白鷹町小山沢地区七星神社の獅子連の方々と獅子談義を行った
以前獅子頭の修理をした際、獅子頭のレプリカを造らせて戴きお店で展示している
その見分も兼ねながら七星神社の獅子頭についての講釈など聞いてみよう、という趣向である
床の間に七星神社の獅子頭と、浅立の諏訪神社、広野観音堂の三獅子を展示
というのも三獅子とも形が似ていて兄弟従兄弟の様な顔つきなのだ
諏訪神社が古く慶長17年(1613年)今から402年前に祭りが始まったという・・
広野は文政12年(1830年)浅立の林蔵の作とある
七星神社の獅子頭には制作年月日や作者の記名は無いので謎の獅子頭であるが、私的には
長谷部吉之助の作ではないかと推測している
獅子頭のデザインについて発見した事を伝えた
まさに備前焼の獅子や狛犬の伝統的な形であるということである
今やネットで検索すると続々と出てくる
三獅子の大きい違いは七星神社にある
諏訪と観音にくらべ七星の表情がより強調されている
さらに脳天にタマネギ型の宝珠がある
この宝珠は如意宝珠といい、思い通りに宝を出す珠の事
いかなる願望も成就し意のままに宝や衣服飲料を出し、病気や苦悩を癒してくれる
また悪を除去し濁った水を清らかにし、災を防ぐ功徳があるという・・如意観音、地蔵菩薩や
虚空蔵菩薩の持ちものとされる
その中で大阪の観心寺の七星(しちしょう)如意輪観音菩薩という仏像も検索出来た
また七星神社の七星は北斗七星の信仰である弘法大師の妙見信仰からのものとある
このように如意宝珠を持っている
明治時代の神仏分離令以前では神と仏が混合され祀られていて、写真のような仏像があったのかもし
れない
その仏像は今はどちらに移されてしまったのだろうか?
獅子舞いとは、その仏や菩薩が人々を救済するために、この世に仮の姿である獅子になり現れる
その仮の姿を権現という
こう考えると今迄すっきりしなかった事が納得出来るのではないか・・・・
こんな話をしながら七星の獅子連の方々と獅子を肴に盛り上がったのだった
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