当方見聞録
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来年の大河ドラマは、米沢の知将 直江兼続公を描く『天地人』です。
直江兼続公といえば、トレードマークは『愛』の兜。 このたび、当館にて「愛」の鎧兜を展示することが決定しました。 というのは・・・複製のお話。 本物は、上杉神社の宝物館に展示されております。 当館では、子供用の愛の稚児鎧を3月上旬から展示する予定です。 しかし、この鎧兜、飾るだけではございません。 実際にお子様が着用できるのです。 そこで、ぜひ着てみたいというモニターさんを募集いたします。 だいたい5歳から7歳くらいのお子様なら身につけて立てるのではないかと思います。 『天地人』の直江兼続役は、妻夫木聡さんが演じることが決まりました。 妻夫木さんより一足早く、愛の兜で記念撮影をしてみませんか? 愛の兜で七五三 モニター キャンペーン ・ご来館いただき、愛の鎧兜を着て撮影を行います ・撮影した写真を1部、記念に差し上げます ・ご来館日時は、調整のうえ決定させていただきます ・メールにてご応募いただいた方の中から、1名様をモニターとして抽選で決めさせていただきます ご希望のお客様は、以下の項目にご記入の上、tofuya@tofuya.jp 宛てにメールにてご応募ください。 件名: 愛の兜モニター希望 1.保護者様 ご氏名 2.ご住所 3.電話番号 4.お子様のお名前 5.お子様の性別 6.お子様の年齢 7.お子様の身長 8.お子様の体重 9.ご来館いただける曜日、日程などの希望 10.意気込み 応募締切 平成20年2月29日(木) なお、モニターとして撮影したお写真は、当館の広告宣伝活動に使用させていただきますので、その点ご了承くださいませ。 当選者は、当館のブログにて発表させていただきます。 |
先週末、大いに盛り上がった雪灯篭まつり。
ちょっとタイミングを逃してしまいましたが、期間限定の『雪灯篭ラーメン』を食べてきました。 伝国の杜の向かい側にある、上花輪さんです。 なぜ雪灯篭かといいますと・・・ ベースは、お店で一番人気の味噌ラーメン。 その上に、雪に見立てたたっぷりの白髪葱を乗せまして、自家製の赤味噌で火を灯します。 ちょうど味噌ラーメンを食べたかったので、二度おいしい感じでした。 寒い季節の味噌ラーメンは、体がポカポカになっていいですよね。 上花輪 Yahooグルメ |
「焼きカツ」のお店があるというので、行ってみました。
場所は、山形市の成沢地区。 新しくできた道路沿いに個性的な新店舗が続々オープンしているエリアです。 焼きカツ、初めて耳にする言葉で、初めて食べました。 おいしかったですね。 とんかつは好きだけど、油モノは最近ちょっとという方にもオススメです。 衣をつけて焼いているので、お肉のうまみを閉じこめながらもヘルシーですよ。 レモン、からし、ソース、胡麻のほか、藻塩や柚子胡椒もついてトッピングも充実。 しかも、大盛りサラダやご飯、味噌汁はおかわり自由です。 あまり書きすぎるとお店での感動が薄れてしまいますから、このくらいにしますが、ぜひ体験してみていただきたいお店でした。 Yahoo! グルメにも掲載されています。 ...もっと詳しく |
直江兼続公を学ぶための入門書として、おすすめの一冊です。
前半は、兼続公の生涯を生い立ちから米沢の町づくりまで解説しています。 後半は、米沢市内の史跡、名所の紹介です。 60ページの小冊子なので、旅の予習やハンドブックとして便利です。 なお、アマゾンで検索しても見つかりませんので、お求めの際には下記にお問合せいただくか、米沢市内の書店、観光施設などでお買い求めください。 通信販売のお問合せは、米沢観光物産協会へどうぞ。 電話 0238−21−6226 FAX 0238−22−9608 e-mail yozan@abeam.ocn.ne.jp |
直江兼続に関する小説は、『天地人』以外にもいくつか出版されています。
そのうちのひとつ、南原幹雄の描く直江兼続像。 この小説の凄さは・・・ なんといっても物語の展開です。 上下巻の小説にもかかわらず、直江の人生最大の山場「直江状」や「徳川の会津討伐」が初めのほうに登場します。 そのくだりを最初に使って、その後どうやって物語を続けるのだろうと思いきや・・・衝撃の展開でした。 どの小説でも無口ながら一徹な主君として描かれる上杉景勝。 天下をとった後も老獪さを見せつけながら政権の安定を狙う徳川家康。 成人して兼続を補佐する石田三成の忘れ形見・七法師。 兼続の義理の息子でありながら密命をおびて上杉を出る本多政重。 兼続の目となり耳となり重要な情報を伝える黒姫の忍たち。 さらに、父・新発田重家の仇をうつために兼続をつけねらう4人組。 心配していたストーリーの最後には、作者の壮大な「If」のもと、史実ではありえなかった、でもありえてほしかったドリームチームが誕生し、クライマックスを向かえます。 あえて詳しくは書きませんが、最後の痛快さと大どんでん返しがオススメな作品です。 |
