鈴鳴草子 〜鈴の宿 登府屋旅館〜

兼続  「もうすぐ24日でございますな。」

景勝  「米沢か。楽しみじゃのぉ。」

兼続  「我らがテープカットをする天地人博2009の展示物がわかりましてございます。」

景勝  「ほほぉ。興味深い。」

兼続  「何度も変更されるようでございますが、第一弾は・・・。」

景勝  「なんじゃ。」

兼続  「まず素懸紫糸威黒塗板物五枚胴具足でございます。」

景勝  「ほほぉ。関東管領・上杉憲政どのの鎧兜じゃな。」

兼続  「そして、伊呂波尽手本。」

景勝  「おぉ。輝虎さまが、わしにイロハの書き方を教えてくださったときの手本か。懐かしいの。」

兼続  「左様でございます。お屋形様の書状や、景虎どのの書状もございます。」

景勝  「景虎か。日曜日は、優雅に舞っておったのぉ。」

兼続  「信長どのの書状もあるそうです。」

景勝  「そちが来週アポをとった信長か。」

兼続  「面白いところでは、鮫ヶ尾城で見つかった おにぎりもございます。」

景勝  「炭化しておったそうじゃのぉ。」

兼続  「鮫ヶ尾城といえば、景虎どのが亡くなった場所でございます。」

景勝  「時を超え歴史に残るおにぎりもフタを開ければ用は済みかな」

兼続  「これはしたり。『要は炭』とかけたのでございますな。」

景勝  「炭化したおにぎりならぬ、おにぎりの短歌じゃ。」

兼続  「恐れ入りましてございます。」


天地人博2009は、米沢市の伝国の杜で1月24日開幕です。


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