FPのひとりごと
すきだったのに・・・
オフィスの昼下がり
屋上ではバレーボールだったのだ 昭和の時代は なんだって そこの若いの! 意味が分かんねーって だよね わかんないわな 純粋昭和レトロ親父でもよくわかんない いまでは なぜか社食で昼飯を食べ終わると 若い男女が三々五々屋上に集まってバレーボールを始めたのだ といってもゲームをするわけではなく みんなで輪になってパスをつなぐのだ 『ソーレ』『ハイ』 って 別に着替えるわけでもなく 仕事のカッコそのままで やってるときはなんかルーティンみたいなもんだったけど 今 画を思い浮かべると かなりシュール(ヤバめ)だな これ そこには 腕自慢だけが集まるわけではなく 特に女子は運動音痴系ド素人も参加する そういう子はキャーキャー言いながら ボールをあちこち飛ばすのだが それを腕自慢の男子がひょいとカバーし喝さいを浴び溜飲を下げる そんなのをひと汗かきながら0:55まで楽しんだオフィスライフ しかし なぜ昭和の男女は昼下がりに屋上でバレーをしていたのか 永遠の謎だ |
初夏の日曜日 空はピーカン
件の上司と一個上の先輩がドライブしようと誘ってくれた 断る理由もないので 上司の赤いカローラに乗せてもらった 明け放した窓から入ってくる風がさわやかだった どういうコースで走ったかは定かでないが いつしかシーサイドを快適に走っていた 男3人のドライブを十分楽しんだ後 とある喫茶店(レストラン?)に車を停めた こじゃれた店に入って席に着いたら 窓越しに海が見えた 先輩たちが「三浦岬が見えるよ」と口裏を合わせた たばこを吸おうと店のマッチを手に取ったら そこは『ドルフィン』という店だった ここまでくれば 勘のいい人なら気づくのであろうが 田舎者でどんくさいボクはただぽけーっとしていたら 呆れた先輩たちが 『だから〜』 ♪♪山手のドルフィンは〜 静かなレストラン 晴れ〜た午後には遠く三浦岬が見え〜る♪♪ 『だろっ!』 『!』 ワオ! ここが あのドルフィン!! ユーミンが「海を見ていた午後」で歌っていたあのドルフィンだった ☕ ☕ ☕ ☕ ☕ ☕ ⛵ ⛵ ⛵ ⛵ ⛵ ⛵ ⛵ 先輩たちの粋な計らいで 忘れられない最高の日曜日となった それは怒涛の新入社員時代の一時のオアシスであった |
山とある仕事の中に ボクの好きな仕事が一つあった
旅費交通費の精算業務だ 社員が出張後に出してくる請求書をチェックして会計に回す業務 チェックは誰に対しても平等でなければならないので 相手が新入社員だろうと役員だろうと容赦なく厳しくチェックした 疑義があれば直接その部署まで出向き問いただした 不正は許さんぞと 唯一偉そうにできる仕事であった 事情聴取と称して各部署巡りをするのであるが 目的はもう一つ 💛 当然 女子社員巡り! 隅々まで☑だ 職場の花を見つけては 用もないのに油を売った どこにいっても おおむね反応は良好なのだが 開発部のMちゃんの歓待は特別だった 最初はちょっとはにかむのだが 話し始めると飛び切りの笑顔がはじけた 小柄でスリムでキュートな開発部の看板娘だった ある日 給茶室で竹下(景子)先輩から 『Mちゃんを飲みに誘ってあげて💛』と頼まれた いやいいんだけど 同僚のFがMちゃんのことを気に入っていたはず なんかごちゃごちゃでめんどくさいんで ≪竹下―M−F−ボク≫をひとまとめにして新宿に飲みに行った 北の家族で竹下先輩はMちゃんをボクに ボクはFをMちゃんに売り込んだ 話がまとまるはずがない Mちゃんは帰り道の新宿駅の東口を泣きながら帰った 心が痛んだ 青春は時に残酷だ(って俺が薄情なだけか…) |
先輩方の飲み会に連れてってもらった 総勢5・6人
丸の内の焼き鳥屋(一次会)から渋谷のオカマバーに移動した オカマバーでめちゃくちゃ盛り上がり さあお開きとなったが セクシーな先輩と直属の上司(2コ上)とボクの三人がなんとなく残った で そこからなぜか彼女のアパートに泊まることになった 当方に断る理由など全くない 彼女の手料理でちょっと飲んだ後 就寝の段であるが 布団が二組しかないと… 正直いろんな思いが交錯した 胸騒ぎ ⇒ ムフフ?! ⇒ いやいや ⇒ 冷静に冷静に 敷かれた布団の端っこに彼女が寝て なんとなく間があって 目と目が合って(←ボク以外の二人が) 上司が真ん中に陣取った って 完全にブロックやん これ まあ なんのことはない ボクは完全なお邪魔虫 もそもそやってたのは感じていたけど やってられんとふて寝 でもその後二人には何の進展もなかった 寝苦しい夏の世の苦〜い青春の一ページであった |
入社直後に同じ新入社員の女子とデートすることになった
いまはなき後楽園のスケートリンクでスケートをしたのだが 彼女の母も(交際を)応援してて 会いたいと言ってると言われ ちょっと重すぎて ノーサンキューとなった ある土曜日の夜 職場の新入社員だけで渋谷に飲みに行った 総勢7・8人 ピッチを上げすぎたボクは 途中でダウン(したらしい) 翌朝目が覚めたら ホテルの一室のベッドの上だった そのベッドはダブルで 隣には職場で隣に座る女子(=新入社員) (まあそれなりにあられもない姿であった ← よく覚えてるね) うえい! やっちまった!? などと思うのもつかの間 部屋に女子たちが集結した 事情が全く飲み込めぬボクに 昨夜の一件を説明してくれた 泥酔したボクは 寮に送り返せるような状態ではなく 緊急避難的に道玄坂に宿泊するしか策はなかった と その段になり 同僚の男がいきなり部屋決めをしだし “隣の女の子”を強引に自分とこにブッキングしちゃったらしい それが女子たちの反感を買い この時点では無害のボクを彼女に当てがったという その”隣の女の子”は なかなか清楚&セクシーで 決して嫌いではなかったのだが そんなこともあり疎遠となった 夜中に目が覚めてたら どうなっていたんだろう? 人生変わっていたかもしれない 同じ総務部の違う課に セクシー(また?)な先輩がいた ダイナマイトボディー&セクシーボイスでボクは魅了されていた やっぱり飲みに行ったあと なぜか彼女のアパートに泊まることになった |
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いやいやご心配なく むちゃくちゃに忙しかった
寮を一番に出発し 帰りはいつも一番最後
寮の冷たい晩御飯を暗い食堂で一人で食べていた
入社してほぼすぐに春闘がらみの労使交渉が始まった
労使の“労”の方の最末端(=給料が一番安い)なのだから
本来は労の方の最前線で交渉すべき立場なのに
総務部人事課という部署のせいで “使”の方に入れられた
鉢巻をして賃金アップを要求する労働組合の幹部に対峙し
役員のお歴々に同席して会社側の立場を説明する 頭は混乱した
当たり前のように紛糾する交渉は毎回決裂して終わる
それを社内に速報するのもボクの仕事
熱を帯びる交渉は深夜12時を回ることもしばしばなので
当然のように徹夜になる
先輩諸氏はソファアーで仮眠をとるが 起稿者は寝れない
そんなことが春先だけで5・6回
新兵さんは辛いのである