2009年のNHK大河ドラマは、『天地人』です。
上杉景勝の陪臣 直江兼続(なおえかねつぐ)の生涯を描く作品です。 すでに一部キャストが発表されています。 直江兼続役は・・・ なんと・・・ 妻夫木聡さん! その原作が、火坂雅志作『天地人』です。 越後のカリスマとして「義」の教えを与える上杉謙信。 無口ながらも以心伝心の強い絆で結ばれる主君 上杉景勝。 妻として、裏方として、兼続を支えるお船の方。 上杉家の「義」の心を受け継ぎ、散っていく真田幸村。 さらに、兼続との恋に落ちる千利休の娘など、魅力的なキャラクターがたくさん登場します。 直江兼続役は、妻夫木聡さんです。 じゃあ、他のキャスティングは? 謙信役は、渡辺謙さん??などなど、考えながら読むのも楽しいです。 物語にどっぷり浸ったら、お墓参りと史跡めぐりに米沢へどうぞ。 |
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川中島は霧のなか
戦機は熟せり乱れ龍
宿敵信玄なにものぞ
長蛇を逸する七つ太刀
本日は、2番を特集です。
「川中島は霧のなか 戦機は熟せり乱れ龍 宿敵信玄なにものぞ」
戦国史上、最大の激戦といわれる第4次川中島の合戦の八幡原の戦いを歌っています。
上杉謙信は一万三千の兵を要し、川中島を見下ろす妻女山に陣を置きました。
対する武田信玄は二万の兵を率いて、ふもとの海津城にいました。
武田の軍師・山本勘助は、「啄木鳥(キツツキ)戦法」を提案しました。
軍を二手に分け、別働隊を夜中のうちに密かに妻女山に移動させ、夜明けに一斉攻撃。
上杉軍が山から逃げ降りるであろう川中島に予め布陣し、待ち構えた本隊が挟み撃ちをするという作戦です。
ところが、上杉謙信は、海津城の飯炊きの煙が多いのを見て、武田軍の動きを察知。
かがり火や旗さしものをそのままにして妻女山を下り、夜の闇に乗じ、ひそかに千曲川を渡り、八幡原に陣を置きました。
謙信の天才的な戦のセンスがわかる英断です。
上杉軍が妻女山に布陣したのは、20日以上も前のこと。
つまり、ひと月近く海津城の武田軍とにらみ合っていたわけです。
謙信にしてみれば、濃い霧と武田軍の動きに「これを待っていた。まさに今しかない」という思いだったことでしょう。
「長蛇を逸する七つ太刀」
夜明けとともに武田軍の別働隊は、上杉軍がいるはずの妻女山を奇襲します。
しかし、そこはもぬけの殻でした。
川中島で待つ武田本隊。
霧が晴れてみたものは・・・なんと、いるはずのない上杉の軍勢でした。
上杉軍は「車懸りの陣」で攻め込み、武田本軍は「鶴翼の陣」で応戦します。
相手の裏をかき、戦術で上回った上杉軍は、一気呵成に武田の陣内へ攻め入ります。
混乱のなか、武田の軍師・山本勘助や信玄の弟・左馬助信繁はじめ大物武将が討ち死にをしてしまいます。
手薄となった武田信玄の本陣に、萌黄色の衣服に黒糸緘の具足をつけ、白頭巾を被った上杉謙信が単身現れます。
三尺余りの大太刀「小豆長光」を振りかざし、馬上から信玄めがけ切りつけます。
謙信は、三太刀斬りつけ、信玄は軍配でこれを防いだものの、肩先を負傷してしまいます。
もはやこれまでか!
間一髪で駆けつけたのが、武田方の原大隅。
信玄の槍「青貝」を使い、馬上の謙信をめがけて突き出したが逸れ、謙信の馬を傷つけ、驚いた馬は跳ね上がり、謙信は去ったといわれています。
九死に一生を得た信玄が、刀を受けた軍配を見ると三度しか受けていないはずの軍配には七つの刀傷がありました。
これが、有名な三太刀七太刀のシーンです。
昼過ぎ、妻女山にいた武田軍の別働隊が、八幡原に到着すると形勢は逆転します。
上杉軍は、挟み撃ちをされる形となり、犀川を渡って善光寺に退き、激戦は幕を閉じます。
武田軍の裏の裏を読み、山を降りて戦を仕掛ける様を江戸時代の陽明学者・頼山陽が漢詩にしています。
『題不識庵撃機山図』
鞭聲肅肅夜河を過る
べんせいしゅくしゅく よるかわをわたる
曉に見る千兵の大牙を擁するを
あかつきにみる せんぺいの たいがをようするを
遺恨なり十年一劍を磨き
いこんなり じゅうねん いっけんをみがき
流星光底長蛇を逸す
りゅうせいこうてい ちょうだをいっす
不識庵は上杉謙信の法号、機山は武田信玄の法号です。
謙信は馬の鞭の音も控えつつ千曲川を渡り、信玄の陣中近くまで押し迫った。
夜が明けて信玄がみたものは謙信率いる大群。
遺恨を胸に十年に亘り剣を磨いてきた。
今まさに信玄に対して奇襲攻撃をしかけた謙信であったが、まるで流れ星のように信玄が危機一髪で逃れ、又しても謙信は長蛇(信玄)を逸した。
◆字解
鞭聲 馬に当てるむちの音
肅肅 静かなさま
大牙 将軍のたてる旗
遺恨 残念、無念
流星光底 流星の飛ぶ光のごとく剣を抜きて切り下げた時の光をいう
長蛇 目指す大敵、ここでは信玄を指す
この漢詩と三太刀七太刀のエピソードから、「長蛇を逸する七つ太刀」という歌詞が生まれます。