羽黒神社でご祈祷を済ませ山口地区公民館に到着すると
野外会場とテント売店、獅子彫り実演のテントも準備完了しオープニング待機中だった
大きな臼と杵が用意され餅つきもあるようだ♪
小春日和で日差しが暖かくなり、厚着しているので汗ばむ程
獅子頭を並べると、地区の方々が集まって来た
獅子頭木地の制作風景等滅多に見かけるものでもない
山口地区では四カ所で七五三系の獅子舞が行われているので関心度も高い
因に羽黒神社 稲荷神社 薬師瑠璃光如来 十一面観世音菩薩である
神社と寺院それぞれ二カ所である
獅子彫り実演で、饒舌なとある方から貴重な話を聞いた
「羽黒神社の獅子頭は長谷部吉之助作、家の仏壇も長谷部氏の作なので見に来い・・」と
獅子彫り実演を休止して稲荷神社の獅子頭を拝見に姫城公民館へ
ふたがアーチ状の葛篭(つづらこ)に入った獅子頭を出して戴き見分
こちらは獅子頭の裏と箱のふたには詳しい記名があった
大瀧藤太(77歳)と塗りは鮎貝の神保長助 昭和29年5月3日だ
羽黒神社の獅子箱も出て来た
何故だか、こちらには作者名が無い・・・長谷部氏の獅子頭には記名がほとんど無い
かなりの、そんぴん(へそ曲がり)だったのだろう
後世の子孫が悩む事等どこ吹く風なのだ
しかし制作年月日は残していた
文政5年(西暦1822年)今から193年前である
長谷部氏の作として勧進代、白兎、西高玉の獅子は確認しているのだが
山口羽黒の獅子頭もそうだとなると大変貴重な証拠となる
彫り痕による作者の癖が解るのだ
さて獅子頭の他にいろんなものを拝見出来た
御神体の刀、幟、口取りと警護の古い衣装、等
案内役の区長さんや総代長さんも本当に親切に接して戴いた
以前面識があった芸工大修復科出身の地域協力隊に就任なされたばかりの石井さんと出会い
一緒にお宝見分も出来て満足
獅子頭彫り実演を通して地域の方々との、ふれあいも貴重な体験になった・・
午後から鮎貝の八幡神社に行く用事があるのだが、約束の時間まで間があるので
近くの瑞龍院に向かう・・・
お釈迦様の足の裏を刻んだ石があり、そのお堂の屋根に目が行った
何回も来てたはずだが気付かずにいた
ここにも獅噛みがいたのだ
西田尻の横越文珠のお堂の獅噛みと似ている
横越文珠に向かい写真を取り直し、自宅で引き延ばして比較してみた
よく見るとデザインは違うが彫り癖が似ているので同じ作者の可能性有りだ!
まさかこちらも長谷部吉之助ではなかろうか?
この記事へのコメントはこちら