飯豊萩生土屋家の獅子頭

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3月3日快晴・・獅子頭を拝見に飯豊町萩生に訪れた。

諏訪神社附近に近づくと急に雪が多くなり、道路は2m程の雪の壁である。

土屋氏のお宅は諏訪神社直ぐ北側にある。










獅子頭には記名があったが珍しい事に舌に神社、作者、塗師の名が記されてあった。

大正5年(1916年)10月 木地は小関久蔵70歳の時の作、塗りは二代目江口 保(1883

年~1948年没)33歳の作である。












どちらも長井の住人で、獅子頭は総宮系のボディに目鼻は諏訪神社系のハーフといった

誠に麗しい逸品である。目の縁に朱が入って目ジカラが強調されて視覚的効が高められてい

る。土屋家の西側に屋敷神、山ノ神が祀られ、その守り神として作られたという。











飾り獅子の為破損も無く保存状態もすこぶる良い。漆も塗り立ての様な渋い艶を放ち、金箔も

102年の時を経て程よく輝いている。以前取材した伊藤嘉六の獅子頭と相通ずる創作的な意欲

を感じる獅子頭である。嘉六家の獅子の作者も小関久蔵ではないか?という疑問も頭を持ち上

げてくるが年代的に異なる様だ。


獅子頭について土屋氏が詳しく調べられていた。

山師(木材商)だった土屋家初代の三彌(さんや)(1853年生まれ~1939年没)が、土屋家

の氏神様を祀るため自ら材料を吟味して作らせたものである。

記名に三彌が当時74歳で家族8人で生活の旨を記載されている。材料は栃で此の材料で

2つ用意されたと聞く。

もう一つは深淵の山ノ神神社で、材料を初代三彌が寄附したため毎年兄弟分の意味合いで

祭に招待されていたらしい。


土屋氏が誠に詳しく木地と塗りの作者の年代、獅子頭の寸法、町内の他の神社の獅子頭まで

を調べて戴いていたので参考になり、ありがたい取材だった。






土屋家に伝わる獅子頭は三彌氏の熱い想いと久蔵氏との親睦を通じて仕上がった獅子頭

なのだろう。獅子彫り師、小関久蔵の新たな横顔を垣間見る事が出来た。



小関久蔵氏

昨日の猛烈な地吹雪から打って変わっての快晴・・気温も11℃と一気に春めいた。

日を背に向けるとジワジワ温かくなる。

仕事場に戻るとお隣の雄猫二匹がオヤツをねだりにやってきた。

ほんとに一気に春である。
2018.03.03:shishi7:[コンテンツ]

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