家づくりを引き算で考える

 

 

かっこよくオシャレな雰囲気の家を計画する場合、

外観・内観ともによくあるのが、

必要以上に凸凹させたり、

違った材をたくさん使い雰囲気を作っていったり、

装飾をどんどんプラスしていったりと、

足し算の家づくりをしていくのが一般的になっています。

 

 

ですが、私たちの考え方の場合、

真逆の「引き算による家づくり」をおススメしております。

 

 

引いていくことによって、

より機能的な住まいになっていきますし、

よりスマートで美しい仕上がりになるからです。

また、当たり前の事ですがコストもその分削っていく事ができます。

 

 

■引き算によるメリット

 

 

 

 

上の画像を見比べてみて下さい。

左が弊社で施工しているドアの画像で、

右の画像は一般的なドアの画像になります。

 

 

違いでいうと、

使うドアのサイズが違うのと、

ドアの枠があるかないかという違いがあります。

 

同じ空間でも、ドア一つで大きく印象が変わると思いませんか?

 

 

天井とドアの高さを合わせた左の方は、

ドアと天井の間の垂れ壁がないため、

空間が広く見えますし、実際、光の拡散効果も高くなります。

 

そして、ハイドアにすることにより

ドア枠も削っていけるのと、

余分な凸凹がなくなり、

直線的でスッキリした空間とつくることができます。

 

ドア枠がなければドア枠にホコリもたまらないですしね。

 

 

 

 

 

また、窓についても同様で、

上の画像のように窓枠を下枠だけにすることによって、

視覚にはいる情報を極力少なくしておりますので、

窓のサイズを変えなくてもスッキリとした開放感を作ることが出来ます。

 

 

このように引き算していくことで、

コストをカットしながら

美しさを高めることが出来るというわけです。

 

 

 

 

引き算で機能性もUP

 

引き算する事は、

デザイン性だけじゃなく同時に機能性も高めてくれます。

 

例えば、階段をなくし平屋にすることにより

必然的に耐震性が高くなりますし、

風の抵抗や地震の揺れから家を守ることが出来るため、

自ずと耐久性も高くなります。

 

 

また、平屋にしつつ家の面積を小さく出来れば、

冷暖房効率も高い家になります。

ワンフロアなので全体に空気が循環していきます。

 

かつ、空気を遮断する廊下をなくすことができれば、

さらに建築のコストも下げる事ができますし、

冷暖房効率を高めてくれますしね。

 

 

そして、居心地を良くするためには、

外からの視線が気にならない、

プライバシーが担保された住まいにしなければいけないのですが、

そうするためには部屋のレイアウトや窓のつくり方を

周辺環境を配慮しながら考えないといけません。

 

 

ですが、それが出来ると

プライバシー性だけじゃなく防犯性も高めていく事ができますし、

カーテンも必要なくなるため、

カーテン代も丸ごとカット出来ます。

 

 

ということで、

デザイン性、機能性、経済性の

三拍子そろった住まいをつくるためには、

足していくではなく、

引いていくことが大切だということを

覚えておいていただければと思います。

 

2022.04.19:taru_nobu:[コンテンツ]