朝日町上郷松原の厳島神社の獅子舞

  • 朝日町上郷松原の厳島神社の獅子舞
 先日朝日町観光協会の事務所にお邪魔した際、そのお話の中で朝日町上郷松原の厳島(いつくしま)

神社の途絶えてしまったという噂の獅子舞の情報が見つかった。

いずれも「広報あさひ」の記事でネットの検索力の威力を思い知る次第である。




「山形県朝日町上郷松原厳島神社獅子舞」で検索してみると古い順に1966年、昭和41年の記事に

いくつか厳島神社の記事が現れた。



次は1981年、昭和56年



そして1990年、平成2年の記事には獅子舞の写真があった。



その写真の獅子頭は写真の解像度が低く判別が難しいのだが、直観的にアウトラインが隣の地区の

杉山の獅子頭の印象である。獅子幕も朝日町の獅子舞独特の幕の内側に竹などでドーム型に形に

広げる様式である。獅子頭を頭上より低く構え片足を突き上げて獅子頭を前後させる杉山の獅子

舞同様のスタイルである。

幕の模様は「毛卍(けまんじ)」獅子の毛を紋様化したもので、白鷹の獅子舞で口取り役が着る長半

纏を着用している人も写っている。獅子幕を代表役二人が持って獅子舞の進行を導いている。



杉山の神明神社の獅子頭は江戸後期初代長井の勧進代の仏師 遠藤盛助、二代目を渋谷正斗が制作している。

獅子舞も杉山同様の、白鷹の獅子舞が伝承されたと推測される。杉山地区のすぐ手前は白鷹町大瀬の稲荷神

社である。


1981年の記事では「朱塗りの一対の神楽」と記され20kgの獅子頭が二頭あるという事になる。

獅子頭の重さが20kgでは無く巨大な獅子幕の重さが加味されている事なのだろうと想像する。

また「一対の神楽(獅子頭)」が存在することを意味し、未知の獅子頭との出逢いの楽しみが二倍にな

った。

又、盛助獅子と出逢えるのではないかと思うと、雪解け春が待ち遠しいのである。

2023.02.19:shishi9:[コンテンツ]

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