自分たちの気に入った家を持つことが出来ると、
日々の暮らしがより豊かになっていくので、
私たちは出来る限りお客様の理想を叶えたいと考えておりますが、
その想いの前にいつも立ちはだかるものがあります。
それは「理想と現実との間に生じるギャップ」です。
つまり、お客様のお気持ちを考えると
全てを叶えてあげたいと思う反面、
ローン返済や家計のことを考えるとそういうわけにもいかないため、
その落とし所をどうするのかに
常に頭を抱えているという現実があります。
今は、ネットを検索すると夢が膨らむ情報が溢れていますので、
かならず好みの雰囲気のものがでてきます。
これは、イメージが伝わりやすいですし、
家づくりの方向性が共有できるので、
良い部分がある反面、ネットに上がっている情報は
それぞれのお施主様が費用をかけてこだわってつくられた
ポイントになっている事が多いため、
その雰囲気をとりいれていくと、
基本的には家づくりの費用はどんどん上がっていきます。
建てる家の基準はどんどん高くなっていきますし、
今は追い討ちをかけるように物価の上昇や
なかなか上がらない手取り金額という現実があります。
というわけで今回は、
こんな時代の中
家のコストを増やさないようにする
大切なポイントについて
お伝えしていきたいと思います。
これは間違いなく
家のコストが落ちる最善の手段なのですが、
今回の記事をご理解いただいていないと
実行するのが難しいので、
なんとなく受け入れてしまっている
家づくりの間違った常識をリセットする意味でも
ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。
■必要最小限を心がける
家のコストを抑えるために
最も必要なことは「建てる家のサイズを抑える」
ということです。
家のコストは使う材料や品質よりも
面積によって左右されやすいからです。
また、仕上げはSNSの普及や、
国が定める基準の向上によって、
抑えることが難しくなっているからです。
ですので、家を建てる時には、
面積を数字だけで判断しない
ということを心がけていただきたい
というのが私たちの本音です。
かつ、家の面積が小さくなれば、
1坪あたりの建築コスト(坪単価)も
必然的に割高になるため、
その辺も同時にご理解いただけると助かります。
では、家のサイズを抑えるためには
具体的にどのように考えていけばいいのでしょうか。
もちろん、サイズを抑えたことで
暮らしやすさや使いやすさが
なくなってしまっては全く意味がないので、
それらを失わないようにしつつ
実現することがポイントとなります。
■なくてもいいものを考える
まず初めに考えるべきことは、
「これってなくてもいいのでは?」
と思う場所を考えるということです。
例えば「廊下」。
ただ通るだけの場所であるだけじゃなく、
廊下があれば空気の循環も遮ってしまいますので、
せっかく断熱と気密を強化した家づくりができても、
家の中に温度差が生れやすくなってしまいます。
また、廊下が増えれば面積が増えるだけじゃなく、
ドアやスイッチの数も増える可能性が高くなります。
続いて考えていただきたいところが
いわゆる「客間」と呼ばれている部屋。
年に数回しか使わない部屋のために
数百万円もお金をかけると考えると、
ちょっと勿体無い気がしませんでしょうか。
ですので、Tarukenではなるべく家づくりを平屋から考え、
なるべく子供部屋を1階につくり、
子供部屋に客間機能も備えてもらうようにしています。
もし親御さんが泊まりに来るとした場合、
お子様たちが小さいうちだけだと思いますし、
お子様たちは小さいうちは親と一緒に
寝室のベッドで寝ていますからね。
簡単に言いますと、お子様が小さい内は、
子供部屋は子供部屋として基本的には使われないという事です。
また、「ランドリールーム」と呼ばれる部屋も
本当に必要かどうかを考えていただきたい
と思っている部屋です。
というのも、現在のお家は
「ながら作業」がしやすいようになっているからです。
料理の支度をしながら・・
子供たちの勉強の様子を見ながら・・
洗濯物をたたみながら・・
子供たちと一緒に遊びながら・・
テレビを見ながら・・
というながら作業が実際の生活では多いのではないでしょうか。
これを実現出来る空間が、
間取りの御要望でも多い広々とした広々としたLDKになります。
ですので、わざわざわずか数分間の作業のためだけに
100万円以上のコストをかけるのは勿体無いではないかと
考えております。
いかがでしたか?
取り急ぎ、カット出来そうなポイントを
簡単にご紹介させていただいたのですが、
「確かになぁ」と思っていただけたでしょうか。
ぜひ皆様の家づくりの参考にしていただき、
予算を圧迫しない幸せな家づくりを叶えていただきたいと思います。