材料の桐が乾燥してきて締まって硬化してきたようだ。
太鼓ブチ・・太鼓背負い・・だいぶ仕上がってきた。
そういえば太鼓を背負いながら移動するシーンは最近見られなくなった。
まだ現在、車輪を付けずに昔のままの祭りもあるが珍しい。
子供の頃、あんな重そうな太鼓を背負うなど、その様を見ただけで怖かった記憶がある。
太鼓の音が迫るとシャッターや窓ガラスがビリビリ振動し恐ろしい獅子舞いがやってくるのだ。
まさか獅子頭を制作する仕事をするとは・・・今でも信じられないくらいだ。
実家が駅前の栄町だったので子供の頃、総宮神社の獅子舞を見て育ったが格別獅子舞いに憧れ
獅子連中に入る事等考えもしなかったが人生とは不思議な物だ。
平成4年に制作した大獅子が最初の作でデビューは遅い。
さて今回、黒獅子だけでなく白鷹鮎貝系の獅子舞も作っているが獅子頭だけでなく
人も加わると動きが表現出来るから面白い。
獅子舞の瞬間を止めた静止画である。
見ていると、動き出しそう・・・この瞬間の前後を想像するからだろう。
白鷹鮎貝系の獅子舞いは7kg程の獅子頭を掲げてスクワットし、地面を踏締めるするような
動きをする。
獅子振りの苦労は伝わらないがタテガミが上下の際にフワッフワッと優雅な動きをして美しい。
耳もまた違う周期で動くのだが、耳が眉毛に当って破損するするのではないかと気が気で無い。
また、沿道で待っている人々に、獅子の顎の下をそっと乗せる所作がある。
次はそんなシーンを作ってみようかな・・・。
台を作って固定してみた。眺めては修正眺めては修正だ。
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