和心

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 私は看護学生です。
今年、高校から続く長い臨地実習を全ておえました。

そこでは高齢者社会とよく言うように、高齢者の患者様がたくさんいました。
もちろん、ここ山形は、ただでさえ高齢者の方がたくさんいますね。
私はお年寄りが好きなので、この環境は大好きなんです。

でも、歳をとると誰でも自然にボケが始まることを知っていますか?
それを病気としてみた視点を「認知症」と呼びます。
そういうときに、自宅で世話をする家族の皆さんは大変ではありませんか?
苦しくありませんか?きっと、とても悩んでいると思います。
だから、少しだけわかってもらいたいんです。
あなたのためと、相手のために、私の知識をほんの少しおすそ分けします。

今回は、『認知症初期症状のあるお年寄りの心』についてです

まず、あなたが困っていることと同じように、本人も困っています。
ボケている時間は人によって様々ですが、意識がしっかりしているときには、
必ず恐怖心を持ちます。なぜ、恐怖心をもっているのかもわからないまま。

だからよく、お年寄りを叱る姿をみかけます。
「おばあちゃん、何言ってんの!そんな話何回も聞いたべや〜!!」
そんなに怒らないでください。
おばあちゃんは、もっとわからなくなって怖くなっていますよ。
今までしっかりしていたおばあちゃん。そんなおばあちゃんが変わってきてしまったことは、ご家族のみなさんもきっと悩んでいるのだと思います。
でも、おばあちゃんはもっと悩んでいるのではないのでしょうか。

怒る前にひとつ深呼吸をしましょう。
おばあちゃんのお話を最後までうなずいて聞いてください。
そうすれば、おばあちゃんは落ち着きます。
満足して表情が緩むかと思います。
それを見て、こんどはあなたがお茶を飲む。
一息つく。
ニコっとしてみせる。


お年寄りがよく長話したり、同じ話を繰り返すのは、
忙しい現代人のために
わざと一息つけようとしたことなのかもしれませんね。



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