鹿頭を被り、背中に長い二本のササラを担いで太鼓を鳴らし勇壮に踊る、あの鹿踊りの頭である。


岩手の鹿踊の鹿かしらのコレクションは四頭目であるが、微妙に型が違う。これらの違いの判別が出来る
ようになるには、まだまだ時間と授業料が掛かるだろう。


鹿頭には年代はないが作者名が有り、大船渡市猪川町 今野喜一の作と残されていた。実際に踊りに用い
られたのではなく、台座も作られ角も半割りされず展示用として作られたものである。前回入手した鹿頭
は踊りに使われたもので、鹿頭本体以外のタテガミや幕や飾りは無かったが、展示用という事もありフル
セットだったのが大変貴重である。さらに衣装も付随すれば完璧な資料だっただろう。
これからコレクション計画に置賜の獅子踊りの資料を作ろうと考えているので参考になる。
笹崎の鹿踊りは震災で鹿頭や衣装一切合切を流されたが、様々な助成を受け復活している。これからこの
鹿頭に秘めた歴史と想いを調べてみようと思う。
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