獅子舞クラブを創設して早いもので15年経とうとしている。
その際、獅子頭木地を自分が作り、当時PTA会長の江口忠博氏から漆塗りを奉仕して戴き仕上げ
た。
春から獅子舞いクラブの子ども達を募集し10月にむけて企画を練り稽古を行った。
クラブ創設で今でも忘れられないのは、4・5・6年の学年から募集したのだが30人集まった子ども
の中で男子は意外にも一人だけだったという事だった。
後に先生方の特別の勧誘のお力で再募集し、なんとか獅子幕を膨らませる事が出来たのだが・・・
出鼻を挫かれ真っ青になった憶えがある。

本番はPTAの母獅子舞のメンバーや、あやめ太鼓の有志も参加していただき、八尺の大獅子を
からめ確か参加者70名以上の盛大な獅子舞になった。
多くの観客に囲まれた通路から宮笛で現れた子ども達の獅子が今でもハッキリと目に浮かぶ。

その後、毎年5月の黒獅子まつりに招待され参加し続けている。
顔が見えない位豊かだった獅子頭のタテガミも現在は丁度良い長さになってきた。
子ども達も6年生ぐらいになると大人顔負けの歯打ちをする様になり、獅子頭にヒビや割れが
表れ修理を行っている。
今回は特にアゴの舌の端部分に負担が掛かるのだろう・・大事に至る前にFRP(強化プラスチック)
で補強した。更に麻布を貼って補強してこれから仕上げる。
4月連休前から、黒獅子まつり参加に合わせて特訓するのだ。
明日から3月、雪も勢いを逸し日射しも強さを増してきた。
すると気持ちや身体がザワザワしてくる。
なんと言葉で表して良いか・・厳しい冬を耐えてきた者が感じる「萌(もえ)」なのだろう。
黄昏に獅子舞や念仏踊りの笛を吹いて晩酌の肴にして楽しんでいる。
この記事へのコメントはこちら