獅子舞は夕方、薄暗くなってからの出獅子だが、神社番の方が準備万端の様子で詰めていた。
神殿には獅子頭が二頭幕を付けてもらい、デンと出番を待っている。
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こちらの神殿彫刻も見事で、越後の匠の龍や象の木鼻彫刻である。
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獅子頭の内部を見せてもらうと記名が残っていて、向かって左が南陽市法師柳の佐藤耕雲だった。
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記名には 昭和三十五年八月吉日 彫師 佐藤耕雲 塗師 竹田義一とあった。 竹田氏は黒沢
坪沼の塗師である。
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右手のもう一頭は 大正九年七月十五日 九野本 小関久蔵の作 塗師 吉田勇蔵で何も長井の
彫師と塗師だった。
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こちらの獅子頭は総宮系なのだが獅子幕が獅子毛なのは意外である。
この獅子の他にも宮守宅に獅子頭があるらしいというので、その獅子と取り替えたのだろうか。
獅子毛の幕ならば神楽獅子系の獅子も所蔵されている可能性もある。
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