高畠町観光協会

高畠の見所
 昭和縁結び通りのなかごろに、辺りを圧するような雄大な大日如来石仏がある。材質は凝灰岩で、高さ5.4m、端正な顔立ちの堂々とした座像である。
 旧二井宿街道に面した鞘堂には、古下駄・ぞうり・わらじがたくさん奉納され、特に4mあまりもある大わらじが目をひく。
 昔、旅の安全と、仏の慈悲願い奉納されたものでないかと思われる。また、1月中旬には、裸の若連が雪の中、大わらじを担ぎ町内をねりあるく、「大日如来わらじみこし祭」が行なわれる。夜には、「大さいと焼」が屋代川河畔に繰り広げられ五穀豊穣、家内安全を祈りながら燃え上が炎は盛大で高畠の冬の風物詩となっている。
 現代日本児童文学の先覚者、浜田広介は、明治26年高畠町一本柳に農家の長男として出生。米沢中学(現、県立米沢興譲館高校)から、早稲田大学英文科に学んで、童話一筋50余年。一千篇に及ぶ殊玉の作品を世に残し、日本のアンデルセンと称えられている。
 処女作「黄金の稲束」をはじめ「むくどりのゆめ」「ないた赤おに」「りゅうの目のなみだ」など、その童話の母胎は、豊かな自然に恵まれたふるさとと、母親への深い愛情といわれている。
 昭和47年に高畠町初の名誉町民に推挙されたが、翌年秋、80歳で永眠。素朴で純情善意に満ちた詩情豊かな広介童話を21世紀の未来に伝えるために、浜田広介記念館は平成元年5月に建設された。
 広介の遺品、生原稿などが展示されているほか、童話ルームでは、マルチスクリーンで上映される、「ないた赤おに」や読書ルーム、喫茶コーナーもあり、子供たちはもちろん、大人の方にも楽しんでいただける施設である。

※浜田広介−1893.3.5〜1974.11.17

浜田広介記念館HP