家を建て実際に生活をされている方を対象としたアンケートで、
「住んでみて後悔しているコトは?」という記事を
住宅雑誌などでよく見かけますが、
毎回といっていいほどベスト3に入っているのが、
「収納」に関するコトなんですね。
では、片付けやすくいつもスッキリした家にするためには、
一体どのようにすればいいのでしょうか?
これには2つのポイントがあります。
まず1つ目のポイントについて今回はお話させていただきます。
■管理しやすい収納をつくる
アパートやマンションも同じですが、
家の収納の多くが奥行き深くつくられています。
多いのが80㎝ぐらいでしょうか。
しかし、
奥行きが深い収納は、日用品や薬、郵便物や書類、
といった小物の置き場となるLDKなどに、
このような奥行きが深い収納をつくると、
奥から手前にどんどんモノを置いていってしまい、
だんだんどこに何を置いたかが分からなくなってしまいます。
さらに、必要な時にどこにあるか見つからず、
また新しいモノを買ってしまう・・・
こういった経験ありませんか?
また、そういった奥行きが深い収納を
あちこちにつくってしまうのも、
モノの在処が分かりづらくなってしまう原因となります。
収納をあちこちに分散してつくってしまうと、
無意識のうちに所定の位置ではない、
別の場所に置いてしまうからなんですね。
あなたも思い当たる節があると思います。
結果、どんどんモノが増えていき、
それらを置く場所がさらに必要になり、
「うちの家は収納不足だから全然片付かない・・・」
という負のスパイラルに陥っていってしまいます。
もちろん、モノが溢れることにより、
どんどん片付かない家になっていくだけじゃなく、
無駄な出費まで増えているコトも忘れてはいけません。
■管理しやすい収納とは?
私もそうですが、モノが増えれば増えるほど、
管理出来なくなっていってしまいますよね?
普段あまり使わない、
そして押し入れの奥に潜んでしまっているものなどは、
目につくこともないので、
おそらく記憶からなくなっていることでしょう。
そうならない為にも、
まずは無駄にものが増えていってしまうような収納を
つくらないことが大切となります。
細かいモノが多くなる1階に、
奥行きが深い収納をつくらないようにしなければいけません。
そして、その代わりに、
奥行きがちょうどいい収納をつくるようにすべきです。
例えば、
壁を上手く利用し奥行きが浅めの収納をつくるとどうでしょう?
より多くの棚をつくることが出来れば、
ゆとりをもってモノを置くことが出来ると同時に、
モノが隠れてしまうことがなくなるため、
管理がしやすくなるのではないでしょうか?
家が片付けやすいかどうかは、
家の大きさや収納の多さに比例するものではなく、
いかに、管理しやすい収納をつくることが出来たのか?
ということに左右されます。
ですから、無駄に床面積とコストが上がってしまう
奥行きが深い収納をつくらず、
壁を上手く利用した管理しやすい収納を
つくることを心がけていただければと思います。
もう1つのポイントはまた次回お伝えしていきたいと思います。