白鷹深山稲荷の初陣獅子。。そして赤崩へ

  • 白鷹深山稲荷の初陣獅子。。そして赤崩へ
連休後半五日・・。

明治の獅子彫り名匠 梅津弥兵衛氏の大町の生家で取材の後、白鷹町深山の稲荷神社に向か

う。

もう少し早く神社に着けば良かったのだが・・・

深山地区内をアチコチ獅子探しているうちに見逃してしまった。

丁度、稲荷神社に入って獅子頭が収まっちゃった所で辿り着いたのである。





昨年、納めた獅子頭は稲荷神社の真ん中でドンと安堵した様子で鎮座していた。





産みの親頼らず無事に初めての渡行を勤めたようである。

お世話になった神主と総代、獅子連の若者たちに礼を述べて戻る。




また今日も風が強い・・。





さて・・七日は米沢市の赤崩錦戸薬師堂の例大祭前日である。

関根の普門院に安置されている薬師像を神輿に乗せて、例大祭の為に薬師堂に御戻りになる。

その神輿の守護をする獅子頭があるという資料を調べてあるのだ。




赤崩地区は米沢市の南部・・赤崩山は総宮神社の山号。

本来は神社ではなく寺にあるものだが神仏分離以前の名残だろうか。

その赤崩の錦戸薬師堂を目指した・・動物的勘に自信があり、どんどん山間を軽トラで登って

いくと辿り着いた。

看板があり、その入り口の手水で水が湧き出てあり、水を汲んでいる方に話しかけて情報収集

する。

取材をして気づくが、どの方も本当に気持ち良く親切に話してくれる。


急な参道を10分程登ると薬師堂があるそうだが、その方は行った事がないそうだ。



直ぐ側の地面は杉葉で覆われ薄暗いのだが、その地面の下から蝉の様なカエルの声が

アチコチから響いて来る。初めて聞く鳴き声だ・・

呼び合う様な鳴き声は、なんとも言えない気品ある調べのようでもある。

なんと急峻でスリリングな参道だ。雪崩らしき跡に、根こそぎ倒れた巨木が根っこを

上にしてひっくり返っている。

ようやくお堂が見えて来るが黒い・・・鬱蒼とした木々の為でなく黒く塗られている様。







大岩を側に従えね黒い薬師堂はひっそり佇んでいた。

お堂は意外と大きく、こんな急な斜面に資材を担ぎ上げよくぞ建設したかと関心する。


お祭りの気配はないので下山すると、また水汲みしている方が来ていた。

笹野から来たのだという。ご飯を炊くときと、お茶の時は必ずこの水を用いるらしい。

皆さん信仰より健康の方に関心があるようだ。






獅子頭に会えるか駄目元で別当の普門院に訪れると、獅子頭が待っていた。

夜七時から氏子が訪れ、神輿にお薬師様を納め移動するのだと言う。

獅子頭も丁度待機して、抜群のタイミングだったようだ。






獅子頭は耳と舌が欠損し、記名も由来も無かった。

この獅子頭については氏子に聞くしかない。


法螺貝もあったので未知の獅子頭との出会いを祝い吹かせてもらった。
2016.05.07:shishi5:[獅子彫り日誌]

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