獅子宿燻亭10

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  • 五所神社所蔵の獅子のタテガミ 獅子宿燻亭10 https://samidare.jp/shishi10/

     白ヤクのタテガミの仮取り付けが完了し、これから本取り付けに入る。 依頼者に写真を送り承諾を得た。 タテガミを取り付ける前とは神聖な別ものに感じ、見えている部分を強調し、またサ イズ感を増し威嚇効果がある。タテガミのなびき方で表情が七変化するのも魅力だ。 白ヤクの毛色は少し黄色かかり、体温を感じる色合いである。 これが時間経過、強い日差しや雨や嵐、ホコリやお神酒被り等が影響し 金色のタテガミに化学変化していくのだろうか。 この頭部のタテガミや鼻髭、頬髭、耳の下の毛は黒獅子の持つキャラクター性に重要な もので、無くてはならないものである。特に鼻髭については来客に尋ねられる部分で いつしか鼻毛から「龍の鼻髭」と言い換える事にした。神事の際、神主が振る「大麻」 (おおぬさ)と呼ばれお祓いに用いられる道具の役割をしていると考えられる。獅子 舞で「見返し」という、頭を90度振る所作は、正に払い清めの動作なのだろう。 新調した獅子頭のタテガミや鼻髭も歯打ちの際に歯で噛んで切れたり抜けたりと短く なっていく。真っ新なヤク毛に取り換える事によって獅子も生まれ変わってパワーを 回復したような印象を受けるものである。
    2026.03.10
  • 五所神社竹田吉四郎獅子のタテガミ

     獅子頭のタテガミを植え替えし、獅子舞に復帰してもらう事になった。タテガミのない竹田吉四郎 の獅子頭は稀有の機会なのでご覧いただこう。 獅子頭内部の記名が塗り替えで抹消されたが五所神社所蔵の昭和初期の竹田吉四郎の作である。 その後平成に入り太田康雄作、渋谷作の一作目が奉納され、現在は元警護の方が奉納された渋谷二 作目が主流となり獅子舞に用いられている。 集中して一つの獅子頭の使用に関し、複数の獅子頭を使用することをご提案させていただき、竹田 吉四郎作も復帰させることと相成った。その獅子頭は昭和・平成と長きに渡り太田康雄作の獅子頭 と共に例祭の獅子舞や黒獅子祭に使用されてきた馴染みの獅子頭である。私もこの竹田作の獅子が 気に入り一作目の制作の際、この獅子をモデルに制作させてもらった。 現在、竹吉作の獅子頭の白ヤク毛のタテガミは黄金色に染まり貫禄を放っているが、だいぶ毛量 も減ったので復帰のきっかけにタテガミを植え替えする事になった。 かなり以前、鼻から歯にかけて破断していたが、FRPにて修理を完了している。 まず、タテガミを散髪した。絡まった毛は廃棄し、長目のものはグルーで溶着し纏めた。 獅子頭オタクにとってこのタテガミは貴重なコレクションとなり、再活用にもなるのだ。 昭和初期に制作されたこの獅子頭のタテガミの取り付け方は、8mm程の深さの穴をあけ、木綿糸 で束ねたヤク毛を穴に挿し込み、直径5mmの竹のダボを漆又はボンドを着けて打ち付ける。 現在は熱でグルーを溶解して固める方法を用いている。ダボを使う方法より多くの毛を植え付け ることができるからである。 頭部には3cmごとに三列、耳の下は二ヶ所、牙の真上の頬に二ヵ所、鼻ひげは大きな穴が一箇所 づつ植え付けられていた。以前から古い獅子舞の写真を見るとタテガミが多用される傾向があり 獅子の顔を覆い隠される。歯打ちや風になびいて見える白と黒、金と朱のコントラスト目尻や唇 のめくれ等、タテガミ多用の黒獅子には見飽きる事がない。 これから復帰を期して新しいタテガミを植え付けるのだが、今回は真っ白なタテガミを少し生成色 に染めて仕上げる事にしている。昭和初期、齢98の獅子頭にはその年月を経てきた労苦に似合う 色にしたいものだ。上手く染まることを願っている。 独特な獅子の舌の形状は舌にお神酒を注いで為の形。 渋谷作二作目はこれを見逃して舌を整形し直す失敗をした。
    2026.03.09
  • 長井市道の駅「川の港ながい」にて獅子頭展開催中

