晩秋の色濃い週末にかけて獅子宿にいろんなお客さんが訪れた。
長井マラソンに訪れたタンザニアの選手団の方々が獅子宿の獅子頭見学に訪れた。
東京オリンピックでタンザニアのホストタウンを務めたご縁もありの交流の来訪だったのだろう。
プロポーションが良いので決まるアンフォンスさん 獅子とソックスを赤でコーディネート
往年の名選手ジュマ・イカンガーさん率いるコーチ、男女4選手の計6選手。男子マラソン
東京五輪7位、ロンドン世界陸上3位のアルフォンス・フェリックス・シンブ選手も獅子頭を持って
獅子振りを体験した。ライオンの住む獅子の本場アフリカの方々にとって獅子宿の獅子頭はどう映っ
たのだろうか? 彼らの引き締まった身体と獅子頭のコントラストが、また違った獅子舞に見えてくる。
将来、長井の獅子舞がアフリカのタンザニアの地でライオンと対峙するかも知れない。
お次は、情報誌の写真撮影のロケである。
カメラマンとスタッフ、モデルの三人の兄弟が囲炉裏で楽しく食事するシーンの撮影である。
小学生高学年の兄と妹さんと年少さんの次女の三人での撮影だが、両親やスタッフの方々と子供たちから
良い表情を引き出す為の攻防戦が見ものだった。
子供には大人の事情は通じない
なんとかなだめて撮れ高の確保
身体に重い障害を持つ娘さんも見学に訪れてくれた。上山のゆきわり養護学校の高等部に在籍で、意外にも
お住まいは、私の住居の近所で祖父は知人の方だった。地元長井の獅子舞が好きで夢が叶ったのだという。
お母さんと担任の先生が同伴してお世話していただいた。
獅子宿の古い建物には敷居や段差が無数にあり、車椅子の店内移動は難しい。
しかし意外と難関の玄関を越えると幅の広い廊下なので奥まで移動出来た。残念ながら娘さんが目が覚めず
講義は直接ご覧になれなかったが、先生が代わりに動画撮影で見学できただろう。
短い時間だったが貴重な出会いと色々考える機会を戴いた。
昨今の新しい公共の施設などでは、バリアフリー化されている施設が多いが、当店の130年前の建物では高
齢者や身体に障害を持った方々の配慮がまだまだ。今後店内アプローチの改善を考えるきっかけになった。
ちょっと場所が遠い話だが、パリのケ・ブランリー美術館に展示している当工房の獅子頭に珍しいお客が訪
れたという情報が入った。
なんと秋田名物の来訪神ナマハゲである。獅子が驚いて口をアングリ開けて怯えているように見える。
岩手のチャグチャグ馬っこも凱旋門を闊歩したというニュースもあった。
コロナ禍もようやく変化の実感ありである。
生のナマハゲ襲来「オシシはいねガー?」
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