日当たりの良し悪しに関わらず、
明るくて住み心地に優れた家にするために
吹抜けをつくったりなど、
現実的に住みやすい家にするためには、
掛けるべきコストというものがあります。
また、耐震や断熱といった
隠れて見えなくなってしまうところにも、
しっかりコストを掛けておくべきだと考えます。
このように、
家づくりには確実に掛けておくべきコストというものが存在しますが、
それにともなって、家づくりのコストも単純に上がっていってしまいます。
予算に限りがない方は気にしないでしょうが、なかなかそうはいきませんよね。
では、どうするべきでしょうか?.
答えは1つ。
削れる部分は、削る工夫をしていくということです。
とはいっても,使用する材料のグレードを下げたり、
そもそも使う材料を変えたりするだけでは、
思っているよりもコストが変わらない事が多々あります。
もっと根本的なところからしっかり見つめ直していく必要があると思います。
それは、
家の面積を小さくするということです。
そして、そのためには、
「廊下」「部屋数」「部屋の広さ」
この3つの無駄を省くようにすることが非常に重要です。
まず廊下についてですが、
どのような家づくりにしたいかお伺いした際に、
「廊下があるのが絶対条件!」
という方はあまりいらっしゃらないと思いますが、
普通の家には基本廊下がつきものですよね。
その当たり前にプランされている廊下にも、
部屋と同じようにコストがかかっているので、
廊下が増えれば増えるほど家の価格は高くなってしまいます。
ですので、
廊下を限りなくゼロにすることが
家のコストカットには必要不可欠になってきます。
「そんなことできるの?」
と思われるとおもいますが、
設計の工夫で可能です。
次に部屋数についてですが、
前回のブログでもお話させていただきましたが、
家を2階建てありきで考え、
個別の部屋は2階だという固定概念に縛られてしまうと、
ほとんど使うことがないであろう客間を1階につくってしまいます。
しかし日常で、客間は月に何回使うでしょうか。
そのような
使用頻度が低くなるであろう部屋は、個別でつくらないということも、
家のコストカットには欠かせない要素となります。
6帖の部屋を1室カット出来れば、
120万円以上ものコストカットになります。
続いて部屋の広さについてですが、
寝室はどの位の広さが必要とお考えですか?
「寝室はゆったりと10帖位は欲しいなぁ」
とおっしゃる方もいますが、
そこにはなにを置きますか?とお聞きすると、
明確に返ってくる答えは「ベット」くらいです。
まず10帖の部屋に、
ダブルベットを置いたとしても
かなりの余白が出来てしまいます。
だいたいの方にとって寝室は
ただ寝るだけの部屋ではありませんか?
休みの日に、
寝室でゴロゴロするのが好きな方もいらっしゃると思いますが、
ベットから落ちてまでゴロゴロしませんよね。
そのような部屋のために、
使わないスペースをわざわざもうけ、
余分なコストを掛ける必要があるのでしょうか?
ちなみにダブルベッドしか部屋に置かないのであれば、
4.5帖の部屋や、そこまで縮めなくても6帖もあれば
充分に置くことができます。
もし、その余白となる4帖を縮めることが出来れば、
それだけで70万円以上ものコストをカットすることが出来ます。
いかがでしょうか?
家のコストをアップさせずに、
本当に住みやすい家にするためには、
現実的に考えると、
これら3つの場所に生じるであろう無駄を、
最大限にカットしていくことが必要不可欠だと思います。
コストをアップさせて、広さと住みやすさの両方を妥協しない家にするか?
広さを考え直して、コストと住みやすさに妥協しない家にするか?
迷った時はご相談下さい。