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売上を極大に、経費を極小に(入るを量って、出ずるを制する)

 経営とは非常にシンプルなもので、いかにして売上を大きくし、いかにして使う経費を小さくするかということに尽きます。

 利益とはその差であって結果として出てくるものにすぎません。したがって私たちは、いつも売上をより大きくすること、また、経費をより小さくすることを考えていればよいのです。

 ですから、原材料費は総生産高の何%でなければならないとか、販促費はこれくらい必要だろうといった常識や固定概念にとらわれてはなりません。

 売上極大、経費極小のための努力を日々創意工夫しながら粘り強く続けていくことが大切なのです。


反省ある人生をおくる

 自分自身を高めようとするなら日々の判断や行為がはたして人間として正しいものでるかどうか、驕りや高ぶりがないかどうかを常に謙虚に厳しく反省し、自らを戒めていかなければなりません。

 本来の自分に立ち返ってそんな汚いことをするな、そんな卑怯な振る舞いはするなと反省を繰り返していると、間違いをしなくなるのです。

 忙しい日々を送っている私たちは、つい自分を見失いがちですが、そうならないためにも意識をして反省をする習慣をつけなければなりません。そうすることによって自分の欠点を直し、自らを高めることができるのです。


小善は大悪に似たり

 人間関係の基本は愛情をもって接することにあります。しかし、それは盲目の愛であったり、溺愛であってはなりません。
 
 上司と部下の関係でも、信念もなく部下に迎合する上司は一見愛情深いように見えますが結果として部下をダメにしていきます。これを小善といいます。小善は大悪に似たりといわれますが、表面的な愛情は相手を不幸にします。

 逆に信念を持って厳しく指導する上司は、煙たいかもしれませんが長い目で見れば部下を大きく成長させることになります。これが大善です。真の愛情とはどうあることが相手にとって本当に良いのかを厳しく見極めることなのです。


動機善なりや、私心なかりしか

 大きな夢を描き、それを実現しようとするとき、動機善なりやということを自らに問わなければなりません。

 自問自答して自分の動機の善悪を判断するのです。善とは普遍的によきことであり、普遍的ということは誰からみてもそうだということです。

 自分の利益や都合、格好などというのではなく、自他ともにその動機が受け入れられるものでなければなりません。

 また、仕事を進めていく上では、私心なかりしか、という問いかけが必要です。自分の心、自己中心的な発想で仕事を進めていないかを点検しなければなりません。

 動機が善であり、私心がなければ結果は問う必要がありません。必ず成功するのです。


心に描いたとおりになる

 ものごとの結果は心に何を描くかによって決まります。

 どうしても成功したいと心に思い描ければ成功しますし、できないかもしれない失敗するかもしれないという思いが心を占めると失敗してしまうのです。

 心が呼ばないものが自分に近づいてくることはないのであり、現在の自分の周囲に起こっているすべての現象は自分の心の反映でしかありません。

 ですから私たちは怒り、恨み、妬み、疑いなど否定的で暗いものを思い描くのではなく、常に夢を持ち明るくきれいなものを心の中に描かねばなりません。そうすることにより実際の人生も素晴らしいものになるのです。


一日一日をど真剣に生きる

 人生はドラマであり、一人一人が主人公です。

 大切なことはどういうドラマの脚本を書くかです。運命のままにもてあそばれていく人生もあるかもしれませんが、自分の心、精神というものをつくっていくことによって、また変えていくことによって思い通りに描いた脚本で、思い通りの主人公を演じることもできるのです。

 人生というのは自分の描き方ひとつです。ボケっとして生きた人と、ど真剣に生きた人とでは脚本の内容はまるで違ってきます。

 自分というものを大事にし、一日一日、一瞬一瞬をど真剣に生きていくことによって、人生はガラッと変わっていくのです。