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盛岡からの帰り道

  • 盛岡からの帰り道
用事で岩手県盛岡に行って来た帰り道

中尊寺に寄ってみた




紅葉は終わってしまったが、苔が青々して美しい

太い杉木立の参道は鬱蒼として薄暗く、映画館の様に眼下の町並みを映し出す

晩秋の日差しが数々の社殿群をライトアップしている





弁慶堂の拝殿に期待した彫刻が現れた

何やら拝殿に大きな像がこちらを睨んでいた







イメージしている歌舞伎の弁慶の僧侶姿とは違う、武者姿だ







至る所に侘び寂びの風景がある

時を経た社殿や、仏の姿、木々や植物、鳥の鳴き声が響く音さえ心に沁み渡る

極楽浄土を再現した金色に輝く金色堂・・怒濤のごとく中世の世界が迫って来た






機会あらば四季折々にこの風景を観たいものだ






















2015.11.23:shishi5:コメント(0):[獅子彫り日誌]

寺社彫刻探訪

  • 寺社彫刻探訪
彫刻家長谷部吉之助の作が白鷹町十王の龍澤寺養蚕神社にあるというので訪れた

小高い丘陵地にあり、荒砥の町並みや朝日山麗の眺めがすこぶる良い・・




入り口に詳しい解説文がある


手が行き届いた庭に鮮やかな紅葉が目を引く

珍しく柵を巡らした蔵があるが、そちらが養蚕神社らしい



雪囲いの鉄パイプが設置されていて、恐らくシートで囲われる直前なのだろう






梁を支える柱の下の基礎に龍が彫り込まれたり、奥の基礎は亀がいる

蔵の扉には見事な漆喰彫刻が施され、素晴らしい左官の技術者の手技を見せていた


コウモリのデザインは稀だ




解説にある様に

長井勧進代の彫刻家 長谷部吉之助、



山形市の仏師 新海惣松、




越後の仏師 菅原鹿蔵    三人の彫刻家の共作とある




彫刻を手掛けた彫刻家の名前が判明している事や解説はほとんど見かけないので貴重だ

三氏の制作の経緯やメイキングなど、数々の謂れ由縁があったのだろう


神社の東が長谷部氏、西が新海氏、本堂の鳳凰が菅原鹿蔵氏とある

腕のある彫り師三人の合作だけに、一見の価値ある彫刻である




特にこちらの鬼面・・お気に入りである

白鷹は隠れ蕎麦屋でも売り込んでいるが、寺社彫刻でも隠れた逸品が存在している

もっと研究を重ね、面白さ素晴らしさを引き出す様なプランを作りたいものだ



2015.11.12:shishi5:コメント(0):[獅子彫り日誌]

タワワニ実る

  • タワワニ実る
伊佐沢の直販市場に旬の色鮮やかなリンゴが並んでいる

最近、午前中のおやつにリンゴを丸かじりしている

今日もリンゴの仕入れに市場に訪れた




いろんなリンゴをの前に試食用のリンゴがあり味見出来るので楽しい

王林という黄緑のリンゴが美味しかったので購入

キズ有りの表示があると更に安い

もう一袋試し食い用のリンゴに2001年を購入した

小振りなので割れやすそうだな

丸々一個だと、腹くっちくなるので割って弟子に山分けするのだ

試しに弟子にリンゴ割りを伝授してみたのだが難しい様だ

パッカーーーンと割れる爽快さは格別なのだが・・



お店の方に、一体何種類のリンゴが栽培されているの?と尋ねると


王林 やたか 2001年 秋映え 陽光 フジ 津軽 信濃ゴールド 信濃スイート

こうとく 紅玉 涼香の季節 北斗 ジョナゴールド 等々

聞いただけでもこんなにある

晩秋の晴れに映えるリンゴの鮮やかな赤

たわわに実る様は誠に牧歌的で喜ばしいのだが、この風景を何時まで見る事が出来るだろうか

果樹生産を廃業する農家もあり、日本の農業の未来は鮮やかではない・・
 
2015.11.11:shishi5:コメント(0):[獅子彫り日誌]

制作サマザマ

  • 制作サマザマ
昨日に続いて塗りを進めている獅子頭をご紹介しよう

耳が兎の様に巨大な青い獅子頭だ

獅子宿にある獅子頭コレクションの幾つかと、お江戸にある獅子とを合体させたようなデザインに仕上げてみた




モデルの獅子頭は金箔や沈金を駆使し装飾的であまりに華美で真似出来ない技術が多々ある

仏像や獅子頭への装飾技術は神社の彫刻などに見られるが、日光東照宮の陽明門の極彩色の

神社仏閣は稀だ



完成時の仏像は黄金色に輝き、神社仏閣は玉虫色を発していた

何百年も時間が経ち金箔は剥げ落ち下地はすすけた黒に、柱や梁の彩りは褪せて日に焼けた木

肌が露になってしまう・・・

その廃退的な風情が、もののあわれ感をかもして惹き付けられるのかもしれない




塗り終えた獅子頭は、この後金箔を貼る作業に移る

完成が楽しみだ
2015.11.10:shishi5:コメント(0):[獅子彫り日誌]

制作アレコレ

  • 制作アレコレ



奈良の手向八幡宮の獅子頭の鼻先に注目した



総宮系の獅子頭の鼻と酷似しているのだ







形としては宮内の熊野大社の獅子頭と類似している

鎌倉時代の獅子頭という事位で寸法などの情報は無く、写真もこれだけだ

この形に類似している獅子頭は各地で見かける


大國魂神社


桐材で早速制作してみた

眉間や目の縁の赤い部分、頭の上の凹凸、牙や歯茎の表現など魅力的な造形である
2015.11.08:shishi5:コメント(0):[獅子彫り日誌]
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