有限会社コンサルネット

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現場主義に徹する

 モノづくりの原点は製造現場にあります。営業の原点はお客さんとの接点にあります。

 何か問題が発生した時、まずその現場に立ち戻ることが必要です。現場を離れていくら理論や理屈をこねまわしてみても決して問題解決にはなりません。

 よく現場は宝の山であるといわれますが、現場には問題を解くための鍵となる生の情報が隠されています。

 絶えず現場に足を運ぶことによって、問題解決の糸口はもとより、生産性や品質の向上、新規受注につながる思わぬヒントを見つけ出すことができるのです。



必要なときに必要なだけ購入する

 物品や原材料を購入する場合、大量に買えば単価が下がるからといって安易に必要以上のものを買うべきではありません。

 余分に買うことはムダ使いのもとになります。たとえ一時的に安く購入できたとしても、これを保管するための倉庫が必要になったり、在庫金利が発生したりといった余分な経費がかかってきますし、更には製品の仕様変更などの理由で全く使えなくなってしまう危険性もあります。

 やはりメーカーはメーカーに徹し、モノづくりそのもので利益を上げることに専念すべきです。必要なときに必要なだけ購入するという考え方が大切です。



倹約を旨とする

 私たちは余裕ができるとついついこれくらいはいいだろうとか、何もここまでケチケチしなくてもというように経費に対する感覚が甘くなりがちです。

 そうなると各部署でムダな経費が膨らみ会社全体では大きく利益を損なうことになります。

 そして、ひとたびこのような甘い感覚が身についてしまうと状況が厳しくなった時に改めて経費を締め直そうとしても、なかなか元に戻すことはできません。ですから、私たちはどのような状態であれ、倹約を心掛けなければなりません。

 出ていく経費を最小限に抑えることは私たちにできる最も身近な経営参加であるといえます。


目標を周知徹底する

 目標を達成するためには、その目標が全員に周知徹底されていなければなりません。つまり、全員が目標を共有化し、自分たちのものになっていることが必要です。

 営業部門でも製造部門でも当月の売上や総生産、差し引き売上、時間当たりなどの数字が全員の頭の中にしっかりと入っていて、職場の誰に聞いても即座にその数値が口をついて出てこなければなりません。

 京セラのアメーバ経営と時間当たり採算制度では目標を全員に周知徹底し、共有化を図ることによって一人一人の参画意識を高められ、これが一丸となって目標達成へ向かうエネルギーとなるのです。



能力を未来進行形でとらえる

 新たな目標を立てるときは、あえて自分の能力以上のものを設定しなければなりません。

 今はとてもできそうもないと思われる高い目標を未来の一点で達成するということを決めてしまうのです。

 そして、その一点にターゲットを合わせ、現在の自分の能力をその目標に対応できるようになるまで高める方法を考えるのです。

 現在の能力をもってできるできないをいうことは誰でもすることです。しかし、それでは新しいことやより高い目標を達成することなどできるはずがありません。
 
 今できないものを、何としてでも成し遂げようとすることからしか、高い目標を達成することはできないのです。



健全資産の原則を貫く

 京セラでは不良資産を発生させることを厳しく戒めています。必要なときにいつ様なだけ買い入れること、必要なものだけを創ることが原則です。

 余分なものを買ったり、余分なものをつくったりすると不良在庫を発生させ、ムダな経費を使うことになります。

 しかし、万が一不良資産が発生した場合には、直ちにこれを処理することです。一時的には損失を出すことになりますが、目先の数字にとらわれず勇気をもって不良資産を処理しなければなりません。

 これをせずに問題を先送りするとさらに大きな損失につながります。経営は常に健全な資産状態で行われる必要があるのです。