備え付け家具よりも置き家具!?

 

わたしたちが収納を計画する際、

どれだけの広さの収納スペースを作るかよりも、

どれだけの壁面を収納として考えるかを重要視します。

 

 

できるだけ壁面に棚を設けることにより、

面積がコンパクトなスペースでも

壁の面積はさほど変わらず使う事ができるからです。

 

 

一方でリビングやダイニングには、

備え付けの棚やテーブルなどを

出来るだけ設置しないほうが良いと考えます。

 

 

理由は4つ。

1つは棚やカウンターをつくることで

空間に凸凹が出来てしまい、

ゴチャゴチャした印象になってしまうこと。

 

2つ目は、備え付けのものよりも置き家具の方が、

デザインが洗練されオシャレな場合が多いこと。

 

3つ目が、

固定してしまうと気分転換に模様替えも出来ないし、

インテリアを変えることによる

空間のイメチェンも出来ないということ。

 

4つ目が、

新築計画当初は、こんな使い方をしたいと固定でつけた家具が、

数年経つと使わない棚などになってしまい、

結局普段使っていないものをずっと置いてしまう棚になってしまうということです。

 

 

いらなくなったからと簡単に壊せるものでもなければ、

どうしても邪魔だからと壊すことになった場合、

それなりにコストと手間がかかるわけですからね。

 

 

 

■家具はお気に入りを買うこと

 

テレビがブラウン管から薄型になったように、

またパソコンがデスクトップからノートになり、

あるいはタブレットやスマホで代替されているように、

製品は刻一刻と進化していきます。

 

 

そのときの流行に合わせてつくった固定の棚は、

時の経過とともに使う必要がなくなり、

ただの物置へと化してしまいます。

 

 

利用用途がなくなった後も、

ずっと存在し続ける以上、

物置として使うしかないからです。

 

 

ダイニングやリビングなどにつくった棚は、

わざわざ収納の中に片付けに行くよりも

パッと物が置けてしまうのでちらかって見えがちですしね。

 

 

その点、置き家具なら

いらなくなれば移動させればいいし、

インテリアを変えることが出来れば、

その時の気分に合わせて

空間のイメージを変えることだって出来ます。

 

 

確かに、気に入ったデザインのものを買おうと思うと、

値段が高く悩んでしまうこともあると思います。

 

 

ですが、個人的にはその費用を惜しまず

自分たちが納得のいく気に入ったデザインのものであれば

買ってもらいたいと思っています。

 

 

気に入ったもの、

そして少し値段が高いものは、

長く愛着を持って大事に扱いたいと

思う可能性が高いからです。

 

 

ですので、家を建てる時には

なるべく固定のカウンターはつけないこと。

気に入った家具が買えるように、家具の予算も考慮すること。

この2つに念頭において計画することをおすすめします。

2023.01.26:taru_nobu:[コンテンツ]