桐材で獅子踊の三獅子頭を創作である。
長井市では河井の獅子踊は途絶えてから10年以上経ってしまっただろうか、昨年は五十川も休止し
てしまった。
平山獅子踊は先日開催された獅子舞シンポジウムに会長が参加されて活動報告を行っている。
勧進代の獅子踊については不明である。
飯豊町では唯一「中地区」の獅子踊、川西町は小松の豊年獅子踊である。
米沢では綱木と梓山の二ヶ所で活動しているだけである。
長井市では豊田と平山、致芳小学校で子供の獅子踊を伝承しているが、後継者に繋がるには
難しそうだ。
獅子踊りは関わって初めて、見えてくるものである。
獅子踊の所作の意味など解説抜きで鑑賞するにはかなり困難だ。
残念ながら動画を見ても難解さが先立って面白さが伝わってこない。
以前、福島の三春の三匹獅子踊の獅子頭を300年ぶりに制作した経験があるが、地元の獅子頭
はない。
獅子踊の獅子頭は張り子で作られていて、破損しても漆の技法で何回も修理可能なので
これからも新調する依頼は事はないだろう。
置賜の獅子踊の獅子頭の形に、共通した流派の形があるように感じられる。
それを調べる為に、作ってみるのが早道なのである。
制作を進めてみた。
たいてい獅子踊の獅子頭には耳がない事に気付く。
鳥の羽根がタテガミになって耳は省略されてしまったのだろうか?
置賜の獅子踊りの牙は下顎にあり、鋭く伸びている。
獅子頭の形状はもとより羽根ミノや衣装、演目、配役や小道具の構成、等等。
その他、県内の村山地区や庄内との比較やルーツと言われる「関東文狭流」栃木県
日光市手岡の獅子踊や会津、越後の獅子踊との比較や類似性を探ってみたいものである。
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