛んでいきます。
「ひゃっほ~~っ!」
という声が聞こえるような、ウキウキと飛ぶクモたち。
上手く気流に乗らないと、来た道をイソイソと戻ってまた飛び立つ。
まるで子供の滑り台。
あぁぁ、だからいつも この時期の洗濯物はクモの糸だらけなのか・・・
改めて気づいた今日でした。
それにしても、こいつら楽しそうだなぁ。
学生時代パラグライダーをやっていた私。また飛んでみたくなりました。
この記事へのコメントはこちら