65歳以降を老後であると考えると、
老後の最低生活費がどれ位かかると言われているか、
ご存じでしょうか?
夫婦2人で約22万円が必要であると言われています。
頭に浮かんだ金額と比べるとどうでしょう?
私は、結構かかるなぁ・・・という印象でした。
しかも、この22万円の中には居住費が含まれておりません。
そうすると、もちろん賃貸に住まれている場合であれば
賃料が別途でかかりますし、
家を建てた方でも、ローンが残っていれば、
支払い終えるまでは、ローンが別途でかかってくることになります。
他にも、趣味や娯楽費用、子や孫への援助といった
ゆとり費用まで上乗せして考えなくてはいけません。
一方で、支給される年金は、
年収500万円のお父さんと、
専業主婦だったお母さんというご家庭の場合、
2人合わせて約22万円ぐらいだと言われているのですが、
ゆとりある老後を過ごしていくためには、
とてもじゃないけど年金だけでは充分だとは言えません。
ましてや、
これからは支給される年金の額が、
どんどん減っていく可能性も大いにあります。
では、今後不足するかもしれない老後資金を
どうやって確保していけばいいのか?
もちろん、老後を迎えるまでに直面するであろう、
子供の教育資金や親の介護費なども踏まえながらです。
①65歳までにローンが完済出来るように家を建てる!
まず、あなたがすべきことは、
なるべく65歳までにローンが完済出来るように
家づくりの予算組みをすることです。
老後の最低生活費と言われている22万円には、
居住費は含まれていないわけですし、
出来るだけ長く働くようにすべきではあるものの、
元気で働き続けることが出来るかどうかは、
誰にも分からないからです。
そう考えると、
家づくりの際、必要以上に高額な土地を買ってしまったり、
必要以上に広い土地も買うべきではありません。
必要以上に広いお家もつくらないほうがいいでしょう。
②個人型の確定拠出年金に積み立てる!
1のコトをしっかり頭におき、
賢く家を建てることが出来、
家づくりの予算を圧縮出来たとしたら、
その浮いたお金を、
個人型の確定拠出年金に積み立てることをオススメします。
個人型確定拠出年金と言われても、
ピンと来ないかもしれませんが、
簡単にお伝えするならば、
国民年金や厚生年金にさらに上積みして掛ける年金です。
例えば、iDeCoと呼ばれている
個人型確定拠出年金であれば、
会社員の場合、毎月23,000円を上限として
加入することが出来ます。
そして、毎月23,000円を積み立てていけば、
その掛け金を所得控除してくれるし、
預けたお金から運用益が生じたとしても、
その運用益に対して通常かかる税金(約20%ぐらい)が、
一切掛からないようになっています。
また、積み立てた年金を受け取る時も、
退職金控除や公的年金控除の対象となるため、
ほぼ無税で受け取ることが出来ます。
それゆえ、
家づくりの費用を少しでも浮かせて、
その分を今のうちから積立てていくということも重要です。
③正社員として共働きで頑張る!
そして、3つ目のポイントは、
正社員として共働きで頑張っていくということです。
収入額にもよりますが、
厚生年金を夫婦そろってしっかりと払っていけば、
支給される年金が一馬力の世帯よりも
10万円ほど増加する可能性があるからです。
共働きで協力しながら、
老後資金としてもらえるお金を、
最大化していただければと思います。
しかし、共働きで働いていれば、収入も多くなり、
銀行もより多くのお金を家づくりの際、
貸そうとするでしょう。
建築会社や不動産会社からも
予算アップを促されるかもしれません。
しかしながら、その選択は、
先が予想できない将来に、たくさんの問題をもたらす
危険な要素となってしまうかもしれません。
しっかりと先まで見据えた
資金計画とライフプランを立てながら、
賢く家づくりを行っていただければと思います。