高畠町露藤の獅子頭

  • 高畠町露藤の獅子頭
午前中に米沢市竹井で獅子頭を拝見し、午後から移動し高畠町露藤に訪れた。







露藤の白鬚神社の例祭が7日で、朝一番神社境内に訪れてみた。昨年も来てみ
たが祭りは終わっていた。獅子頭について尋ねると、獅子頭を管理している方
に声を掛けてくれた。平間家で獅子頭を管理している事を資料で調べていた。
獅子頭は白鬚神社に合祀された熊野神社の所蔵で、境内に小さな祠があり、
そこに安置されている筈だったが無く、担当の若い衆が別の場所に保管して
いた。祭りの後に改めて拝見する約束をして神社を後にした。そして12日午
後に獅子守りの平間家にお邪魔した。










何故か獅子頭内部が黒く塗られている・・黒く塗る意味とは?




獅子頭の箱のフタに明治20年と記名が書かれているだけで彫り師の情報が無
かった。しかし獅子頭の中が黒く塗られている事に気付いた。内部を黒く塗
られている獅子頭は稀で、憶測を呼ぶ特徴である。白鷹町鮎貝の古い一対の
獅子頭。次に川西町西大塚の薬師堂の赤獅子だが、作風が鮎貝の獅子とそっ
くりで同じ様に内部が黒い。そしてこの露藤熊野の獅子頭も黒く塗られてい
るので同じ作者とも考えられる。しかし、獅子頭を分析すると米沢市関根の
羽黒神社の獅子頭の作者 桂八 慶應2年の作と考えられるので、鮎貝の獅子頭
の作者とは一致しないようだ。しかしながら内部の黒に付いては気になる手
法である。



二十歳の大仏師 桂八の作は米沢市花沢町熊野神社、笹野観音、広幡の一宮神
社、川西町時田浮島神社、川西町堀金 證誠寺の獅子頭と推測している。




2019.09.13:shishi7:[コンテンツ]

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