    2026年2月28日より「川の港ながい」にて獅子頭展示が始まった。 来月15日までの開催。獅子頭は総宮神社大正15年町田与四弥の作1頭 と獅子箱、獅子幕、そして当工房作6頭である。 当工房の作は個人蔵の黒獅子頭で 1.R氏所蔵の獅子頭(総宮型) 2.Y氏所蔵の獅子頭(総宮型) 3.後藤氏所蔵の獅子頭(歌丸型)4.飯澤氏所蔵の獅子頭(成田型) 飛び入り飯澤氏所蔵成田型小獅子 5.獅子頭木地(総宮型元治元年モデル) である。 長井市観光協会 ライブペイントの情報はこちらから https://samidare.jp/ta-nagai/note?p=log&lid=556726
    2026.03.04
  • 西高玉稲荷神社型の昼獅子進捗

     五十川薀安神社型三頭の制作を一旦養生休止し、西高玉稲荷神社型の昼獅子の 彫り込みに入った。2024年2月に制作を始め丁度二年目になる。 昨日計測すると重さは6.4kg有り總宮型の仕上がりの重さになるが、これにFRP や漆工の重さやタテガミ、舌が加わると7kgを超えてしまう。 もうひと頑張りして軽量化をしたいものだ。一作目では顎の厚い部分を空洞にし て軽くしようと試みた。 今回はなんとか巻毛眉の内部を空洞化出来ないものかと企んでいるが逆に仕上げ の補強の重さが加わプラマイゼロになるだろう。結局、内側から彫り込んで軽く するしかないだろう。 この獅子頭の面白さは角度が違うと表情がガラッと七変化する獅子である。眉毛 も左右非対称で比べると違った巻毛の動きを彫り込まれている。長谷部吉之助の 作で今回二作目を制作させてもらえる機会を頂いたので気合を入れて臨んでいる。 額にキレの良い連続した彫りがあり、制作者権限の元で今回一本増やさせてもら った。仕上げればタテガミで隠れるが目印になるだろう。昼獅子を仕上げてから いよいよ超大型の夜獅子の彫り込みに入る。 軽量化のため桐で制作した獅子の舌を空洞化した。底の平面部分からと先の部分を 切って内部を削り取ったが、舌を固定する際のボルト固定に強度に懸案が残る。 顎と舌部の接着はFRPで張り合わせるが、多めに使用する事で、結局減量効果が あったのか疑問である。舌の重さは250gになった。
    2026.02.22
  • 五十川の獅子頭制作三頭目

     昨年11月から成田五十川型の獅子頭の制作を進め2月13日から三頭目の荒彫り に入った。 春の雪解けの様に制作が進み、もう三頭目は内部を13kgまで削り持ち運びが容 易にしてある。 頭部が三頭目の三女(仮名)は頭部に損傷や大きな割れも発生せず繊維も絡み 合い良好な木地だったが左頬に大きな節が有り、正に玉に傷だった。節の部分は 3cm彫り込み別の材をはめ込んで修正した。仕上げの際にFRP補強と漆の工程で 布張りし強化する予定である。 表皮スレスレの部分に木取りして他の木地とは違い木地がまだらに青味かかって いる。 しかし三女用に木取りしていた顎の中央に鉄砲(カミキリムシの穴)があった。 その部分を切開し当て木をして修正した。FRP(強化プラスチック)でカバー出来 るが念の為、次女の獅子とすり替える事にした。次女の頭部前歯から鼻の中央に既 に木取りの際に、収縮の割れが生じていたので補欠降格とした。 偶然だが次女は渡部 亨作の獅子と似ている。モデルの獅子を選択するに平吹獅子と 渡部獅子を拝借し検討する事になった。渡部獅子の表情は平吹獅子と比べても決して 勝とも劣らずの逸品だが、表情から醸し出す「品」や「彫り込みの深さ」の違いを感 じる。 次女はFRP補修で振り獅子にも参画可能だが、今後の様子を見ることにした。 生まれたての巨大な三頭を一列に並べてみると、さすがに迫力が伝わってくる。 それぞれの表情に微妙に揺らぎが有り、またモデルの母獅子の血脈を感じるようだ。 再び制作が始まるまで、三獅子は眠りに入った。
    2026.02.19
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