寺社彫刻探訪

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彫刻家長谷部吉之助の作が白鷹町十王の龍澤寺養蚕神社にあるというので訪れた

小高い丘陵地にあり、荒砥の町並みや朝日山麗の眺めがすこぶる良い・・




入り口に詳しい解説文がある


手が行き届いた庭に鮮やかな紅葉が目を引く

珍しく柵を巡らした蔵があるが、そちらが養蚕神社らしい



雪囲いの鉄パイプが設置されていて、恐らくシートで囲われる直前なのだろう






梁を支える柱の下の基礎に龍が彫り込まれたり、奥の基礎は亀がいる

蔵の扉には見事な漆喰彫刻が施され、素晴らしい左官の技術者の手技を見せていた


コウモリのデザインは稀だ




解説にある様に

長井勧進代の彫刻家 長谷部吉之助、



山形市の仏師 新海惣松、




越後の仏師 菅原鹿蔵    三人の彫刻家の共作とある




彫刻を手掛けた彫刻家の名前が判明している事や解説はほとんど見かけないので貴重だ

三氏の制作の経緯やメイキングなど、数々の謂れ由縁があったのだろう


神社の東が長谷部氏、西が新海氏、本堂の鳳凰が菅原鹿蔵氏とある

腕のある彫り師三人の合作だけに、一見の価値ある彫刻である




特にこちらの鬼面・・お気に入りである

白鷹は隠れ蕎麦屋でも売り込んでいるが、寺社彫刻でも隠れた逸品が存在している

もっと研究を重ね、面白さ素晴らしさを引き出す様なプランを作りたいものだ



2015.11.12:shishi5:[獅子彫り日誌]

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