鈴鳴草子 〜鈴の宿 登府屋旅館〜

当方見聞録 essay
ウツギが咲きました。
髄(ずい。茎や根の中心にある部分)が空洞になっているので「空ろ木(うつろぎ)」が変化して「空木(うつぎ)」になったそうです。
別名は卯の花。

「押しあうて 又卯の花の 咲きこぼれ」
            正岡 子規
6月14日(火)
ホタルを探しに行きました。
昼間暑かったので期待も高かったのですが、夜はヒンヤリ涼しい感じ。
残念ながら、見つけられませんでした。

曇り空だったので星も見えませんでした。
きれいな星空を見られた方も実はラッキーなんですね。

代わりに街路灯に照らされたツツジをお届けします。
アマリリスって冬に咲く花だと思うのですが、なぜか今ごろ咲きました。
きまぐれアマリリス。
大きな花が2つ、茎も伸びずに花だけ2つ。
どうしちゃったのかな?
6月13日(月)
ほたるを探しにくりだしました。
20時30分からホタル公園周辺を散策。
残念、見つけられませんでした。(x_x)

昨日に比べ、今日は涼しかったからかな。
気温が低いとホタルくんたちは、おとなしくしてるんですよね。
昨日のお客様は本当にラッキーだったんですね。

かわりにホタル街路灯を撮ってみました。
ホタルのように点滅するんです。

そして、今夜は星がきれいでした。
ホタルには会えなかったですが、北斗七星を見て のんびり歩きました。
夜の散歩も楽しいもんです。
昨晩、お客様からうれしいお知らせが・・・。
「ほたる公園に蛍が2匹いましたよ」
小野川のメンバーもまだ見ぬ、今年のホタル。
じっくり探せば見つかるかも。

さて、当館では『花ほたる』が飛び始めました。
銀葉の丸く茂った株から針金のような茎を出して、先に黄色くて丸い花を咲かせます。
ふわふわとホタルが飛んでいるみたいでしょう?

小野川のホタルと花ホタル、どちらもこれからが見ごろです。
生垣でよくみるベニカナメ。
玄関前で白い花を咲かせました。
植樹して11年ですが初の開花です。
モミジと逆で、新葉は紅色を帯びます。
コデマリと一緒に白い五弁花の共演です。
小手毬と百合を生けてみました。
白い小さな五弁花が手毬のようにかたまって咲くことから、コデマリと呼ばれるそうです。
花の重みでしだれる風情ある白ですね。
ぼけの花が咲きました。
実が瓜のような形であるところから「木瓜」。
「木瓜」を「もっけ」と呼んでいたのが、次第に「もけ」→「ぼけ」になったそうです。
露天風呂にてツツジが咲きました。
ツツジは漢字にすると、「躑躅」こんなにややこしい字なんですね。
「てきちょく」とも読み、たたずむ、足踏みする、地団太を踏むといった意味だそうです。古文献に「羊この花を食えば躑躅して弊る(たおる)」とあるそうで、羊に食べさせてはいけません。
残った桜の間に花桃を生けてみました。
枝いっぱいに咲く鮮やかな花が春らしいです。
カトレアがまたまた咲いて、4姉妹になりました。
甘野老(あまどころ)が咲きました。
若芽は食用になりますが、似ている草に「ほうちゃく草」という毒草もあるのでご注意を。

明日から2日間、5月14・15日には『第29回 春の山野草展』が行われます。地元ならではの山野草が展示されますので、ぜひご覧ください。
鳴子百合(なるこゆり)が男性露天風呂のそばで咲いています。
こちらも根を漢方で使うそうです。

ちなみに鳴子とは、小さな短い竹筒を板につけたものを掛け並べ、縄を引いて鳥脅しのために鳴らすものだそうです。よく時代劇で忍者が足をかけて鳴らすあれですね。
花言葉は『純潔』のすずらん、フランスでは花嫁に贈るそうです。
飯豊の井上さんに昨年いただいたパンジー。
豪雪を乗り越え、咲き出しました。
春の到来を喜んでいるようです。