室内の中心になるリビングダイニングキッチン。
誰もが一番キレイに保ちたいと考えると思います。
しかし一番キレイになりにくいのもリビングダイニングキッチンです。
家族みんなが、
寝る時間以外の時間を多く過ごすことになるのが、
このリビングダイニングキッチンなので、
新築の時同様にキレイに保つことは難しいことかもしれませんが、
実は合理的に間取りを考えれば、
ずいぶんと片付けやすく、
そして掃除しやすい家にすることが出来ます。
リビングダイニングキッチンが
ゴチャゴチャなってしまうのには、
2つの主な原因があります。
■その1:「収納のつくり方」が悪い
これは、前回お伝えさせていただいた内容ですが、
散らかる最大の原因は、収納のつくり方が悪いことです。
そして、これを解決する方法は、
管理しにくい奥行きが深い収納をつくらず、
逆に、管理しやすい奥行きが浅い収納をつくることです。
特に、リビングダイニングキッチン周辺には、
細々したものばかりあるわけですからね。
■その2:「子供部屋の場所」が悪い
リビングダイニングキッチンにある荷物の多くは、
子供達のモノではないでしょうか?
リュックやランドセルといった学校道具に、
習い事などの教材に教科書、
マンガやおもちゃや趣味のモノ、
パジャマや制服、普段着、など。
リビングダイニングには、
これらの荷物が雑然と置かれ、
徐々に足の踏み場すらない状態へと変化していく
というのが、家を建てた多くのご家庭の現実です。
子供部屋は2階じゃなくてはいけないのか?
いつの頃からか、
子供部屋は2階につくるという当たり前が、
家づくりのルールの1つのようになっておりますが、
本当に正しいのでしょうか?
実は、この当たり前こそが、
リビングダイニングを散らかしてしまう
大きな原因となってしまっています。
おそらく子供たちは、
中学に進学する頃までの間は、
2階にある自分たちの部屋を、
それほど使うことはないのではないでしょうか?
その理由を、
自分の子供の頃を思い出して考えてみて下さい。
リビングでみんなと一緒にいる明るい空間から、
1人で2階で過ごすのが怖いから。
親から離れた場所で過ごすのが嫌だから。
いちいち2階に上がるのが面倒だから。
もしくは、その全てなのかもしれません。
しかし、そのしわ寄せは、
リビングダイニングが散らかってしまうという
ところにやってきてしまいます。
ですので、
合理的に間取りを考えるのであれば、
子供部屋を1階につくるという選択肢も
あってはいいのではないでしょうか?
子供部屋を1階につくれば、
子供が自分たちの荷物を、
部屋に持っていってくれやすくなりますし、
自分の部屋を使ってくれやすくもなります。
親の近くで過ごすことが出来るからです。
結果、
リビングダイニングに散らかる荷物が
少しでも少なくなるのではないでしょうか?
せっかく高いお金を出して建てた家を、
ずっとキレイに保ち続けやすくするためにも、
今までの家づくりの固定概念に縛られず、
頭を柔軟にして家づくりをしていただければと思います。