家の価格だけで判断しない賢い家づくり

 

 

家の価格を比較する時まず意識するのは、

「その家がいくらするのか?」

という点だと思いますが、

単純に家の価格だけを見て判断してしまうと、

結果家づくりにかかる費用が一番高い方を選択してしまう可能性があります。

 

 

それは、その家を建てるために必ずやらなくてはいけない外構費用や、

必要なオプション費用が入っていなかったりするケースがあるからです。

 

 

ですので、家の価格を比較する場合は、 

必ず外構費用やオプション費用も含めた総費用で考える必要があります。

 

 

具体的に例を挙げてみましょう。

 

 

例えば、あなたが建てたい家が延床面積30坪(100㎡)の平屋だとしましょう。

Tarukenでは、中庭がある家をご提案させていただくコトが多いのですが、

中庭がある家とない家では家の価格がけっこう違ってきます。

 

 

そしてご想像の通り、家単体の価格としては

中庭のある方が費用は高くなります。

これは同じ30坪でも工事面積が違ってくるからです。

 

 

真四角で家が建てられると仮定した時、

中庭がない家の場合、縦横ともに10mで建てられるため、

壁の全周が40mで済むのに対し、

中庭がある家の場合、仮に中庭を10㎡(約6帖)分つくるとしたら、

中庭を含めた総面積が110㎡となるため

壁の長さがその分増えますし、それにプラスして

10㎡ある中庭部分の壁も工事しなければいけなくなるからです。

 

 

このような理由から、

中庭がある家は家単体の費用で考えると割高になってしまうのですが、

逆に、中庭がある家は安くになり、

中庭がない家が高くなるものがあります。

 

 

まずはカーテンにかかるコストです。

周囲の人からの視線を一切気にする必要がない中庭には、

基本的にカーテンが必要ありません。

 

 

また、採光を中庭から確保することが出来れば、

外周部に無駄に大きな窓をたくさん設置する必要もなくなるため、

その分の窓費用とカーテン費用も必要なくなります。

 

 

ですが、中庭がない家はカーテンなしでは家の中が丸見え過ぎて、

よほど郊外でもない限り、

とてもリラックスして室内で過ごすことは出来ません。

 

 

ですので、ほとんどの窓にカーテンという高額オプションが必要になってしまいます。

 

 

シャッターにかかるコストも

中庭がある家とない家とでは大きく違ってきます。

 

 

中庭の大きな窓には直風が当たらないのに対し、

外周部の大きな窓には台風時などの強烈な風が直接当たってしまいます。

 

 

という事で、中庭がある家とない家では、

単純に家の価格が100万円違ったとしても、

オプション費用を考えるとさほど変わらない可能性が高いのですが、

それ以上に大きな違いが生じるのが外構費用です。

 

 

中庭がある家には建築費用の中にウッドデッキの工事代を含めて考えますが、

中庭がない家にはウッドデッキ費用が外構工事に含まれてきます。

 

 

また、防犯性とともにデザイン性が高い中庭がある家には

目隠しや防犯対策が必要ないと同時に、

家のデザインを引き立てるために庭を飾る必要がありませんが、

中庭がない家は、南側に大きく設けた窓を目隠しする植栽や塀、

擁壁などの費用が必要になってしまったり、

庭を飾ることによって家のデザインの悪さを補充しなければいけなくなってきます。

 

 

そして、おそらくこの外構費用に関しては、

少なくとも100万円ぐらい差が生まれるでしょうし、

場合によったら200万円以上差が生まれるかもしれません。

 

 

ウッドデッキをつくるとなればそれだけで50万円ぐらいはするし、

そのウッドデッキを使えるようにするために目隠しを設置するとなれば、

さらに50万円ほど余分に必要となるし、

見た目にこだわって塀を木目調でつくるとなれば、

倍ぐらい高くなってしまうかもしれませんからね。

 

 

以上のような理由から、

価格を比較する時は単純に家だけに目を向けるのではなく、

それに付随する工事やコストにまで目を向けた方がいいというわけです。

 

 

ポイントは、余計な外構費用やオプション費用をかけずに

住まい心地の良い家を考える事です。

 

 

ということで、家を建てる時は、

家単体だけの費用で判断せずに、

全体的なところまで目を向けるようにしてもらえたらと思います。

2023.10.19:taru_nobu:[コンテンツ]