中米買付けニカラグアの旅2日目「サンホセ農園が取り組む自然環境と将来への配慮」

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サン・ホセ農園でも今年はもう収穫が終わっていましたが、農園を歩きながら エウドロさんから新たな取り組みや、今後のビジョンを聞くことができました。

↑こちらはサンホセ農園のウエットミルといって収穫した果実から、中身の種を取り出す処理をするところです。
ここでの水洗処理には綺麗なお水が必要になってくるのですが、去年には新たにコンクリートの水路が建設され、今ではより綺麗なお水で処理できるようになっています。


また、ウエットミルの下の場所に下りてみると、こんなお山が出現!!

なんだと思いますか??


実はこれ、剥ぎ取られた果肉の部分が大量にベルトコンベアを通って山積みになっているんです。
↑この写真なら大きさが分かるかな??
去年までは、お水を使って処理していたため この場所に居るだけでも耐えられない独特な臭いがたちこめていたのですが、国からの要請により川から100m付近には生活用水を含めた汚水や栄養分を含んだ水を流してはいけないという新たな条件が加わり、今年からは水を使わずこのベルトコンベアのローリングの動作により下まで運ばれています。
その結果、ツーンとくる去年までの強烈な臭いも驚くほど ごくわずかになっていました。


↑その下に降りて行くと、サンホセ農園の広大な敷地が広がっています。
そして農園内に間隔を置いてこのような貯水タンクを数ヶ所設置し、栄養分を含んだ汚水を去年までは少しづづ浸透させて地面へ返していましたが、今回からはコンクリートで囲み地面に流れ出ないようになっていました。

そしてこの栄養分を含んだ液体はどうなるのかな?と思っていたところ、そこはやっぱり無駄にはしません。

逆に水を使わなくなったお陰で、ここに貯まる果肉を処理した液体は、以前より濃く凝縮した液体肥料へと姿を変え、これを農園へまいてコーヒーの木の新たな栄養にしているそうです。

ここで注目してほしいのが、ただ川に流してしまえば「汚水」になるものを、このように知恵を働かせて仕組みにをつくることで再利用でき「液体肥料」にしているわけです。

またここで出来た液体肥料は農園にまく液体肥料の全10%ほどを占めており大事なコーヒーの栄養源になっていることがわかります。


話は変わりますが、去年までこのサン・ホセ農園ではいっさい化学肥料を使わない自然農法、すなわちオーガニック農法で栽培してきましたが、だいぶ古木が増えてきたこともあり、このままではコーヒーの木たちの元気が足りなくなってしまうということで今年から液体肥料を少量まいています。

こんなこと言うと、皆さんにはマイナスイメージに伝わってしまうかも知れませんが、僕はそうは思っていません。

このまま栄養分をとれないコーヒーの木が枯れてしまうことのほうが悲しいですし、液体肥料といっても、さきほど説明したコーヒーの果汁からできた液体肥料や自然に優しい科学肥料を少量だけ適切なタイミングで使うわけで、
そうすることでコーヒーの木が元気に育って、次の年も美味しいコーヒーの実が結実してくれることのほうが嬉しいと思います。

こんな考えはどうでしょう??それでも無農薬じゃなきゃいけないかな??

また、通常サンホセ農園では毎年1万本の新しい苗木を植えていますが、今年は古木を減らして、倍の2万本を農園に植えて行くそうです。

一時的に収穫量が減ってしまうリスクはありますが、コーヒーの木たちの若返りをはかって、近い将来にはまた新たな風味のコーヒーに成長しているかもしれませんね!

後を継いだ若い農園主の こういった更なる挑戦が今後も楽しみです。

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